初等社会科教育法 全体の振り返り
(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)
⑴全員参加型の授業 多くの授業では、間違えた人は座って立っている人のみが問に答え続けるという流れであると思うため、間違えて座った後でも問題に参加できるようにすることで、全員が最後まで参加できることがわかった。「あてられて困る人」ときいたり、ハンドサインの種類を考えたり、立ってもらって考えてもらったり、小さなことでも子どもの学びに大きな影響を与えるとわかったため、全員が参加できるような工夫を行いたい授業を行うときには、挙手をしない、意見を言わない子どもに目を向けて、子どもが互いに意見を言い合う場を設けることができるようにしたい。
⑵ICT活用授業 暗記には苦手意識をもっている児童は少なくないため、本講義で行ったようなクイズ形式で楽しく集中して行うことで、苦手意識をあまりもたずに学ぶことができると思った。また、多くのツールを使って授業を行うことで、児童の意欲も上がると学んだため、教員になるまでに多くのツールを使いこなせるようになりたいと思った。ICTの活用について、活動が終わってしまった子どもがタブレットで遊んでしまわないように、計算練習ができるアプリなどを活用して、子どもが暇な時間をもたないような工夫をすることが大切であるとわかった。また、アプリの活用によって子どもの学びを深めるために、子どもが学びやすい環境を整えることや、ICTの活用によって、教員の雑務も大幅に減ると知ったため、やはりICTを活用できるようになるために、教員になってからも学び続けていかなければならないと改めて思った。授業内の意見共有について、発表の時間は長くかかってしまうことが多いと思うので、本時に学んだように、ICTで意見を共有し合いながら授業を進めていくことで、発表の時間が短縮され、より深い学びになると思った。
⑶教員の声がけや態度 子どもの発言から本時の課題をつくることが良いと学んだため、授業を行うときには子どもの些細な発言、つぶやきも聞き逃さないよう注意しなければならないと思った。また、話し合いに参加することができない消極的な児童もいると思うので、そのような児童への支援も考えていかなければならないと思った。私が小中学生のとき、先生方の問いかけに答えることが苦手だったが、隣に聞こえる程度の声で呟いてもらうことで、近くの人の意見から新しい発見ができたり、その意見を聴いてまた写真を見直して同じことに気づいたりできると感じたため、私も同じようにつぶやくよう指示したい。さらに、机間指導のときにはただ児童の意見をみてまわるのではなく、座席表や用紙をもって児童の意見を書き留めておくことで、良い意見があったときには、その生徒を指名して答えてもらうこともできるし、その意見から学習を広げることもできると思った。
⑷模擬授業 模擬授業では班の人と協力をしながら一つの授業をつくったことで、自分では思いもつかなかった、子どもの裁判への興味を高めることができる授業の進め方を行うことができた。授業は自分一人でつくることが多いと思うが、他の先生にどのような授業を行ったか、どのように指導すると効果的かを教えてもらうなど、他者の力をかりることの大切さを学んだ。また、子どもに考えを発表してもらうときには、事前に机間巡視をして、子どもがより深い学びができるように、意図的指名ができるようにしたいと思った。
|
①ICTを活用した教育について 私は今までにここまでICTを活用した授業を見たことも行ったこともありませんでした。私はICTを使うことが苦手で今までは自然と避けてきた面もありました。しかし、この社会科教育法Aで初めて先生の授業を実際に受けた時、ICTを活用した授業の面白さとその大きな有効性などを発見し、新しい教育に出会ったような気持ちになったのを覚えています。Zoomを活用する事でチャットにコメントをリアルタイムで書いてもらうことで瞬時に子ども達の意見を共有することができたり、Kahootを使うことで誰でも参加しやすくて楽しく学べるクイズをおこなうことができたり、パワーポイントを編集することができるようにすることで班ごとにどんどん書き込んでいくことができ、それをリアルタイムで共有することができる。ICTを活用することでこんなにも一気に可能性が広がることを実感しました。他にもランダムで指名することができるアプリやタイマー機能などもあり、授業のどの場面においてもICTを使うことができるのだと学びました。ICTを活用することによって子ども達が主体的に活動に取り組むことができアクティブ・ラーニングに繋がっているだけでなく、何より楽しく授業に取り組めるという点はものすごく大きいと思いました。この授業で学んだICTの活用の仕方を今後に生かしていくとともに、ICTの急なトラブルにも臨機応変に対応できるよう日頃からICTの活用の仕方を勉強していこうと思いました。
②全員参加型授業について この授業を通して全員参加型授業の大切さを実感しました。やはり教師から子ども達への一方向的な授業はついていけなくて取り残されてしまう子がいたり、そのことがきっかけで勉強が嫌いになってしまう可能性もあると思います。だからこそ、子ども達全員に「自分も授業に参加している。~ができた!」の感覚を持ってもらえるような誰もが取り組める活動をすることの必要性を感じました。しかし大きなことをする必要はなくて、ささいな質問に対して例えばおでこに拳を当てて答えだと思う数字を出したり、チャットに書き込んだり、隣同士で説明し合ってみたりとちょっとした工夫をするだけで子ども達の授業の参加度は全然違ってくるのだと思いました。全員参加型授業にすることによって、子ども達の理解度などの「見える化」も図ることができると感じました。さらには子ども達の意欲や向上心にもつながることも感じ、全員参加型授業にすることの大切さや必要性を実感しました。
③仲間の模擬授業について どの班の模擬授業もICTを多く活用した活動的な内容となっており、とても楽しみながら学習できるようになっていて毎回がとても刺激的でした。やはりKahootや「私は誰でしょうクイズ」はゲーム感覚で取り組むことができるので誰もが楽しく参加することができるだけでなく、クラス全体の雰囲気も盛り上がるので授業の展開へ入る流れができ、導入としてとても有効であることを実感しました。導入をどのようにするかで子ども達の授業への意欲も変わってくると思うので、楽しい授業づくりを心がけたいと改めて思いました。またやはり教師が笑顔で授業をすることや、子どもの意見に対する受け答えや机間巡視の大切さも他の班の模擬授業を受けていて感じました。実際に模擬授業をしてみるとICTの活用の仕方など難しいこともありましたが、新たに得られたものは多くとてもいい経験になりました。学んだことを生かしてさらによりよい授業を作っていけるようにこれから頑張っていきたいと思いました。
