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11月24日の社説は・・・

2015-11-24 05:24:41 | 社説を読む
テーマは分かれそうです。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 五輪のメダル 政府目標は必要か
・ 子の問題行動 画一指導の危うさ

読売新聞
・ 日豪2プラス2 安保協力を重層的に進めたい(2015年11月24日)
・ ハローワーク 国と地方が雇用で連携しよう(2015年11月24日)
 
毎日新聞
・ ゲノム情報 保護と活用の均衡保て
・ 公共施設の利用 自由な意見交換の場に

日本経済新聞
・ テロと憎悪の連鎖を断ち切るには
  
産経新聞
・ 杭打ち不正 総力を挙げ不安払拭せよ
・ エイズ対策と偏見 ゴシップ糧に立て直そう
   
中日新聞
・ 勤労感謝の国であれ 「総活躍」というのなら 

※ テーマは分かれ、興味深い社説が並びました。 

まずは朝日。
「「ゼロトレランス」という言葉がある。「寛容度ゼロ」と訳される。小さな問題をあいまいにせず、段階に応じて罰則を定めた行動規範を子どもに示し、破ったらペナルティーを科す。そんな生徒指導法のことだ。

 1990年代、学校で銃乱射事件が相次いだことを受け、全米に広まった。

 これにヒントを得た「学校安心ルール」という指導法を、来年度から大阪市教委が導入する。問題行動を5段階に分け、レベルごとに対応を定める。」

大阪はどこか違います。
もう一本も朝日。
「ただ、ちょっと立ち止まって考えたい。メダル数の目標を決めるのは、国の役割なのだろうか。」

「もちろん大会の成功に、国の支援は欠かせない。しかしそれは、選手が力を身につけるための環境づくりや、施設の整備、安全の確保、禁止薬物対策などの分野で示せばいいことだ。」

全く同感です。

日経は一本ものです。
「パリ同時テロから10日あまりが過ぎた。卑劣なテロへの怒りは犠牲者への追悼とフランスへの連帯の輪となり世界に広がっている。

 近代共和制は18世紀のフランス革命で幕を開けた。多くの血を流してつかみ取った自由や平等の価値観は現代社会の土台である。これを踏みにじる理不尽な暴力を許すわけにはいかない。

 イスラム過激派に国際社会は結束して立ち向かわねばならない。同時に忘れてならないのは、なぜイスラム教の過激思想が生まれ、勢力を広げるのか。根っこにさかのぼって対処することだ。」

歴史を理解しないと、今の問題は分かりません。

最後に、中日の一本もの。
「福島市に本社があるクラロンは、東北や関東の千二百の学校に納入する体育着を製造している。どこにもありそうな工場だが、働いている人たちに驚かされる。

 従業員百三十五人のうち身体、知的障害者が三十七人を占める。高齢者や女性も非常に多い。亡夫と創業した田中須美子会長は九十歳、社員最高齢は女性営業課長で七十八歳。希望すれば生涯働き続けられる文字通りの終身雇用だ。」

「ここは障害者たちが生き生きと働く喜びに満ちている。一本の重さが二十キロ以上もあるロール状の生地の保管、整理という力仕事から、五百通りもある型紙の管理まで任されたT君。知的障害があり、仕事を覚えるまでに時間はかかった。でも覚えたら決して忘れないし、手抜きをしない。T君なしに会社は回らなくなった。

 3・11は新年度直前の最も忙しい時期を襲った。通勤バスは運行休止となり、水道もでない。休業は仕方ないと、田中さんは覚悟を決めた。しかし、翌朝。誰ひとり休まずに始業時に全員の顔があった。「みんな会社が大好きなんです。自家用車で相乗りし、助け合って出勤した。胸が熱くなった」」

胸を打ちます。

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