初等社会科教育法 全体の振り返り
これまでの全15回の授業での学びは(1)全員参加させる授業の工夫、(2)社会科の授業の進め方、(3)ICTの活用の仕方、(4)模擬授業である。 まず(1)全員参加させる授業の工夫について述べる。この講義で多くの全員参加のコツを学んだ。例えば、げんこつを用いて意思表示する方法である。挙手させる方法だと、挙げなかったり全ての選択肢で手を挙げたりする子が出てしまうが、げんこつだと参加しない子が減り必ずどれか一つを選んでくれるのでとても良い方法であると思った。また、全員を立たせて間違えた人から座らせる方法は、立たせたり座らせたりすることで子どもたちの活動を増やすことができ、また連続で正解している人が一目で分かるので真剣に考えてくれる子どもも増えると思った。クイズはパワーポイントやKahoot!を活用して、子どもたちがワクワクするようなクイズをつくりたい。子どもたちからなかなか挙手が出ないときは、選択肢を用意して考えのサポートをしたり「当てられると困る人?」と聞いて分かっていそうな子を当てたりという工夫ができる。音読の時は「3回読んだ人から座ってください」と言うと2回しか読んでいないのに座ったり飛ばし読みをしたりする子が出てくるので、「まずは右を向いて読んでください」と言い終わったら次は後ろ、左のように動きを伴う指示を出すことで、サボったりズルしたりする子が減り全員参加させることができるということを学んだ。 次に(2)社会科の授業の進め方について述べる。めあては子どもたちの疑問からつくると興味を持って授業に臨んでくれることが分かった。「なぜ○○なのに~~なのか説明しよう」というめあてにすると、深く考えることができて理解や知識の定着につながる。子どもたちは先生の方を見る癖があるので、子どもを指名したときは指名した子の近くにいるのがコツであるということを知った。黒板は構造的板書を意識して、左から右へ流れるように書き、子どもたちに考えたことを自由に書かせるような習慣をつけさせたい。 次に(3)ICTの活用の仕方について述べる。Zoomはチャット機能を使ってコメントや振り返りを記録することができる。すぐに他の人の意見を見ることができるので、発表に時間を取る必要がなく、意見の共有をスムーズに行うことができる。また、感想などをテキストマイニングすればクラス全体ではどのような感想を持っている人が多いかが一目で分かる。宿題や小テストはロイロノートなどを活用することでペーパーレスになり、採点などの負担も軽減する。teamsの音読機能を利用するとAIによる採点も可能である。QRコードに作品の詳細を載せることで、過程を記録したりPRをしたりなど、保護者に向けた発表の方法が広がる。マイクに向かって歌を歌うことで、恥ずかしがって発音しない子どもを減らし、全体で歌っているときにはなかなかわかりづらい一人ひとりの発音を聞き返すことができることを知り、英語の授業で活用したいと思った。 最後に(4)模擬授業について述べる。他の班の模擬授業を受けて学んだことは、子どもたちがワクワクするような活動を考えることで、意欲的に取り組んでくれるということである。大学生の私でも、クイズをつくったり答えたりする活動は楽しかったし、役になりきることで内容を理解することにつながったと感じる。小学生相手の授業では、できるだけ堅苦しい授業は避け、難しい内容だとしてもかみ砕いて理解しやすいような施しをしてあげることが教師の役割であると思った。自分が模擬授業をやってみて学んだことは、ICTは便利で子どもたちの関心も引くことができるためどんどん活用するべきである一方、思うようにいかなくなってしまうことがあるというデメリットもある。何回もシミュレーションしたり経験を増やしたりすることによって解決できる問題であると思うので、失敗を恐れずに積極的に活用していきたい。 <感想> |