④授業内での教師の工夫について 同じ内容の授業でも教師の工夫がどのくらいされているかによって印象は全然違ってくるのだと実感しました。子ども達の目線に立って考えたり、しっかりと体を向けて話をきいたりする。パワーポイントにちょっとした効果音を付けてみる。明るく元気に笑顔ではきはきと話す。動画やイラスト、写真や絵など視覚教材を多く用意し、子ども達が親しみやすい授業づくりをする。グループ活動を用意することで仲間とたくさん意見交流をしたり、新たな視点を取り入れることのできるきっかけを作る。調べ学習を行ってパワーポイントに書きこむ活動など子ども達が主体的に取り組むことのできる活動を入れる。思考ツールを活用する。わかっているが答えたくない人と分からない人まで知ることができ誰がどの状況にいるのかを把握することができるようにするために「あてられると困る人?」と聞く。これらのようなひとつひとつの工夫の積み重ねがとても大事なのだと思いました。
<全15回を通しての感想> 一番最初に先生の模擬授業を受けてICTの活用術に驚くとともに、私はICTを活用することがあまり得意ではなかったため、自分にもこのような授業を実際に作ることができるのが最初はとても不安でした。しかしそれ以上にICTの有効性をとても感じ、私も使いこなせるようになりたいという気持ちが大きかったです。実際にやってみるとパワーポイントを作ることの難しさやトラブルへの対処法など改善点などもたくさんありましたが、ICTを活用することの面白さやなによりみんなが楽しそうに受けてくれていることへの喜びを感じました。今まで社会で楽しい授業をするなんてどうやってやればいいのだろうと思っていましたが、ICTを活用することによってこんなに幅が広がったり活動的な授業を作ることができると学びました。先生の授業は楽しくて面白くて、他の授業ももっと受けてみたいと思いました。今回の15回の授業を通して学んだことを今後に生かしていけるように頑張っていきたいです。ありがとうございました。
|
●全員参加型について 今までは発表している子がいるとついその子にばかり目がいってしまっていましたが、これからは全員参加しているか、全員が理解しているかの確認をしっかりしようと思いました。全員参加型の授業にするには、誰でも参加できる授業内容を作る必要があり、子どもたちの誰もが気軽に楽しく、そして学びが深い授業を作るように心掛けることがとても大切であると学びました。
●ICT教育について 最初のICT活用調査アンケート結果を見ても、「できる・ほとんどできる」という回答の割合が大きく、現場に出ている教師の方々はそれだけICTを使いこなしていることが分かるとともに、現状の自分に焦りを感じていました。しかし、ICTを使うことで子どもたちの自主的な学びに繋がったり、共有もできたりするため、学びのレベルが上がるということは明らかにこの社会科の授業で感じることができました。実際にICTの授業を作り上げるのは大変ですが、うまく使うことができれば格段に良い授業に近づくことが実感できたので、将来で活かすためにも、早いうちからICT活用力を身に着けておくことがとても大切であると思いました。ただ、少しだけではありますが、ICT活用能力が上がったのではないかなと15回を通して感じました。
●発言時、挙手時の工夫について この講義を受けるまでは、挙手の方法について考えられていませんでした。当てられたら困る子と聞いたり、分からないことを表現する挙手方法で行ったりすることで、実際に参加できていること参加できていない子を把握することができるため、とても有効的な方法だと思いました。
●仲間の模擬授業について 全体的にどの班の模擬授業もとてもおもしろく、工夫がされていて良かったと思います。特に印象に残っているものは、8班の裁判官についての模擬授業です。クイズにおいて裁判官に選ばれる確率はとても低いことを自販機で当たる確率など身近で分かりやすいものから理解させようとする点がとても良いと思いました。また、実際に話を作り、どちらが有罪か裁判官の立場になって考えさせるというものでは、根拠を持って判決をすること、そしてその難しさを体験することができるため、とても参考になりました。
●自分の感想 この講義を受けたことで自分の中で授業に対する見方が変わりました。正直、今までは、授業を行うこと、つまり授業内容についてだけしか考えていませんでした。しかし、今は、全員が参加できているか、発言の際の聞き方など授業内容以外の面にも目を向けるきっかけになりました。授業内容だけを考える自己満足で終わるのではなく、生徒一人ひとり、誰も見捨てないような授業を展開していきたいと思いました。また、ICTについての理解も深まり、授業に役立てることができる様々な手法も取り入れることができたので、現場にでてからも活かすことができるように努めていきたいです。15回の間ありがとうございました。
|
・個別最適な学び 授業をしていく中で評価基準として発表の回数や発言の数が多いことを設定することはとても理にかなっています。そのような評価方法は勉強や自分の疑問についての質問や内容が多く授業に対して意欲的に取り組んでいるとみなすことができるからでしょう。しかし質問の回数や発言の多さでその子の意欲や授業態度を評価してしまうのは本当の評価方法ではないといえると思います。なぜなら積極的に自分の意見を声に出して発信できる子がいる一方で声に出さずとも自分の考えを持っている子はたくさんいるからです。思っていても口に出せない子の思いをどのようにしてくみ取るのか、またどうしたらその子の思いを知ることができるようになるのか一人一人の思いを大切にできるような学習が大切だなと思いました。
