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1月3日の社説は・・・

2020-01-03 05:46:54 | 社説を読む
この1年を占う、大きなテーマが並びそうです。
ゴーンも登場するでしょう。

朝日新聞
・ 世界100年の教訓 協調の秩序が試されている

読売新聞
・ 変動する世界 米国の復元力が問われている

毎日新聞
・ 拓論’20 五輪・パラと日本社会 共生と公正求める祭典に

日本経済新聞
・ 日本の主権揺るがすゴーン被告の逃亡
・ 北は非核化で後戻りするな

産経新聞
・ ゴーン被告逃亡 保釈を認めたのが誤りだ1.3 05:00
・ 金正恩氏の演説 無益な駆け引きはやめよ

中日新聞
・ 命は「きせきのつながり」 年のはじめに考える

※ アメリカ、ゴーン、北朝鮮が2社でした。

ここでは中日です。
残り時間は多くない
 そんな話を聞きながら、わが身が恥ずかしくもなりました。昭和後期の時代、「また、戦争の話か」と祖父や父の戦争体験を聞くのをいやがった記憶があるからです。似た経験のある人、少なくないのではないでしょうか。

 でも、語れる人はどんどん減っていきます。今や九十歳の安次さんですら、戦地には行っていません。「兵隊になって戦争へ行ったのは、わしらより二歳ぐらい上の人から」と安次さん。「でもわしは、内地の悲惨さなら、身をもって話せるでな」

 お年を召しているものの、安次さんはとても元気。若いころは運動万能で、百メートル走のベストタイムは十二秒フラットだったそうです。今もかくしゃくとしています。「そういえば、この一年ぐらいは医者にかかっとらんなあ」。とはいえ、一般的にはもう、戦争経験者の生の声を聞けるぎりぎりの時代になっています。

 ここ数年、安全保障関連法、「共謀罪」の趣旨を含む改正組織犯罪処罰法など、この国のあり方を左右する法律が矢継ぎ早に成立。今年は憲法改正の審議が本格化する可能性があります。「戦争を経験していない政治家が先導している」との批判も聞かれます。

 私たちの先輩は、国内を荒廃させた側面と、近隣諸国に多大な損害を与えた側面の両方を反省し、戦後の日本を平和主義の国家に生まれ変わらせ、維持してきました。政治家の多くが戦争を体験したことも大きかったのではないかと思います。

お年寄りに話を聞こう
 もちろん、戦争経験者が国をつかさどるのは、もう困難でしょう。私たちの国を七十何年前の状態に戻さないためには、私たち自身が、戦争で何が行われたかをより深く学ばなければなりません。

 お正月。おじいさん、おばあさんの元へ帰省中の人は多いことでしょう。「戦争の時はどうだったの」「戦争に負けて苦しかったころのことを教えて」…。身近なお年寄りに、戦争や戦後の生活ぶりを尋ねてみてください。

 以前に聞いたことでも、きっと大丈夫。同じ話を繰り返すのは筆者もしかり、年配者の“得意技”ですから。きっと感じられるでしょう。今、ここに自分がいるのは「きせきのつながり」の結果だと。



中日らしい社説です。

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