あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

岐阜大学教育学部附属小学校 中間研究会

2018-06-24 05:52:01 | 日記
昨日は、岐阜大学教育学部附属小学校 中間研究会 に参加しました。



テーマは、「見方・考え方」を働かせて、学びを深める児童の育成
まさに、新学習指導要領のキーワードです。

1時間目の授業を少しずつ見ましたが、まさにアイデアの宝庫でした。
教科ごとに、見方・考え方を鍛えようとしているのかがわかりました。

2時間目は、6年生の社会科だけに集中しました。
「増税すべきか否か」を議論する授業でした。
児童はいろいろな立場から見ていました。
しかし、根拠の大切さを痛感しました。
例えば、「税金が無駄に使われている。その無駄をなくせば増税は必要ない」という意見。聞いている人は納得しているような感じでした。
本当にそうか?
確かに、2016年度に会計検査院が874億円の税金の無駄遣いを指摘していました。
それはもちろんいけません。計算してみましょう。
消費税が8%から10%に上がると国の税収は約5.6兆円増えると試算されています。
874億円は、5.6兆円の1.6%弱。
すなわち、無駄遣いをすべてなくしても、増税分の2%にもなりません。
無駄をなくすことと増税は次元が違う論議なのです。
具体的数値を語らず、言葉だけだとこうなってしまうのです。
これは、国民としても気をつけなければなりませんね。

講演は、前文部科学省初等中等教育局視学官の田村 学 先生。
わかりやすい講演でした。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。