・全員参加型授業 この授業では口だけではなく実感を伴ってこの項目について学ぶことができたなと感じました。おでこにグーをつけて自分がそうだなと思う番号を指で示す、ルーレット式で当たった人は全員の前で立って発表する、クイズでは不正解の人が座っていき正解者だけが勝ち残るような設定をする、あてられたくない人とあえて聞いてみるなどなど…。これらの授業の仕方は私がいままで学んだことや経験したことがありませんでした。現代の授業ではこの全員参加型授業というものが少なくなってきているような気がします。どう頑張っても1授業の中で全員が発表する時間はないしかといって発表していたら肝心の内容がおろそかになってしまいます。限られた時間の中で自分たちが主体で学んでいるんだということを実感させるために少しでも多く自分の考えを周りに発信する時間だったり指だったとしても主張していく時間は大切なのだなと感じました。 ・ICT活用について 私は根っからのICT音痴です。それでも今回この授業を受けていなければ知ることができなかった様々なICT活用を知ることができました。特に私が驚いたのはパワーポイントを共有することで班の中でも班員が書いた回答を見ることができるという点です。班員が書いた回答を見てみんなで笑ったりなるほどと思ったりしてより班内でも親密度が上がったような気がします。パソコンを前に映し出すことで全員が視認できるようにしながら発表することができるのもICT活用の良い例のうちの一つだなと思いました。Kahoot!や画像を簡単に乗せることができるのも今の時代が進化してきて教育現場にICTがとりいれられるようになったからだと思います。自分本当にやりたい授業をやるうえでうまくICTを使って授業ができるようになりたいなと思いました。
・多面的・多角的な見方 今回の模擬授業は個人的に反省が多かった模擬授業でした。出番が4~5分とはいえ何も準備をしておらず班員の人に準備を任せてしまった節があったからです。全員が全員それぞれの良さが出た授業をしていて違った声のかけ方や接し方をしていたのが印象的でした。私は他人の模擬授業を見てこんな言葉がけの仕方があるんだ、今の言い回しうまいなあなどと感心してしまう瞬間が何度もありました。また感想を見て自分たちの模擬授業がどうだったかを客観的な視点から書かれていた感想やアドバイスはとても参考になりました。自分では自分がしゃべっているとき何をしゃべっているかわからないので後から見返したときに反省することができ次につなげていくことができるのだなと思いました。
・自分の感想 今回は実際に授業で実践していくことができるようなテクニックや技などをたくさん学ぶことができました。実際に先生が行う授業をICTや全員参加型などを意識して行うことでどのように授業で実際に使われているのかというイメージが実感しました。個人だけでなくやはり人とかかわることは自分の成長にも仲間の成長にもつながるのだなということを知りました。この授業で学んだことを生かしてこれからの授業や実践に生かしていきたいと感じました。
|
・全員参加型授業 全員参加型授業の工夫をたくさん学びました。ちょっとした質問でも、おでこの前に拳骨を置いて意思表示をさせることで、子どもたちの意見が一目でわかるとともに、どの生徒が授業に参加していないかも分かり、適切な支援を行うことが可能になります。また、挙手する子に頼って授業を進めてしまうことが多いですが、当てられたら困る人を聞いたり、時には意図的指名を行ったりすることで、全員が満足できる授業につながると思いました。教師の働きかけ次第で、全員アウトプットが可能となり、子どもたちが気持ちよく、安心して授業に参加できるようになると知りました。
・模擬授業 全部の班に授業の工夫が見られ、授業の組み立て方や授業内容についての考え方が変わりました。発言時の工夫・導入の工夫・意見交流の工夫などで様々な工夫を知ることができ、授業の幅が広がったように思います。「教科書に書いてあることを教えて終わり」ではなく、その内容を多角的な視点から捉え直し、児童・生徒が興味を持ち、主体的に参加できる授業づくりが大切だと考えます。
・ICT活用 ICTを活用することで、児童・生徒が考えを深める時間がより多くなると思いました。時間の有効活用だけでなく、共同編集やZoomのチャット機能を使用することで、児童同士で学ぶ場面が増え、多角的な視点から物事を考えられるようになったり、他者と意見交流をする意義を知ったりすることができると分かりました。教師は日々変化するICTについて学び続け、効果的に使用することが求められると思いました。学校差や地域差がまだまだありますが、まずは児童・生徒側がICTを活用するメリットを感じられる授業づくりをしていかなければならないと考えます。
・ノートは自分の考えを作る場であるという考え方 自分の考えを自分なりに繋げたり、まとめたりすることで自分の中での知識として確立されるとともに、つながりを意識しながら学習ができると思いました。 ノートをきれいにとるように、板書通りに書くようにと指導されることが多いが、自分が思った通りにまとめるということはとても大切だと思いました。そしてそれを共有すると良いのではないかと思いました。どうしてそこをつなげたのか、関わりはどこにあるのかなどを共有することで復習もでき、児童・生徒同士でより深く学ぶことができるのではないかと考えました。
・自分の感想 今まで自分が受けてきた社会の授業を振り返ると、教師から児童・生徒に教えるという一方通行の授業であったと思いますが、今回の授業を通して教師と児童生徒の双方的、児童同士の横のつながりを持った授業が重要であると思いました。教師の働きかけや工夫次第で、児童・生徒の深い学びだけでなく、他者と意見交流する意義や自分の日常生活とのつながりなども考えられるようになると考えます。教師として、深くまで教材研究をするとともに、どうすれば児童・生徒が興味を持ってもらえるか、どのようなツールを使えば効果的かなど、様々な視点から授業を組み立てられるようになりたいと思いました。 |
〇全員参加型授業 今まで自分が受けてきた授業や自分が考えていた授業は、一部の人が参加しなくても成り立ってしまうようなものが多かったと思った。1つ児童に聞く時だけでさえも、問い方次第で児童が全員参加できるかどうかが変わるということを感じた。例えば、全員おでこに手を当てて選択肢に番号等をつけてそれを手で示す、というやり方にすることで、自分の意見が主張しやすいし教師からしてもみんなの考えが分かりやすく、自然と全員参加型になっていると思った。ただ考えようと言っても考えない子はいるので、まず全員立ちましょうの合図で全員を立たせることで全員にその問いに意識をもたせ、さらに分かった人から座るようにすることで、きちんと考えて取り組もうという姿勢が見られると思った。
〇ICT活用 私はICTを活用するのがあまり得意ではなく、教育実習や他の授業での模擬授業などでもほとんど使わなかった。元々苦手意識があったが、実際に知って使ってみると、ICTを活用することで学習の効率が上がったり幅が広がったりするということに気付いた。模擬授業の時にほとんどの班が活用していた、パワーポイントのスライドを班ごとに用意してそれそれの意見や考えを書き、共有もできるという機能は、自分や班ごとの意見をまとめられるし、他の児童の考えも簡単に見て知ることができ、より多くの多様な考え方を効率良く知ることができるものだと思った。また、kahootなどの必ず盛り上がるアプリについても、それを通して児童が授業内容により興味関心を示すきっかけになると思うので、楽しみながら学び始めるのにとても有効だと思った。しかし、実際に模擬授業をやったり他の班の様子を見たりして感じたのは、もし何かトラブルがあった時に、授業がとまってしまい、時間ロスになるということである。解決方法の分からない問題が起きたり機械の調子が良くなかったりして自分の思うようにはいかないこともあると思うので、そういうことをなるべく防ぐために、事前にきちんと正常に動くかや操作方法を確認しておいたり、ICTについてもっと知って馴染んだりすることが必要だと感じた。
