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色丹島訪問の意味は・・・

2013-08-04 05:45:08 | 北方領土関係
 この記事は、2日の朝にアップしています。

 今回は、昨年と違い色丹島を訪問しています。



 私は、国後島と違い、色丹島訪問の意味は重いと考えています。

 なぜか?

 日本の立場としては、四島一括返還です。(別の意見も出ていますが・・・)



 しかし、今回参加している者としては言いにくいのですが、かなり遠いと感じています。あくまでも、個人的にですが・・・。



 2001年3月、ロシアのイルクーツクで、当時の森喜朗首相とプーチン・ロシア大統領との首脳会談が行われました。
 そこでは、歯舞、色丹、択捉、国後の四島の一括返還を求めるのではなく、歯舞、色丹の二島については具体的な返還時期の交渉を行い、残りの国後、択捉の二島については日ロ間で帰属確定の交渉を並行して行うという、いわゆる「2プラス2」の方針を決めた声明が出されました。
 鈴木宗男氏の「段階的返還論」と方向は同じです。

 そもそも、1956年の日ソ共同宣言では、お互いが返還に合意していた色丹島、歯舞群島を平和条約締結後に日本に返還するとしています。

 色丹島は、日本に返還することが前提の島なのです。

 そのため、ロシアは、国後、択捉には大量にインフラ整備をしているのに対して、色丹には、あまり手を付けていないのです。

 シェールガス革命がやってきます。

 アメリカに埋蔵しているシェールガスは100年分を超えるといわれています。
 世界最大のエネルギー輸入国から、2020年ごろには一転資源大国に躍り出ると見られているのです。
 ということは、現在世界一の天然ガス埋蔵量を誇るロシアはどうなるのか?
 コスト的にも、ロシア経済の源である天然ガスが売れなくなるのです。

 プーチン大統領の本音は、日本と早く平和条約を結び、経済的なつながりを深めたいと思われます。

 そう考えると、遠い話ではありません。

 

  
 
 


 

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