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【お城紹介】「古宮城」武田の傑作!戦国時代からそのまま残る城跡

2023-09-05 06:40:23 | 城跡めぐり

【お城紹介】「古宮城」武田の傑作!戦国時代からそのまま残る城跡

愛知県新城市の山奥。のどかな田んぼに囲まれた小さな山に古宮城の跡があります。有名な長篠の戦いが行われた場所の北西ですね。この城は、戦国時代(1571)武田信玄の命令によって築かれたと言われています。 今回、どうして私が山の中にあるそれほど有名でもないこの城を紹介しようと思ったか。実はこの古宮城は城好き歴史好きな方に一目を置かれているスゴイ城なのです。 古宮城のすごいところはふたつ。 ひとつめは縄張りの巧みさ。この城を築くとき、どのような形にしようかというプランを決める「縄張り」を行ったのは武田家臣のなかでも築城名人と呼ばれる馬場信春『三河国二葉松』所説あり)。甲斐を中心に周辺各国に勢力を拡げた武田家には独自の築城術があったようで(武田流築城術:江戸時代)、それによって築かれた古宮城の出来がかなり良いらしく、「武田氏の(城の)傑作」と言われているのです。 古宮城のすごいところのふたつ目は、この城の遺構が破壊されず現在まで残っているということ。私たちが見学している城が機能していたのは400年以上も前のこと。長い年月の間に住宅が建てられたり道路が通されたりなど、当時の様子がよくわからなくなっていることも多いのです。これは仕方のないことですね。でも古宮城は、城跡の南に神社が建てられただけで他の部分の開発はほぼ行われず、山林として現在までそのままの状態で残っているのです。戦国時代の城の様子を知ることができる貴重な存在ですよね。 建物は一切ない土の城ですが、「城好き」として一度は訪れてみたい場所。今回は古宮城を紹介します。


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