〇教師の対応 この授業を通して、多くの新しい知識を得ることができた。○○について考えようではなくつぶやいてみようだったり、げんこつを頭に付けて自分の意思を表したりと、なるべく児童1人1人が自分の意思をきちんと伝えられるような教師の声掛けや指示が意識されていて、とても参考にしたいと思った。パワーポイントの様々な機能や色々な画像などを用いて、児童が楽しく飽きずに、かつ分かりやすく学べるように工夫するのも大切な1つの方法だと思った。授業を進めるとなると、どうしても教師の一方的な内容の教え込みのようになってしまうこともあるが、児童同士で考えるなどまずは自分たちできちんと考えてから学びを深めていくことが必要だと思うので、教えるといういう感覚よりも一緒に学ぶというくらいの感覚のほうが、児童が自分で考え積極的に学ぶ姿勢がみられると感じた。
〇仲間の模擬授業 同じパワーポイントの機能を使っていても、皆それぞれの単元に合った使い方をしていて、1つの物でも色々な使い方があるということを理解することができた。授業の内容を考えて、どういう順番でどのように教えていくかが考えられていて良かった。最初の方の授業で、使うと良い技やセリフなどを教えていただき、それを上手く活用してより良い授業になっていた。Kahootを使って全員参加のクイズを作成したり、クイズの時に全員立ったりして、どの班も全員が参加できるように配慮されていたので、全員参加型の授業が再現されていてとても良かった。どの班もどの人もそれぞれの個性や色があって、人が違えば授業の進め方や雰囲気なども変わると思うので、それぞれの良さを生かしてやればよいと思うし、実際に色々な授業があっておもしろかった。
◎感想 初めの方は、今までやってこなかった児童への声掛けや授業の進め方に驚いていたが、それと同時にこれだったら児童も全員参加できる!というような嬉しい発見も多くあった。教育実習の時に、挙手制を取り入れたところ、授業の後半は一部の児童ばかりが挙手をして同じ子を複数回当てるという風になってしまっていて、どうしたら良かったのかというのを考えていた。そのため、わざわざ毎回挙手して立って1人ずつ答えてもらわなくても、げんこつで数字を示すだけで何を考えているか分かるし、それは立派な授業参加になっていて、こういうところから授業へ参加できているという自信をつけていけると感じた。質問して答えてもらうということにこだわらなくても児童の意見は聞けるし、むしろ今回の授業で学んだような他の方法でのほうが、児童にとっても参加しやすいのではないかと思ったので、これからの参考にしたい。 これから役立つ色々なことを教えていただきありがとうございました。 |
|
(1)ICTを活用した授業について 1人一台タブレットを持つようになって授業のICT化が進むと思っていたけれど、ICTの効果的な利用の具体的な方法は今まで知らなかったので、Khoot!やマイニング、ルーレットなど、具体的な方法を知ることができたのがまずよかったです。しかし、難しいなと感じたのは、その効果的な方法を効果的なタイミングで用いることでした。ICT、例えばKhoot!を用いると「勉強楽しい」と感じる場面が増えますが、楽しいで終わらせないように、その次の学びにつなげるところまで想定してICTを用いなければならないと思いました。また、機材トラブルなど生じたときの対応まで考えておかないと、せっかくいい流れで授業が進んでも途切れてしまい、それまでの時間や気づきが台無しになってしまいます。授業を構想する段階でどのタイミングで、どのICTを用いるのか、そしてそれが使えなかったときの対処法はどうするのかをしっかり考えておきたいです。
(2)全員参加型の授業について よく授業中に集中力が切れて他事をしていると先生に怒られましたが、その時にいつも先生が面白い授業をしてくれれば起きているのにと思っていました。いざ、自分が授業者の立場になって授業をしてみると、どうしても挙手した人の意見を取り上げて、その子の発言で授業を作っていくことしかできませんでした。今回の授業では、おでこに手を当てて選択肢を答えたり、時には起立してペアで話し合ったりなど、参加しなければ参加していないことがばれてしまう環境で、なおかつ、苦手意識を持っている子も参加しやすい環境づくりになっていました。子どもの発言で授業を作っていくためにはまずは全員が参加できる授業を作っていくことが大事だと感じました。
(3)学習と生活の関連性について 社会は生活と関わりのあるテーマを学習するけれど、「自分の生活」と関わりを持つには何かしらの工夫が必要だと以前までは感じていました。しかし、最終回の授業を受けて、導入で時事問題を取り上げるだけでなく、本時の目標に迫る過程で体験した課題について考えるプロセスを身につけることで、自分で社会問題を考えることができるようになる思考力を持つことができ、自然と自分の生活と学習内容を結びつけることができる体験をしました。学んだことを生かすとは本来このことを言うのではないかと思いました。学習内容を実生活に応用させるだけではなく、学習体験(物事の考え方や深めた自分自身の考え)を生活に生かすことができるように支援するのが教師の役割だと思いました。そして、自分もその役割を果たせられるようになりたいと思いました。
(4)仲間との模擬授業について 授業を構想するときに、その学年までにどのようなことをすでに学習しているのかを意識して考えることができるようになっていました。これは教育実習での経験を生かすことができたのだと思います。今までは授業をやるそのページのことしか考えることができていなかったけど、単元全体や学年間でどのようなつながりがあるのかまで考えることができました。その結果、小学校4年生目線で分別するごみの種類を選ぶことができたように思えます。 また、ほかの班の授業を見て、今まで他の教科の教育法の授業で模擬授業を体験したことがあったけれど、そのときよりもICTを効果的に使っていて、こういう使い方があるんだと新しい発見がたくさんありました。同じ教科書でも授業者が違えば授業内容も異なり、注目するところも違います。いろんな人の意見を聞いて授業を作ることも大事だなと感じました。
