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10月8日の社説は・・・

2013-10-08 05:10:54 | 日本を見つめる世界の目
オバマ大統領がAPECを欠席しました。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ ヘイトスピーチ―司法からの強い戒め
・ 空き家率13%―地域の資源と考えて

読売新聞
・ 小泉元首相発言 「原発ゼロ」掲げる見識を疑う
・ 米オバマ外交 アジアで揺らぐ超大国の威信
 
毎日新聞
・ ヘイトスピーチ 差別許さぬ当然の判決
・ 米国の政治対立 世界経済人質にするな

日本経済新聞
・ 規制改革で効率的な農地集約をめざせ
・ ヘイトスピーチ戒めた判決

産経新聞
・ 朴氏の対日姿勢 理解できない執拗な非難
・ 水俣条約 日本の教訓世界に生かせ

中日新聞
・ ヘイトスピーチ 「言論の自由」守るには
・ みずほと暴力団 銀行こそ、先頭に立て 

※ オバマ大統領を2社が取り上げました。

 米国の政治対立は深刻です。


 今朝の主役は、ヘイトスピーチでした。

 ヘイトスピーチとは、『嫌悪発言』『嫌悪主張』などと訳され、対象に対し嫌悪や憎しみを込めそれが込められていると分かる内容の発言や主張のことです。
 今回は、朝鮮学校の近くで、差別的な言動を繰り返した団体や会員らに、京都地裁が計1200万円を超す損害賠償を命じました。まさに、大人のいじめです。

 昨日はいじめ防止法を取り上げましたが、ヘイトスピーチを見た子供に、どう説明すればよいのでしょうか。 

朝日「「差別は絶対に許さない」という認識を社会全体で共有し、あおるような言動には厳しい姿勢でのぞむ。そういう積み重ねを通じ、憎悪の増幅を私たち自身で抑えていきたい。 」

毎日「判決は、人種や民族などの違いに基づく差別は許されないという常識を改めて強調した。個人の尊厳を傷つける言動はいけないという社会的合意を広げていくことが大切だ。教育の場などを通じて人権感覚を育てる取り組みを充実させたい。」

 子供の人権感覚は、大人よりも遙かに高いと思っています。例えば学校は、もっとも男女平等が実現しています。外国籍児童生徒も、普通に生活しています。

 今回の事件は大人社会の問題です。人権教育で解決する問題ではありません。

日経「ヘイトスピーチをただちに処罰できるよう、法律で規制すべきだとする指摘もある。しかしこれは、まさに表現の自由との関係で議論のあるところだ。差別や偏見を許さず社会の力でなくしていくべきであろう。」
 
 表現の自由が必ず出てきますが、他人の権利を侵す表現の自由が認められてよいわけはありません。

中日「残酷な言葉を叫ぶヘイトスピーチに参加する人は常識に欠けるし、それを見逃している人も思いやりに欠けているとはいえないか。」

 ヘイトスピーチを「思いやりに欠ける」という言葉でまとめるのも、軽くはないでしょうか・・・。

 今日の4社の社説は、今ひとつしっくりときません。

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