◎全員参加型授業について クラスに30人前後児童がいる中で、全員が授業に参加することは現実的に厳しいのではないかと当初は勝手に考えてました。しかし、小さな授業の工夫の積み重ねで全員参加型の授業は実現可能だということを、授業の中で実感をもって学ぶことができました。例えば、どの模擬授業でも多く見られた額に手を持っていき指の本数で意思表示をしたり、隣同士でつぶやくよう指示したり、当てられたら困る人?と聞いたりすることは、投げかける言葉を少し変えるだけなのに、授業の中で自分の意見を伝えるハードルがぐっと下がり、また当てられるかもしれないという適度な緊張感の中で自分の考えをより深めようとすることにつながるなど、子供たちの意識が大きく変わることを実感しました。意図的指名は児童の自発的な発言の機会を奪い、発表が苦手な子に強要することになると感じていたのですが、むしろ「わかる人?」と尋ねるほうが、わかる以外を切り捨てるような方法だと知ったときは驚きました。また、これらの方法は理解度に差がある児童生徒たちを誰一人おいていかない授業をつくるための工夫でもあると知り、その効果の高さに驚きました。さらに、定期的に「立ちましょう」といって音読させたり、考えさせたりすることで、授業に動きが出て、子供たちは退屈しづらくなるということも感じました。 ◎協働的な学習について 全員参加型の授業の内容ともつながりますが、教師の小さな働きかけや授業の工夫で、教師―児童の一方向のみの授業ではなく、児童同士の意見が絡み合い、つながり、発展していく形をとることができると学ぶことができました。例えば、「○○さんの今の意見についてどう思う?」とつなげていくことで、仲間の意見に自然と目が向き、つなげて考えることを促すと感じました。また、言葉による働きかけだけでなく、教師の体の向きすらも子供同士の交流から授業を進めていくためのカギになっていることも印象的でした。発表する児童は、クラスの仲間全員の顔が見える位置に移動し、教師を向いてではなく仲間に向かって発表をする。そのため、教師は発表する児童と対局に立ち、クラスのみんなと一緒に意見を聞く姿勢を整えることが効果的だと学びました。こういった細やかな配慮によって、自分の意見や気持ちを伝え合いやすい雰囲気作りをすることができると感じました。また、発表する際の工夫だけでなく、構造的な板書やノートづくりを意識することで、自分の考えだけでなくみんなの考えを結び付けながら深め、新たな考えを編み出していくことにつながると思いました。そのために、内容に応じた適切な思考ツールを用いると視点が定まり、児童にとっても考えやすくなると学ぶことができました。模擬授業でも思考ツールを用いましたが、調べ学習や意見の共有がスムーズに行うことができ、もっと考えよう、ということに時間を費やすことができると感じました。 ◎ICT活用について この講座を受けるまでは、ICT活用=単にタブレット使用、インターネット使用、デジタル教科書のイメージがほとんどでしたが、ツールの使い方ひとつで教師の作業効率を上げたり、協働的な学習を促進させたり、一人一人に合わせた学習の支援をしたりすることが可能になると知り、そのアプローチの幅広さと子供たちの様子(今回は私たち大学生の様子でしたが)の著しい変化がとても印象に残りました。例えば、知識理解を問うための小テストは紙媒体で行うのではなく、グーグルやマイクロソフトなどのフォームを使って行うと、全員に必ず配布をすることができ、かつ採点にかかる時間を大幅に減らせると知り、学習塾の自分の担当の生徒の英単語テストで試用してみましたが、すぐに採点することができるのにもかからわず、正確さはもちろんのこと、その結果を簡単に蓄積することができると実感しました。また、クイズアプリであるkahoot!は今回の模擬授業で、多くの班によって使用されていましたが、どの班でも盛り上がり、必ずと言っていいほど子供たちの興味関心を引くことのできる手段の一つであると感じました。また、パワーポイントやロイロノートで自分や班の作業の進捗を伝えたり相互に共有したりすることができるのも初めて知ったときは驚きで、発表に時間を使わなくてもよいことで、さらに深く考えることができる時間に充てられると知ることができました。ICTの活用は教師にとっても子供たちにとっても有意義な時間を与えてくれると感じましたが、使いこなすためには教師が関連した情報や知識に敏感になり、常に感覚をアップデートしていく必要が有るとも思いました。私たちはICT活用が積極的に始まったタイミングで生徒としても教師としても学校に入っていないため、その実態をつかみにくい状態にあると思います。今回の講座を通して新しい発見が多かったので、子供たちの実態や使用を通した効果を念頭に、やり方をどんどん学んでいきたいです。 ◎模擬授業について 自分たちの模擬授業では、正直反省点が多く思い浮かぶ。