(5)自分の感想 自分自身、社会に苦手意識があり、知識を教えるというイメージしかなかったけれど、社会科こそ実生活に近く、思考力や互いの意見を尊重し合う心を育むことができる教科だと感じました。自分の意見を持つためには知識が必要で、知識だけでは考えることは深まらないという関係性なので、バランスが難しいが、知識のポイントをおさえながら、自分たちの頭で考えるということを大事にしたいなと思いました。そして、考えを深めるには誰かの考えと比較して、議論し、自分の考えを振り返ることが必要なので、学校でみんなで学ぶ理由があるように思えました。今はオンライン授業が発達し、YouTubeなどでも簡単に知識を得ることができるようになったが、学校で学ぶ理由はみんなと考えを共有して深めることにあると思います。学校で学ぶ必要性を確立できるような授業者になりたいなと思いました。
|
・仲間との模擬授業について 模擬授業では、先生から言われたからではなく、自分たちで大切なことに気づいて知ることができたという経験が大事なことを学んだ。例えば、模擬裁判を授業でやる際に、どのような視点が裁判において大事なのかマインドマップがあり、そこからそれぞれ意見を挙げていく場面があった。その時に、先生からは特に指示はなく、自分たちがいろいろ意見を出し合って、視点をきめて話し合った。そのように、主体的に自分たちなりの答えを探していくと、達成感がある。そして、今日は学んだなと実感することができた。
・授業中に使う言葉の工夫 先生の授業を実際に受けて感じたことは、言葉の力である。例えば、「〇〇を説明してみよう」と課題設定することによって、授業の最後に自分がどんな姿になっているのかがとても明確になる。また、「〇〇についてつぶやいてごらん」というだけで、クラスの全員が自分の意見を気軽に話しかけて発信できる。この授業を受ける前の私だったら、このように明確な指示を出すことが出来なかった。また、「何か意見がある人?」と聞いたり、「隣の人と相談してみよう」ぐらいしかいうことができなかったと思う。どれだけ無意識に意見が言いやすい雰囲気を作れるか、その授業で身についた能力を認識できるかが、指示を出す言葉によって大きく変わることを学んだ。
・授業作りにおいてキーワードを持つ 例えば、「つかむ,調べる,まとめる,いかす」「見せる,つぶやかせる,課題を見つける,拾う」というキーワードがあると、授業を作る上で毎回同じような流れを一連で作ることができる。私は、中学校の教育実習に行った際に、英語の授業は毎回同じような流れでやっていた。つまり、単元は異なってもやることは同じであった。初めは、なんの変化もなくあまり楽しくないのではないかと思ったが、生徒が何も言わなくてもやることがわかるので授業の流れがスムーズにいく。だから、同じような活動をすることの意味を感じた。しかし、同じ活動ではなく、同じキーワードを意識することで(つかむや見せるのような)より、変化があるけど根本の流れは同じくという授業を作ることができるのではないかと思った。だから、授業を考える際は、キーワードをもとに、様々な活動が体験できるような、動きのある授業をしていきたい。
・意図的指名 私は、意図的指名にあまりよい印象を持っていなかった。なぜなら、自分から意見を出すことが大事だと考えていたし、その考えがないと意見が出ないクラスになってしまうと思ったからだ。しかし、全員が発言できるクラスではなく、全員が授業に参加しているクラスのほうが大事であると気づいた。クラス全員が授業に参加している状況を作るには、誰かいい意見を持っている子に聞いてみたり、全員が必ず手を挙げる機会を授業の中で設けたりすることが重要である。また、嫌な思いをするかもしれないというリスクに対しては、教師の普段の学級経営やその場の言葉がけによって状況は大きく変わる。このように、彼らの意見が自主的に意見を出すようにするのではなく、彼らの意見を引き出せるような工夫が必要だと感じた。
|
15回の授業を通して学んだことは次の4つのことです。一つ目は、全員参加型の授業を行うようにするということです。私が小中学生のころ受けてきた授業では、塾などに通ってできる人や、わかる人を中心に授業が進められており、勉強が苦手な人は授業についていくことが出来ていませんでした。そのような授業だと分からない人はなかなか授業に参加できなくなってしまいます。しかし、それでは学校に来て授業を受ける意味がありません。学校に来て勉強するからには、全員が授業に参加できるようにしていく必要があると思います。そこで、これについて自分でつぶやいてみようという方法を学びました。これは、クラス全員の前で発言することは抵抗がある子でも、つぶやきならあまり抵抗感を感じることがなくできると思います。この他にも、子どもたちに意見を聞くときには毎回挙手をしてもらって手を挙げた子ばかりを当てるのではなく、くじ引き機能を使って誰が分かるか分からないようにしたり、教師が意図的に指名したりするというようなことがあることも知りました。このような方法は、だれが当たるか分からないので子どもたちはみんな集中して授業を受けるようになると思います。このような工夫をして全員参加型の授業になるようにしていきたいと感じました。
2つ目は、ICT機器の可能性についてです。現在ICT技術がどんどん発達しており、学校現場でもICT機器が導入されています。ロイロノートやZoomのチャット機能などで自分の意見を簡単に共有したり、周りの人の意見を知ることが出来たりします。PowerPointもただ、授業の内容をスライドに記すだけでなく、アニメーションや、音を付けて子どもたちの注目を集めることが出来たり、アニメーションのタイミングをずらしてクイズにすることが出来たりすることを学びました。ICT機器は効果的に用いることで子どもの学びを深めることが出来ると思います。
3つ目は、暗記をするだけにならない授業の工夫についてです。私が小学生の頃受けてきた社会の授業は、教科書を読む→先生が語句の解説をする→板書をノートにまとめ、その後はテストに向けて重要な語句を覚えるというように進められており、アクティブラーニングと言えるようなものではありませんでした。ですが、この授業では教え込みや暗記するだけにはならないような授業になっていました。子どもたちの疑問を取り上げそれについて考えていったり、写真や資料をもちいて内容を深めていったりしていました。教科書に載っていることをサラッとやるのではなく、焦点を絞ってそれを子どもたちとともに考えていくことで学びが深まっていくと感じました。
