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国語に文学教材は必要か?

2021-02-07 06:45:07 | 日記

昨日の大阪教育大学附属平野小学校の研究発表会では、社会科部会ともう一つは国語部会に参加した。

近年、産業界を中心に、国語科における文学教材不要論が巻き起こっている。

野口芳宏先生がよくいう、

「今日は国語の時間、何やったの?」「大きなかぶをやったよ」「昨日も大きなかぶだったけど・・・」

「そこで何を勉強したの?」「おばあさんがかぶを引っ張ったよ」

「そうじゃなくて、そこから何を学んだの?」「明日は娘が来るらしい」

笑い話にもならない。

コンテンツベースの国語授業の実態を表しているからだ。

コンピテンシーに結びつけなければ、それこそ、文学教材不要論に形勢は傾くであろう。

昨日の指導助言者の土山和久先生の論文から紹介しよう。

文学的コンピテンシーを育成する開発的研究 -「文学営為」に見られる行為領域に着目して-

この論文には、文学的コンピテンシーの視点が紹介されている。

なかなか難しい。

これはどうか?

この方が若干わかりやすいか。

しかし、これでも、文学教材の必要性は見えてこない。

読解指導なら、説明文の方が効率的で、しかも教師によって指導内容がぶれない。

1+1は日本全国で2と教えている。

愛知県の県庁所在地は名古屋市と教えている。

しかし、宮沢賢治の『やまなし』では何を教えるのか? おそらくバラバラだ。

あなたはどう思う?

続く・・・

 

関連論文

国語カリキュラムにとって文学はなぜ必要か
─ 現代米国の文学教育論を手がかりとして

 https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/4/41618/20170120110736947069/BullGradSchEducHU-Part2_65_99.pdf 

<国語教育に文学は不要か>(上) 「思考や表現力ゆがめる恐れ」 日大文理学部長 紅野謙介さん/東京新聞

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/2993

<国語教育に文学は不要か>(下) 「教養の格差が不安定を生む」作家・法政大教授 中沢けいさん/東京新聞

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/2989

<特集「文学なき国語教育」が危うい!>現役高校教師座談会 「文学」で「論理」は十分学べる

 https://books.bunshun.jp/articles/-/4918


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