導入のクイズでkahoot!を使用したが、うまく操作をすることができず、ひょっとしたら、パワーポイントの使用だけでももっとスムーズに行えるのではと感じた。使用するツールの特性と効果をよく考えることで、より適切なタイミングでICTを活用することができたのではと思う。班ごとの発表の際には、ただ当てるだけでなく、他の班にはないものがあったものは立ったままなど、進捗を可視化させつつ、動きを持たせることで、全員が当事者意識を持ちながら発表に携わることができていたのではと思う。また、上記でも少し書いたが、パワーポイントによる共有は調べ具合や意見の出具合をみんなで確認するのにとても便利なものだと模擬授業を通してより実感できた。また、他の班の模擬授業もとても面白く興味を引くものばかりで、感想を書くことを忘れるくらい(教師としての視点を忘れるくらい)楽しく受けることができた。模擬裁判の題材そのものがユニークで、ずっとワクワクしながら考えることができたり、教材選びから工夫されていてとても感心しました。児童の意見に対して、肯定的に受け止め咀嚼し、全体に問い返す反応の仕方が、同じ学生なのに上手な方がたくさんいて、その温かさを私も持てるようにわざや心がけを真似していきたいと思った。 ◎授業の感想 社会の教科内容だけでなく、実際の授業で具体的にどのように進めていくかという実践的な内容を学ぶことができ、とてもためになる授業でした。欲を言えば実習前に知りたかった、というのが本音です。授業の指導案だけではなく、目の前に児童生徒がいたときに、どのように立ち振る舞うかという教師の行動にもたくさんの工夫が隠されているのだということをこの授業を通して実感することができました。4年生の実習では、より向けられる視点が増えそうです。社会は知識の蓄積というイメージが強かったのですが、資料を読み取り、比較し、多面的に考えることで、児童から生まれた疑問や課題を解決することにつながるのだと学ぶことができました。今回学んだことは、どれもすぐに実践することが多いと感じたので、全ての子ども達の学習意欲を高め、もっと知りたい、そして、個人で持つ力が違う子供たちを誰一人おいていかないという考えを念頭に置き、今後の教育実習や教員生活で生かしていきたいです。半年間ありがとうございました。今後何かの機会で関わる機会があるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。 |
・全員参加型授業について ・ICTの活用について ・授業における工夫について ・感想 |
今までの授業を踏まえて、私は以下の四つの観点から学びを得ることができた。 一つ目は、授業内でのICTの活用についてである。教育実習においても、デジタル教科書を中心とした授業を観察させて頂き、改めて教育現場でのICTの広まりを実感した。しかしこの授業では、ただ単にデジタル教科書を使うというICT教育ではなく、パワーポイントやzoomを活用したクイズや、児童の意見のまとめ方など、ICTを使いながら、児童の興味・関心を誘発する具体的な工夫を練習することができ、貴重な学びになった。特に小学生は、ちょっとした工夫によって、教師の問いかけに対する反応や、授業への興味・関心が変わってくると考えられるので、ICTを活用した自分なりの実践例を今後も考えていきたい。 二つ目は、全員参加型授業を行う必要性についてである。これまでの大学の模擬授業では、主に児童に対する発問や切り返しを中心に学んでいたが、今回の授業を通して、それだけでは授業が成り立たないことに気づかされた。例えば、zoomのチャットに感想を一斉に送信したり、動作を伴った参加型クイズを通して、全員が授業に参加する工夫を具体的に知ることができた。同じ発問内容でも、全員が考えざるを得ない状況をどのように作り出すかを特に意識して考えながら、児童に対して発問をする際に工夫を加えていけたらよいと思う。 三つ目は、同じ授業形態でも、授業者によって学びの内容が大きくことなることについてである。仲間の模擬授業を受ける機会が多くあり、それぞれの班が同じようにICTの活用と、全員参加型の授業を意識した授業構成であった。しかし、各班の授業を受けた後に、学ぶことができた内容や、授業に対する印象は全く違うものであった。特に、児童の心をつかむ導入の段階から、具体的な学びへと展開させる流れが、各班ごとに特色があり、興味深かった。