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羽黒小学校 研究授業公開 その2

2015-02-15 07:22:42 | 日記
 2月13日に行われた、羽黒小学校 研究授業公開についての私の感想 第2回です。

 テーマは、
自ら考え表現できるこの育成
 -国語学習を基盤とした自力読みの活動を通して-
というものでした。

 前回も述べましたが、素晴らしいテーマです。
 「気付き」のヒントを用いて、自力読みができる子の育成を目指しています。

 繰り返しますが、「読解指導」は正しく読み解くための指導。「読書指導」とは違います。
 書かれていることを正しく読み解くか、あるいは直接書かれていなくても、合理的な推論により、よりよい解釈を求める指導です。
 羽黒小学校は、その「読解指導」に正面から取り組んでいます。 



 これは、私も以前取り組んできたことなので、その目的、価値について、理解しているつもりです。
 授業を見ていないので、間違っていることを書くかも知れませんが、あくまでも個人的な思いです。


 前回、こう書きました。

 分析の物差し(「気付き」のヒント)は、子供のためでもあるのですが、その前に教師の教材研究のためのもの。

 教材を分析し、その教材に合った「ヒント」で発問を組み立てる。
     ↓
 「ヒント」を活用して成功体験をさせる。
     
 例えば、主人公の始めと終わりを対比すると、全体の構造がわかるんだ!
 その山場をクライマックスというんだ。
 そのきっかけとなる内容が、主題と結びつくんだ。


 これらは、私が担任した時の子供達の声です。

 知識としてではなく、授業を通して実感として理解させたことに価値があると思っています。

 そこで初めて、自力読みに使えるようになるのです。

 羽黒小の「気付き」のヒントにつながる、問題解決に夢中になるような課題が先にあり、満足した後で、「気付きのヒントって、読みとりの役に立つんだね」、「次に一人で読むときには、少し気にしてみようね」と一人読みにつなげるのです。


 私は、この6年間、学校訪問で各校を回りました。
 午後の研究授業だけでも、100校近く、160ほどの研究授業を参観しました。

 その中でも、特に印象に残っているのが、古知野南小学校で見た「やまなし」の授業です。

 「なぜ賢治が『やまなし』という題をつけたか」という課題でした。

 もちろん、そこに到るまでに、いろいろな布石があってこその課題です。 
 子供達は真剣に話し合っていました。
 ある子が、話し合いながら「すげぇおもしれぇ」とつぶやいたのです。
 全体交流でも、その子は論理的に自分の意見を説明していました。

 この学級の子たちは、この授業で「題」の重要性をしっかりと自覚したと思うのです。
 そして、これ以降は、「題」を意識的に読解のヒントとして使えるようになると思います。
  
 「気付き」のヒントの重要性に気づかせる、子供が課題解決に夢中になる授業。

 羽黒小学校にも、そんな授業づくりを期待します!

 岩下先生の話については次回に・・・

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