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授業で役立つ指導の技術-69-

2024-09-18 05:15:09 | 全員参加型授業の指導技術

《 聖徳太子が答えになる問題を○個作ろう 》

以前、某塾のCMで、日本では、2+7=9と教えるが、イギリスでは、□+△=9になる問題を考えるというものがありました。

「習得」と「活用」という言葉を使うと、日本が習得型、イギリスが活用型と言えるでしょう。
この発想はいろいろ場面で応用できます。

聖徳太子と言えば、四天王寺、十七条憲法、冠位十二階、遣唐使、推古天皇、飛鳥文化、摂政、法隆寺、などのキーワードが浮かびます。
(キーワードの頭文字を取って、「聖徳太子、四時間懸垂、汗放流」と覚えます。)
これは、意味の理解を含めて、「習得」に属することです。

発想を変えて、「聖徳太子が答えになる問題を作りなさい」となると、「十七条憲法を作ったのは誰か」と、簡単に問題を作ることができます。

しかし、これが「聖徳太子が答えになる問題を10個作りなさい」になると難問に変わります。
さらに、文字数を制限すると、さらに思考を要します。
例えば、「約60文字で作りなさい」という条件で作ってみましょう。

蘇我氏と物部氏の対立が激しくなる中、仏教を奨励し、冠位十二階や十七条憲法を定め、争いのない大王中心の政治をめざしたのは誰か。(62文字)

「習得」の裏返しだったのが、「活用」型の問題に変わるのです。


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