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厳しい未来を予感 不安の芽を摘もう-2-

2011-04-16 05:33:11 | 日記
 高村 薫が、中日新聞 4月14日夕刊 社会時評に「厳しい未来を予感 不安の芽を摘もう」として寄稿しています。

 さまざまな事例を挙げて
「原子力が安価な電源だというのは大嘘である。」
 として次のように続けていきます。

「この世界有数の地震国で、チェルノブイリと比較されるほど深刻な事故を引き起こした日本の商業原発は、もはやどんな理由をつけても、存続させるのは無理だろう。

今回私たちは、原発が安全か否かという半世紀にわたる論争がいかに無意味だったかを学んだ。

問題は安全か安全でないかではない。

そんなことは神しか知らないのであり、要は私たちが受け入れるか否か、だけなのだ。

将来的に原発を捨てて電力不足に苦しもうとも、次の大地震と原子力災害に怯えて生きるよりはいいと思えるか、否か。

今私たちは、未来のためのそんな選択を迫られるほど決定的な地点に立っていると思うべきである。

このまま漫然としていては中途半端な復興と、経済の縮小衰退が待っているだけであれば、決断の一つや二つしないでどうするか。


私たちは今、16年前とは比べものにならない厳しい未来を予感し、不安と不透明感に包まれている。

欲しいのは小さな安心である。

原発の不安が一つ取り除かれたなら、代替エネルギーへの転換に向けて多くの新産業が動き出す。

それが希望を生み、被災地にも仕事をもたらす。

折しも統一地方選挙が行われているが、政治家は今こそそうした希望を語るときだろう。」


その通りだと思います。

日本列島が壊れ、経済活動が縮小された今、将来をどう見据えて、何を選択し、

どう進んでいくのか。

それを決めるのが政治家の役目なのです。



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