4つ目は、模擬授業で他のグループが行っていた様々な授業の行い方です。模擬裁判をやってみるといった体験的な活動を取り入れたり、クイズ作成を通して内容を学んだりするような各グループの授業に参加することで、様々な授業の行い方を知り、自分でもやってみたいと感じることがたくさんありました。 以上の4つのようなことを15回の授業を通して学びました。
私が受けてきた社会の授業が一方通行の授業であったため、もし今後私が社会の授業を行うことがあればどのようにしたらよいかよくわかりませんでした。しかし、社会科教育法の授業を受けて、様々なアプリ、めあての立て方、授業の工夫、思考ツール等について学び、このようなやり方もあるのかと毎回たくさんの発見がありました。授業で得た発見は社会だけでなく、他の教科にも取り入れられそうなことばかりでした。教員になったら、子どもたちが考え学びを深めることが出来るような授業を考えることが出来るように、これからも多くのことを学んでいきたいと感じました。半年間ありがとうございました。
|
1.ICTを活用した授業について この授業を受けて1番学びを得たのが、授業へのICT活用方法です。これまで、私の中でICTの活用と言えば、デジタル教科書の使用とPowerPointでめあてや発問を提示する程度の知識しかありませんでした。しかし、この半年でPowerPointのエフェクトを使ったクイズや意見共有、kahoot!を使った導入など、実に多種多様な活用方法を体験しました。そのどれもが楽しく、そして確実に受ける側の興味を惹くもので、教育実習に行く前に受けておきたかったと悔やむものばかりでした。その分、模擬授業の時に盛り込んでみましたが、Kahoot!の問題が表示できないし、PowerPointで隠したい部分が見えてしまうし、共有が上手く行かないし、と問題ばかりでした。まず「悔しい!」と思いましたが、時間を置いて振り返ると事前の準備がどれだけ大切なのかということを身をもって学ぶことのできたいい経験だと思うようになりました。ICTを使うことは、機械トラブルが起こるリスクと隣り合わせです。その可能性を少しでも減らすために、今後は今回の模擬授業以上に入念な準備と事前確認をするべきだということを学びました。
2.児童理解について 先生の授業を受けていて、1番見習いたいと思うことが「児童理解」です。私が教育実習で1番苦戦したのが、この「生徒(児童)理解」でした。発問に対する反応が予想と違ったり、問題に取り組む姿勢が指導案で書いていたものとは異なっていたりして、毎日反省していました。土井先生は、「みんなの前で発言したくない」とか「終わって座ったら関係ないや」と思ってしまう児童の心をよく理解してみえます。だから、「おでこにグーを」とか「呟いてみよう」と、ほかの先生からは聞いたこともない指示が出せるのだと思います。これはやはり経験から出来るものでしょう。残念ながら私には、教壇に立って、子どもたちを相手に話したことは数えられるほどしかありません。だからこそ、今回の授業で先生から学ぶ、子どもたちを理解した指示の出し方や話し方の工夫は、私にとってとても斬新でした。小学校でも中学校でも共通して使えるものが多くあったので、社会科資料箱の中身だけでなく、この子どもたちに寄り添った工夫も、しっかり盗ませていただこうと思います。
3.全員参加型の授業について この項目に関しては、少し上の項目と内容が似てしまいますが、「クラスのみんなが参加する」授業が自分の中で思っていたものとは異なっていて、印象に残る学びだったので述べます。私の中で、グループワークをしたり、アクティビティをすることで全員参加型の授業は成り立っていると思っていました。あまり受けたくない子も、先述したような時間は参加せざるを得なくなるからです。しかし、先生が実演してくださった全員参加型の授業は、私が思っていたような強制参加のものではなく、みんなが抵抗なく参加出来るものでした。答えたい人だけが答えるのではなく、わかっていても答えられない人も、わからないけれど答えたい人も、分からないし答えたくもない人も簡単に授業に参加出来る工夫が随所にありました。例えば、「答えたくない人〜」と尋ねることで、聞いていたけどわからない人と聞いていなくて分からない人を見分けることができ、それを経験すればみんながちゃんと聞くようになります。おでこに手を乗せ、指で答えを示すことで、いつも発表しない子たちも指で答えるだけなので抵抗感なく参加することが出来、教員も児童らに発表をさせずとも児童の理解を測ることができます。このような小さな工夫が、子どもたちにとっては大きな違いになるのだと、授業を受けていて気づきました。ついつい、いつも発言する子ばかりに焦点を当てがちになってしまいますが、そうではなく、みんなが参加出来る授業の大切さとその方法を学びました。
4.模擬授業について まず、自分たちの模擬授業から学んだことを述べます。それは、教師に求められるものは事前の準備とその場で臨機応変に対応する能力です。今回の模擬授業に向けて、私たちはかなり前から授業の流れや使用するアプリケーションなどを決め、準備をしたつもりでいました。しかし、実際に授業をしてみると、Kahoot!の写真が映らなかったり、授業のめあてを書いたPowerPointのページが抜けていたりとミスが沢山ありました。そのため、準備をしたと思っていても十分ではなく、完成したと思ったら、1度全部試してみる大切さを学びました。考えてみると、教育実習の研究授業も本番の前に担当教員の前で最初から最後まで通して見ていただきました。教員になったら、毎回やっている時間はないとは思いますが、PowerPointを通して見返してみたり、たまにしか使わないツールがあれば動作を再確認しておく必要があると身をもて学びました。また、Kahoot!が上手くいなかった結果、後半の時間が予定よりも少なくなってしまいました。結果、私が担当していた各グループの発表もほんの数分になってしまい、やりたいことが全て出来ませんでした。これは、実際の現場でもある事だと思います。そのため、機械トラブルが発生した時や遅れが生じてしまった時の対応が大切であると学びました。今回は、グループでの発表だったため、1人が指示を出し、ほかがコンピュータの方を操作して直すことが出来ましたが、実際は1人でやらなければなりません。その点も踏まえて、もう一度自分たちの模擬授業を振り返ろうと思いました。 ほかのグループの模擬授業を受けて学んだことは、教師の態度の重要さです。授業の内容はどれも細部まで工夫されていて、素晴らしいものばかりでした。だからこそ、差が出たのは教師役の態度だと思います。はっきり話すことはもちろん、児童の発言に対する反応や指示の出し方が上手であれば、受けている側も素直に聞くことができます。それを実際に指示を受けて活動する側になって気づきました。そのため、はっきり話し、指示を出す時は堂々と、相手の様子を伺いながら、反応は丁寧に、など今回の模擬授業から気づいたポイントは自分も意識をしようと思います。