授業者によって、授業のめあて・展開の方法は千差万別であるので、同じ授業形態でも違いが生まれるのだと感じた。今後仲間の授業を観察する際は、めあて、内容、展開の方法など、様々な観点に目を向けながら、授業者の個性が出ている良い面に特に注目していきたいと考えた。 四つ目は、机間指導の仕方についてである。これまでは、机間指導を行う際に、特に明確な目的をもつことなく、「困っている子を助ける」という理由だけで動いていた。しかし、それ以外にも机間指導の目的は多くあることに気づかされた。例えば、少数派の意見を持つ子を机間指導の中で観察し、意図的に指名するなどして、一つの物事を複数の観点から捉える授業ができる。このように、机間指導においても、目的をもつことで、より充実した授業につながると考えられる。また、授業ごとに観察する視点を変えることで、児童の新たな一面を見つけることができる可能性もある。 |
1模擬授業 2他のグループの模擬授業 3授業で使えるツール 4アンネの日記 5授業の工夫の仕方 6自分の感想 |
①社会科について 社会科は、生活科と似た部分があり、混合しやすいものである。それらの違いとして、生活科は身の回り・身近な生活に基づいて、これまでの体験をふまえて学びを深め、自分の生活を豊かにするものであり、社会科は公民的な人間力、学習問題をこどもたちに立てさせることが大事だと学んだが、今回の講義のように、2枚の資料を見比べて生まれた疑問をクラスで共有してから、教師が一つの疑問を指し示すことで、多面的・多角的な思考を身につけながらも、学習すべき事柄に意欲的に取り組めるので、とても有効的な方法だと感じた。 常識がなさ過ぎて、日本人は白人だと思っていたけれど、JAPSは出ていけ!!と、日本人も迫害を受けていたことに驚いた。現在は、日本人としても女としても差別を受けたことは一切ないので、これまでの人々が努力して権利を得てきてくれた恩恵でしかないなと痛感した。差別を受けていたかと思えば、常任理事国に加わっていたという過去もあり、昔の世界は、現在よりも立場を守り続けることがとても難しかったように思った。そして、クレマンソーと西園寺公望は大学一緒、下宿部屋が隣、親友だから共に助け合っていたのは純粋に可愛い。些細なところにのちに重要になってくる交友関係が隠れていると思うと、ひととのつながりが大切なのは今も昔も変わらないなと思った。 ②これからの教育 日本の教育方針はすべて日本の教育機関が定めていると思われるが、実はOECDが教育の「学びの羅針盤」となり学習の枠組みを示しており、それを基に未来の教育方針や学習指導要領が検討され、定められている。これまで、日本人の実態や特性に合わせた独自の教育が大事だという偏った考えをもっていたが、講義を通して、ラーニングコンパス2023を基に教育の方針を考えていくことで世界の先進的な考え方取り入れることが可能になり、教育はさらに発展していくと考えた。教員を目指す私たちは、学習指導要領をよく読み理解するだけでなく、その基になっているOECDラーニングコンパス2023についてもしっかり把握し、学びを深めることが必要である。私も将来教員という立場からウェルビーイングの実現のために貢献できるひとりでありたい。 ③模擬授業について これまでの模擬授業は、全グループ同時に指導案の提出締め切りであることが多かったためか、他の班とのつながりが少なかったように思う。しかし、本講義では前週での模擬授業から反省点を考え、それを改善し、またその模擬授業を受けて次週のグループはさらにパワーアップした授業になる、という系統的な模擬授業であった。そのため、特に後半のグループになってくると実際の現場で起こりうるトラブルなどについても毎時具体的に考え、理解することができた。特にKahoot!やパワーポイント等の活用場面でそのことを実感した。Kahoot! における具体的に改善された点としては、人数制限により全員参加できなかったこと、画面に問題が表示されなかったこと、音が出なかったこと、授業内容とのつながりが希薄であることなど。またパワーポイントの共有において起こっていたトラブルは、編集許可がされていない、ファイルが重くて入れない、これ以降の授業内容が見えてしまう、などであったが、それらも数を重ねるごとに改善されより良いものになっていった。