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社楽の会で模擬授業を行いました!

2014-01-09 21:54:48 | 日記
 そのタイトルは、「いいつあよたまみの通知表」

 今回は、徳川綱吉を取り上げました。

 これまでのイメージで通知表をつけたところ、5段階評価で「2」ぐらいでした。



 そのあと綱吉の業績をふり返り、「生類憐れみの令」と総称される動物愛護のお触れが、実は人間のためであり、平和な国づくりの役に立ったこと。
 貨幣鋳造による物価上昇は、年3%程度だったこと。
 綱吉や荻原重秀への批判は、かなり事実を歪曲されており、それがそのまま現代にまで伝わっていることなどを確認しました。

 その後に、綱吉の時代に起きた赤穂浪士の討ち入りをどう評価するかを考えました。

 松の廊下事件の被害者は吉良氏であること。従って、「仇討ち」にはならないこと。
 討ち入りは、当時の法に照らしても犯罪であることなどを加味しました。

 参加者の判断は、切腹と獄門が半々に分かれました。
 
 忠臣蔵は、大河ドラマに3回も取り上げられています。
 犯罪である忠臣蔵が、なぜそれほどまでに人気があるのかを考えました。

 私の結論は、明治から戦前の歴史教科書には討ち入りが美化されており、忠君愛国精神の涵養のために利用された可能性が高いことを紹介しました。
 確かに、高齢者は忠臣蔵が好きで、若い人はそうではないという理由がわかります。

 歴史のほとんどは勝者の歴史です。

 その評価は、疑ってかかる必要があります。

 江戸の三代改革は本当に改革なのか。
 本当に日本のためになった政策はなんなのか。
 とらえ直す必要性を感じます。



 最後に綱吉の評価を尋ねたところ、「4」前後に集中しました。

 すでに教科書の表記も変わってきています。

 歴史は変わるのです。
 
 
 
 
 
  

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