感想 上述したように、現場で使える知識や技術をたくさん学びました。学んだだけではなく、それらを使うことで、教わった意味が真に発揮されると思います。私は、6月にある隣接校実習は行きませんが、採用試験の場面指導や教員になった時に、先生から教わったことを全部使って、より自分に磨きをかけられたらと考えています。
この授業を受講することが出来て良かったと、心から思います。お世辞ではありません。ただ、1つ言うとすれば、教育実習の前に受けたかったということです。
半年間、ありがとうございました。
|
1.授業におけるICT活用について 初等社会科教育法Aの授業では、毎回ICT機器を授業に活用する方法を学ぶことができました。英語の発音練習をタブレットに聞き取らせて行ったり、Google Formを使って単語テストを行ったりする動画を見て、ふだん何気なく使っている機能を授業に活用できることがわかりました。また、パワーポイントのアニメーションの機能を活用することでクイズを作成できることも初めて知りました。15回の授業を通して、身近にあるものを使って授業のデジタル化を進めていけることに気づきました。ひとつのものを様々な視点から見る力をつけることが、多様な方法で授業を展開していくために必要だと思いました。
2.全員参加型授業について 全員が参加する授業づくりのコツを学び、取り入れたいことばかりだと思いました。特に、「当てられたら困る人」という挙手のさせ方や、「○○についてつぶやいてみよう」という指示の仕方、全員おでこに手を当てて手の形で問いに回答させる方法が参考になりました。また、全員を授業に参加させる方法として特にkahoot!が印象に残っています。クイズ番組のようで、実際にやってみると私たち大学生にとっても非常に楽しい活動であったので、児童生徒はもっと楽しめると思いました。授業の内容が何についてであっても、児童生徒がやりたいと思える活動なのではないかと思います。どの学年の児童生徒に対しても、まず授業に興味をもたせること・授業が楽しいと感じさせることが重要であって、その方法をどうするかが教師の腕の見せ所だと思いました。
3.模擬授業について 自分たちのグループの模擬授業では、授業でやりたいことが多すぎて詰め込んでしまったため、駆け足で行うことになってしまいました。大学生に対して行って時間ぎりぎりだったので、児童に対して同じ内容で行ったら児童が困ってしまっていただろうと思います。他のグループの模擬授業を受けて、取り組みやすいと感じた授業は、活動の取捨選択がしっかりされていたと感じました。授業計画を練る際に、その時間での目標を達成するためにどのような活動が必要であるかということをきちんと考えることが、わかる授業に繋がるのだなと改めて思いました。 また、全体で共有したパワーポイントのスライドを各グループ一枚ずつつくりあげていく方法をとっていたグループが多くありました。児童生徒が各自のタブレットで編集を行うことができ、全体での共有もスムーズで、非常に良い方法だと思ったので、私も取り入れていきたいです。
4.振り返りについて 「授業の振り返り」はこれまで、自分で行って終わりという認識でしたが、振り返りを共有することが大切であると学びました。他の人の振り返りを読んで、私とは違う受け取り方を知ることによって、そういう視点もあるのだなという気づきを得ることができました。また、自分と同じ事柄についての振り返りであっても、自分よりももっと深く考えているものを読んで、こんなふうに掘り下げて考えていくことができるのか、と何度も思いました。考えを広げたり深めたりするためには意見の共有が大切だと学びました。 また、先生がよくされていた、振り返りのテキストマイニングが興味深かったです。私と同じ時間の受講生と別の時間の受講生の振り返りのマイニングを比べたときに、中心となる単語が大きく異なることが多く、受講生の興味の対象が振り返りに如実に現れることがわかりました。私は中学校の教員を目指しており、中学校は教科担任制で同じ内容の授業を複数のクラスで行うので、振り返りのマイニングを行って、各クラスの生徒たちが授業で何を理解しているのか、強く印象に残っている事項は何かということを分析することが、生徒の実態に合わせた授業を行うために役立ちそうだと考えました。
○感想 初等社会科教育法Aの授業を通して、自分がもっているものの使い方を考えればできることが増える、ということを学ぶことができました。これは、教育で求められている「確かな学力」に関わる部分であると思います。そして、目まぐるしく変化していく社会を生きていく子どもたちには、既存の知識をもとに考えて柔軟に対応する力が必ず必要になると思います。そうした力を育むことができる教育を展開するためには、まず教師となる私がそういった力を身につけることが重要であると考えています。 今まで大学でたくさんの授業を受けてきましたが、こんなにも実践的で勉強になると感じた授業は初めてでした。また、先生の授業を受けながら、生徒が楽しいと思う授業をするには教師の明るく元気な雰囲気がすごく重要なのだなと感じました。先生の授業はいつも楽しかったです。半年間ありがとうございました。 |
この講義で学んだことはたくさんあるが、大きく4つの観点に分けてその学びを論じる。
1.ICTを活用した授業について もともと社会科は視覚的資料が大切であり、それを効果的に提示するためにICTが重要だということは知っていたが、具体的にいつどうやって提示したらよいかはわかっていなかった。しかし、説明過剰を防ぎ、写真から子どもが子どもなりに思考するためにICTはうってつけだと感じ、ICTを効果的に活用すれば、授業に動きが出て、教師の雑務が減ることもわかった。子どもの学びの充実に資するのはもちろん、教師側にもメリットがあると知ることができた。 実際に教育実習で英語の授業をしたところ、しっかり考えを持てているのに口に出せない生徒が数多くおり、授業がストップしてしまったことが多々あった。クラス全員の意見や考えなどを共有することが大切だという考えのもと、児童生徒の様子をみとった上で、ICTがもつ「共有力」を活用できればよかったと思った。現在の学校現場ではICTがかなり浸透してきており、子どもたちは身の回りに数多くの電子機器がある環境で育ってきている。ICTに慣れておく必要があり、それを使えるだけの技術が今の大学生に求められていると痛感した。高まる需要と将来のキャリアのために、ICT活用能力を高めていきたい。