より良い授業にするためには、多くの知識をつけるだけでなく、反省点を改善したりほかの人のスキルを盗んだりしながらとにかく経験を積むことで、使いこなせるようになっていくことが理解できた。また、他の班の模擬授業を受けて、常に子ども一人ひとりの視点にたって細かい配慮を心掛け、どのような話し方をすると子どもの興味関心を引けるのかについて深く学ぶことができた。事前に決めた言葉や説明だけではなく、その場の空気感や児童をよく観察して捉え、に合わせて会話のように授業を進めていける教師が、子どもをひきつけるのではないかと思った。 ④全員参加の工夫 講義のなかで、全員参加型授業づくりのためのアイディアを多く学ぶことができた。例えば、1~5番どれに該当するかアンケートを取りたいときは、「1だと思う人?では2だと思う人?次、3だと思う人?」と聞くのが一般的だったが、せーので一斉におでこに1~5を指で示してから、周りを見渡すという方法で子どもたちの意見を取り入れるというものである。その方法は、1~5のどれにも手を上げない子が生まれず、強制的に意思表示をするようになるというメリットがある。実際に模擬授業で何度も取り入れられていたが、自分自身、授業中にぼーっとしているとパッと指を掲げられず、集中力が足りていないことが教師側から見て明確になるので、とても効果的だと実感した。また、穴埋めクイズの答えを考えさせるときは、座ったままとなりの人と答え合わせをさせたりするのではなく、立ち上がらせて、周りの人と意見交流をし、答えが決まったら座るという方法で行うことで、立つ・相談するという活動によって他事や睡眠欲に打ち勝つことができる。この「立ち上がる」というアクションは、授業にメリハリをもたせ集中力を持続させるためにとても有効だと思ったので、様々な場面で取り入れていくべきだと考える。ほかにも、クラスルームスクリーンを使ってランダムに当てたり「当てられたら困る人?」という問いかけの仕方にしたりと、授業内容を充実させるだけでなく授業内での少しの工夫によって全員を置いていかない授業づくりができる。問い方ひとつで、間違えることが恥ずかしいと思っている子どもも、積極的に授業参加するようになるとわかった。主体的で深い学びの達成のために、すべての教師がこのような子どもの不安や思考に寄り添う努力を行っていくことが重要である。 ⑤ICT教育 ICT教育が進められてきたことは、これまで十分に学んできたが、講義を通して、なぜ必要とされているのかという理由の面や、活用方法等をより具体的に理解することができた。土井先生の昔の成績処理の仕方などのお話から、ICTを取り入れることは子どもへのメリットだけでなく教師の負担軽減という点においても大きな効果をもたらすことが理解できた。ZOOMひとつで、パワーポイントの共有やチャット機能など、他にもたくさんの活動が行える。プリントや印刷物を事前に用意する必要がなくなったり、白地図などを活用することでより子どもの自由なアイディアを引き出すことができたり、子どもにとっても教師にとってもICTの活用が進んでいくことは教育がより発展していくと感じた。これまで、ICTといったらロイロノートくらいしか知識がなかったので、講義や模擬授業のなかで、現場で使いたいICTの活用例を実際に体験することができたのはとても良かった。体験することで、良いところだけでなく改善点や考慮するべきこともたくさんあったため、活用においてのメリット・デメリットについてとても考えさせられた。スムーズに授業を進めるために機器を使いこなせるのはもちろん、不具合や問題が起きたときに臨機応変に対応する力が求められる。それらを十分理解したうえで、ICTを有効活用しよりよい授業づくりを目指していきたい。 ⑥感想 指導要領や教科についての学びは多いですが、実際に将来現場で役に立つサイトやICT活用方法、挙手のさせ方、全員参加の工夫など、たくさんの実践的な学びができたので、土井先生の授業を受けることができて本当に良かったです。 社会は暗記教科なので苦手だとこれまでずっと思っていましたが、土井先生の授業を受けていると、まったく暗記ではなく、学習課題に取り組むなかで仲間と話し合いながら自分なりに答えを探していくとても楽しい教科だと思いました。土井先生のように、ワクワクして毎回が楽しみになるような授業ができる先生になりたいです。本当にありがとうございました。 |
