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哲学入門55 ホルクハイマーとアドルノ

2019-03-14 05:18:29 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第55回、 ホルクハイマーとアドルノ  です。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=-kkDQfQbTS8

ホルクハイマー(Max Horkheimer)(1895年 - 1973年)はドイツの哲学者です。フランクフルト学派の指導者。米国に亡命し、第二次大戦後、帰国し、批判理論によって伝統的理論を批判しました。著「啓蒙の弁証法」(アドルノとの共著)「批判的理論」「道具的理性批判」など。

アドルノ(Theodor Wiesengrund Adorno)(1903年 - 1969年)はドイツのユダヤ系哲学者・社会学者・美学者です。
ナチスに追われて米国に亡命しました。著書「権威主義的パーソナリティー」でファシズムを分析しました。帰国後、フランクフルト大学教授。人間疎外などに悩む近代文明批判を展開しました。

フランクフルト学派とは、1930年代以降、フランクフルトの社会研究所に参加した一連の思想家たちを指します。マルクス主義・精神分析学・アメリカ社会学などの影響のもとに批判理論を展開し、現代社会の総体的解明をめざしました。
ホルクハイマーを中心に、アドルノ、フロム、マルクーゼ、ベンヤミン、ノイマンらがおり、第二次大戦後はハーバーマス、シュミットらが活躍しています。

ホルクハイマーは、批判理論を提唱しました。

アドルノは、人間疎外をもたらす近代文明を批判しました。

理性による近代化は、神話から解放し、自由な文明科学を気付くはずでした。

しかし、彼らは、科学技術(戦車・武器 など)を築いた理性そのものを批判したのです。

理性が目的化したのです。

理性が道具になるということは、人間も道具と化している。人間疎外です。

幸福に導くはずの理性が、野蛮化(ホロコーストなど)しているのです。

批判的理性の復権を訴えました。

彼らは戦争を経験してその思想を形成したのですが、私たちは、お金やネット(情報)で同じように疎外されているのかもしれません。

よく分かります。

次回はフロムです。


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