2.全員参加型授業について 今回の講義で最も学びの多かった観点である。主体的・対話的で深い学びをさせ、個に応じた指導が重要視される中、全員参加型授業のノウハウを知ることができてよかった。 まず、全員参加型授業を行う上で欠かせないキーワードは「可視化」だと感じた。選択肢を提示して精神的なハードルを下げたり、頭にげんこつを用意させて「全員」の考えを自然と表出させたり、問いかけのしかたを少し工夫することで目標を具体化させたりと、様々な実践例を学んだ。授業での目標や子どもの現状、一人一人の考えなどが見えてこれば、授業を行う教師がより個に応じた指導ができるだけでなく、学び合いをする子どもも、クラス全員の考えに触れることができるという面でプラスの要素が大きい。そこに今急速に需要が加速を見せるICTが加われば、ますます可視化の手段が増えてくる。教師が資料を示す手段や発問・指示を少し工夫するだけで、子どもの学びに対する姿勢が様変わりすることをたくさん学んできた。ICTへの知識そのものを増やしつつ、時代の要請に合った教育とはどんなものか、クラスにいる全員が活きる授業とはどんなものかを考えながら、授業を組み立てることを忘れないようにしたい。また、印象に残っているのは、支援する子や進度を把握するために、音読で右を向いて1回、後ろを向いて1回、左を向いて1回読む形式をとることである。ここに教師が授業をする上で見落としがちな「一人ひとりの実情を可視化する」技法が詰まっている気がした。私自身、教育実習で、子どもたち全員に英語を話すことに親しみを持ってもらいたいという思いのもとに授業をしたが、一人一人がどれだけ読めてどれだけ話せているかが把握しきれなかったことで、中途半端な授業のまま終わってしまった。子どもの進捗具合を教師が見える形で授業を進めていくことは、その後の全体への説明や、個の指導にも活かすことができるため、とても重要なことだと思う。全員参加型授業と一言に言っても、全員参加「している風」の授業にしては駄目で、かつ全員参加しているのを教師がしっかり把握できなければあまり意味がない。目先の模擬授業、そして将来行ういくつもの授業では、子どもの考えや意見、行動の現状を可視化できるツールを活用するなどして、「子どもを視る」ことを心がけたい。
次に、机間巡視のしかたである。今まで私は、活動のテーマを与えた後に、困っている児童生徒を見つけて、ヒントを与えるのが机間指導の主な目的だと思っていたし、教育実習でもその方法を取っていた。しかし、困っている児童生徒だけでなく、少しでもあらかじめ教師が目指している目標に近づけ、授業を実りのある結果とするために、机間巡視しながら子どもの意見や考えを見て、よいと思った意見を持つ子を意図的に指名する方法があることを新たに知った。効果的に机間巡視を活用することで、教師として授業の焦点化をすることができるため、次の教育実習から実践していきたいと思った。
3.暗記に終始しない、脳と心が動く授業について 「社会は暗記科目だ」。この考えは様々な人から聞かれ、私もそう思っていた。確かに、テストは用語を覚えていないとできないし、実際の生活でも、授業で学んだことやニュースで知ったことを覚えていなければ苦労することは事実だと思う。しかし、その知識や社会的な見方・考え方を得る学校の授業では、予備校のような知識伝達型中心の授業ではいけないと改めて感じた。社会にありふれたことを自分事として捉え、積極的に社会と関わっていく態度を養うためには、まず社会に興味を持たなければならない。その大きな手助けとなりうるのが学校の授業だと思う。理想となる子どもの意見で作る授業とするために、教師の声かけや支援が欠かせないことを学んだ。授業で特に印象に残っているのは、いつ当たるか分からない緊張感を持たせることも重要だということだ。半ば強制的に当てるのは良くないという考えだったので私は意外に感じた。しかし見方を変えれば、自分が当たるかもしれないというほど良い緊張感から、自分なりに考えようとする態度を養うことができる。もちろんこの手法を行うには、学級づくりの段階で良好な関係性を築いておくことが肝要だが、正解不正解関係なく、自分なりに思考を巡らせることに重きを置いて授業を構想していきたいと思った。
4.仲間との模擬授業について 模擬授業の準備を進めていく中で、どのように課題を設定して、どのように問いかけを工夫し、どのように意見を共有して整理すればよいかなど、様々なことを考えた。たった1コマの授業を行うのには、これだけの労力と工夫が必要なのかと思い知った。結果として、今回の講義で学んだ全員参加型授業のアイデアを生かし、説明が多くなりがちな歴史の授業を、視覚的資料を多用して子どもたちの率直な思いをもとにした授業を作り上げることができたと思う。冒頭にクイズを用意して、子どもを授業に引き込み、子どもが主役となれるような授業を目指す難しさとやりがいを感じた。ただし、私たちの班を含め、多くの班の模擬授業で見られたが、ICTにまつわるトラブルが起こることも少なくない。特に小学生の場合、授業が少しでも中断すれば、子どもの意識は授業から離れてしまい、思考が止まってしまう恐れがある。ICTの弊害も踏まえながら、柔軟に対応できるだけのICT活用能力と状況判断力を身につけたいと思った。
●感想 今回の講義を通じて、教師の工夫一つで今求められる全員参加型授業を実現できることを学んだ。観点3でも触れたが、「この問題分かる人?」と挙手制を使って淡々と授業を進めていくのは、教師からしたら簡単な方法であるものの、分からない子どもや集中していない子どもは終始受動的な態度で授業を受けることになり、観客レベルまで成り下がってしまう。そこで、「全員立って3つ思い浮かべたら座りましょう」「このことについてつぶやいてみましょう」「全員チャットに書きましょう」「げんこつを出して、全員答えを示したら周りを見渡しましょう」と少し工夫するだけで、その空間にいる子ども全員が能動的に参加できるし、子どもの心躍る授業にますます近づいていくことを学んだ。これ以外にも、これからの時代を見据えた授業のテクニックを教わり、それを模擬授業で自分たちなりに実践することができた。今回得た実践的な学びをもとに、今後のキャリアに活かし、私なりに時代の要請に合った子どもの思考を巡らせるような授業を模索していきたいと思った。 土井先生の授業を受けて、受講生である私も主体的に授業に参加でき、自分なりに教師の目線で授業を考えることができました。本当にありがとうございました。
|
(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)