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「人はなぜ走るのか」 中日新聞社説

2016-03-14 05:19:09 | Myトレーニング
昨日の中日新聞社説は興味深いものでした。
 ここから http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2016031302000110.html


内容を見てみましょう。

 マラソンブームです。でも人はなぜ走るのでしょう。苦しいはずなのに、です。今やマラソンは、楽しみながら走るスポーツへと変貌しているようです。

 きょう開催の名古屋ウィメンズマラソンは過去最高の二万一千四百六十五人がエントリーしています。この大会だけでなく、二〇〇七年の第一回東京マラソンを起点に始まった市民マラソンブームは女性にもすっかり浸透し、ランナー人口は拡大を続けています。



その理由は…

低くなったハードル

 今やマラソンは「苦しい」から「楽しむ」スポーツへと変わり、一般ランナー参加の大会だけでも全国各地で年間二百以上が開催されています。その背景は、ダイエットや健康志向が高まったこと以外にもいろいろ考えられます。

 まず、時間的なハードルが低くなったこと。名古屋に限らず、ゴールまでの制限を七時間と設定する大会は増えています。時速にすれば約六キロですから、決して無理なタイムではありません。


それだけではありません。

 時間制限の緩和でマラソンの概念は変わり、楽しみながら走るという価値が加わりました。大都市のコースの大部分は車道です。そこから見るビルや商店街はいつもと違う非日常的な光景に映るからです。

 沿道からの声援も、うれしく感じます。「これまでの人生で他人から声援を送られることはなかった」と感激し、走ることを生きがいにしている人もいます。街が一つになり、その中心に自分がいるような感覚は、なかなか味わえないものです。


その通りです。

社説の結びが素敵です。

 ただ、箱根駅伝を二連覇し、先月の東京マラソンでは出場した選手が日本人の二、三位に入るなど大躍進する青山学院大陸上部の原晋(すすむ)監督は、夢や目標を持つことの大切さを次のように説いています。

 「夢が目標に、目標が課題に、そして課題が日課となって毎日の生活のなかに組みこまれていく。こうした環境に置かれた人間が、強くならないはずがありません」

 トップランナーではなくても、それぞれが「完走したい」「五時間を切りたい」など自分なりの目標を立てていることでしょう。その目標に向けてスタートから飛ばすも良し、前半は体力を温存して終盤に勝負をかけるも良し。「時」は止めたり戻したりすることはできないが、その時間をどのように使うかは自分次第です。

最終ゴールはもっと先

 そして新たな課題を見つけ、次の目標に向けてまた駆け出せばいいのです。マラソンも人生も、もちろん「きょう」が最終ゴールではない。明日に向かって、楽しみながら走っていこうではありませんか。

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