ICT教育 この講義では様々なICTツールの授業における活用例について知ることができた。「kahoot」などはこの講義で初めて存在を知ったのだが,授業の導入部分などで用いることで子どもたちの興味関心を得やすいと分かった。また,ICTの活用により,資料の整理や採点などが容易になると分かった。ICTを有効に活用し,授業や業務の質を上げられるようにしたい。 全員参加型授業 この講義を通して全員参加型の授業を意識することが重要だと分かった。日本の授業は海外に比べ教師が一方的に話す一方向型の授業が多い。しかし,そのような形式では授業についてこられなくなってしまう子供も出てきてしまうだろう。そのため,教師は子供たち全員が授業に参加できるよう工夫する必要があるだろう。今回の講義で学んだ手法の例として,全員を起立させてクイズを行う,ルーレットで回答者を決める,話し合いの時間を設けるなどがあった。実際の授業で実践していきたい。 社会は暗記科目なのか この講義を受けるまで私は社会科を暗記科目だと思っており,正直今でも暗記科目である、という意識は強い。しかし今回の講義では単純に教科書の内容を黒板に書きだし,それをノートに書き写す、といったものではなく,子どもたちのつぶやきを拾ってそのことについて深めて行くなど,単純な暗記にならない内容となっていた。 模擬授業 今回の模擬授業ではICTを取り入れる決まりとなっていたのだが,パワーポイントを使った授業が多かった。クラスの全員でリアルタイムにパワーポイントを編集させることで他のグループとすぐに考えを共有することができ,先にも述べた全員参加型授業を実現しやすくなると感じた。また,クイズなど子どもたちが楽しめる工夫を取り入れている班も多く,感心した。 感想 この講義では授業で実践できる様々なテクニックを知ることができた。実際の教育現場で取り入れていきたい。また,私はICT機器の操作に長けていないので,効果的に使えるよう努力したい。 |
・模擬授業 すべての班がクイズやパワーポイントを用いた授業を行っており、それぞれに工夫が見られた。多くの班がICTに関する意見もあったと思うので、今回の模擬授業で新しい授業形態にも慣れ、実践していくことができるようになったのではないかと思う。 ・ICTの利用 ICTを用いた授業を行うことにより、児童・生徒が自身で考える時間を増やすことができると実感できた。特にパワーポイントを用いて班別に取り組みを行うことで、即座にほかの班の意見を見ることができ、自分の気づかなかった視点や回答を得ることができる。また、同時に意見が見れるため、円滑に授業を進めることができるというのもICTの利点であると思う。今後も大いに活用していきたい。 ・授業形態 講義を通して印象的だったのは全員参加型の授業を常に心がけているというところだ。質問を投げかけて手を挙げさせる従来のやり方ではなく、全員が何かしらの反応をすることのできる取り組みが多くあった。これによって子どもの意見を多く獲得できると感じた。 一方でこのやり方は子供の意見から発展させていかないと意味がないため、教師の即座の対応力がとても大事であるように思う。これを磨いていけるようにしたい。 ・教師の反応 子供の意見から授業を発展させていくということが大切であると感じた。誰かの意見に対して「あなたはどう思いますか」など問いかけることで子どもに一定の緊張感を与え、思考を発展させていくことが可能だと思う。また、少数派の意見もしっかり拾い、その考えを聞くことで新しい考え方ができるようになっていくのもすごくいいと思った。 ●感想 15回の講義を通して授業への考え方が変わった。授業は教師と児童のコミュニケーションという意識がありつつ、実際に授業をすると元気な子ばかりが目立って消極的な子が授業に参加できないということが多い。しかし、教師としてはやはり全員が平等に考えて参加できるようにしたいと思う。そのため、全員参加型の授業というものに着手しているのがすごく新鮮で興味がわいてきた。そこでICTを用いることでクラス全員が自分の意見を出せていた。Zoomやパワポなど様々なツールがあり、それぞれにいい点があった。なので自分で授業するときはこれらを最大限に使いつつ、他にも便利なツールを模索していき、対話的ないい授業作りを心掛けていきたい。 |
➀ICTの活用 ➁全員参加型授業 ③模擬授業 ④授業ノートについて 感想 |