火2 初等社会科教育法 最後の授業 振り返り
「平家物語から日本を考える」
テーマは次の中から、学生の多数決で選ばれました。
☆ 「さすが」の一言に尽きる授業でした。実をいうと自分は自分の最も苦手な教科である英語を教員の道として選択したのですが、教科の好き、得意で言えば社会を挙げます。社会の好きなところは「人間味」を感じるところです。教科書にはつらつらと「事実」が述べられているのみですがその事実にたどり着くまでの「理由」や「思考」があるからこその歴史だと感じます。だからこそ社会の授業において個人的に最も大切にしたいことはその「理由」や「思考」、いわゆる事実へのプロセスです。前回発表の授業ではうまくはいきませんでしたがプロセスに目を向けることを重視したつもりではあります。そして土井先生の授業ではまさにその「人間味」にフィーチャーした授業が展開され、授業と言うよりもテレビの特集のような内容が展開され、面白いと感じました。やはりただ事実にたどり着くだけでなく思考を促す形の授業は今最も求められていると感じます。先生の足を運ぶ授業づくりは時代の流れにしっかりと乗って適応している先生を最も端的に示しているなと感じましたし、それが理想の教師像だと考えます。授業お疲れさまでした。お世辞ではなく他教科の必修授業の中で最もためになりかつ楽しい授業でした!
授業内容の素直な感想も記しておきます。自分は高校の時の部活が弓道部で、少しだけわかるからこそ那須与一がいかにすごいかをひしひしと感じさせられました。まず、80m先の的を緊張の中、射抜く時点で恐ろしい限りです。弓道の一般の的までの距離が23m、遠的でも60mが基本的ですからその距離を的確に射貫くのは末恐ろしい、加えて3cmの的下を狙ったわけですから何者だという感じです。史実と事実にどれほどのずれがあるのかはわかりませんが那須与一の天皇に対する配慮も含めてやはり人間、あるいは武士道的精神を感じられるなあと思いました。先生が授業を「今」にまでつなげて広げた点も非常に面白かったです。身近にあるものを取り上げるからこそ児童は真剣に聴くだろうし素晴らしい繋げ方だなと感服いたしました。
☆ 先生自身が興味を持たれたことを自分で調べてそれを授業にするというのがすごいと思いました。身の回りにあふれている何気ないことも、私たち教師が視点を変えて見てみればそれは立派な教材になることが分かりました。また、実際に自分が現地に足を運んで写真を取ってくることの大切さを痛感しました。今の時代、インターネットに写真があふれているので、それらを引用してパワポを作ることもできますが、「百聞は一見に如かず」、やはりこの言葉通り自分が現地に足を運ぶと写真だけでは分からない色やにおい、雰囲気などを感じ取ることができてたくさんのことを吸収することができると思います。教師は忙しいとは思いますが、教材研究は丁寧に行いたいです。子どもたちも教科書に書かれていることだけを淡々と授業されたらあんまり楽しくないと思いますが、このように先生自身が興味を持ったことを紹介して授業をすれば少し特別感も出ますし、子どもたち自身も好奇心をもって物事を見る姿勢がつくと思います。教師は一日の大半を子どもたちと一緒に過ごすことになるので、いいお手本でありたいです。
☆ プロの授業を受けさせていただき,非常に貴重な経験になりました。ありがとうございました。授業を通して,教師の興味が授業を面白くするるんだと実感しました。教材研究の面でも自分が興味を持って足を運び,そこで得た経験や題材を授業に取り入れるということで授業は面白くなるんだと感じました。また,自分が興味を持っていると必然と知識量も増えていき,その結果いろいろなつながりが見えてくるんだと思いました。一見関係ないことも実はつながっているのかもしれないと思わせることで,子どもは学ぶことの面白さの1つに気付くきっかけになるそんな授業だと感じました。また,今日の授業で全員にここだけは理解・説明できるようになってほしいというポイントを明確にもち,達成できたら着席しようという手法で全員の達成を目指されており,参考になりました。
☆ プロの模擬授業を見せていただきました。いろいろな方面から資料や情報を集めてありすごいと思いました。やはり「社会科は足で稼げ」というだけあって、先生自身が現地に赴いたり資料を集めたりして、授業を組み立てているのを感じました。多様な情報が集められて提示されている分、一授業で得られるものが多いし、結論付けるというか授業を締めくくるための論拠が強くなっていると思いました。
歴史と関わりのある授業内容を面白いと思えた貴重な経験でした。私は歴史の授業を面白いと感じられず、内容確認などで苦労した記憶があります。というのはこれまで受けてきたのは歴史の事実の部分だけを切り取る授業で、暗記教科という意識が強くありました。ですが先生の授業は結論までのエピソードがしっかりあって、一連の流れや因果関係を意識しながら最後まで聞くことができました。個人的にはすごいことで、授業の工夫一つでこれだけ変わるのかと驚いています。目標までのプロセス作りが巧みだなと思いました。
またプロセス作りの巧さのみならず、各ポイントで確認したい内容を抑える工夫も感じました。手のサインで確認する場面なのか、ペア同士で説明しあうのか、席は立たせるのかなど、抑えたい事項の重要度に応じて確認の仕方を変えるというように、いろんな手法をフルに活用した授業ですごかったです。また話し合いをしている生徒の声に耳を傾け、「あぁいいね」などリアクションしていて、生徒から出た声を拾う力も見ることができました。
☆ 今回の授業は参加できませんでしたが、土井先生がなぜ??という部分を重要視していたのかなということが皆さんの学びを見て思いました。私自身小学生の時様々なことに「なぜ」という疑問を感じ、先生に質問することが多かったですが、若干めんどくさそうでした。なので、私は授業中であっても、子どもの「なぜ」を大事にして授業をしていきたいと思います。
☆ 今回、先生が授業されていてまず感じたこととして、その単元に関連した跡地をめぐり、教科書の知識量以上のものを獲得していたのが本当にすごいと思いました。何に関してもただ教科書や本などからの知識のみではなく、自分自身でさらに深い学びを自ら行っていくことで本当の学びになると感じました。自分の将来は学校現場ではありませんが、学校現場に限らずどこでも必要なされるスキルになるのかなと感じ、今から意識づけていきたいと思います。さらに内容の中で驚いたこととして、源氏の「源」と平氏の「平」というのは天皇から賜った姓のであることは知らなかったので驚きました。さらに、歴史博物館に間違った色のものが展示されているとのことで、変えるのも難しいため歴史をしっかりと考慮したうえで作品を完成させる必要があると、何事に対しても思いました。
☆ 今日の先生の授業は「伏線回収」がすごかったなとかんじました。初めに渡された文章、クイズ、なげかけられた疑問全てが授業の終わりに説明できるようになっていました。自分は、社会の授業はあまり好きではなかったのですが、この授業のように驚き、発見がかくされているような社会の授業は楽しく受けることができました。ただ知るだけでなく、その結果何がどうなった居たのか、さっきの疑問はなぜ起こったのか、そのなぜを解決できるといったとても気持ちの良い、聞き入ってしまう授業でした。一つの物事を学ぶだけでもやり方次第では、その一つで多くの事を学ぶことができ、理解することができるのだと感じました。とても楽しかったです。
☆ 今日の先生の授業では、教師になったらの目線の学びもたくさんあったが、久しぶりに歴史に関する授業を受けて、学ぶことの面白さを体感した。これまで、私は平家物語を読んでも特に何も疑問に思わず、そういう物語だ、と捉えていた。先生は、「なぜ鏑矢を使用したのか」、「なぜ舞ったのか」など、疑問に思い、研究したとのことであった。私は、何事に対しても、あまり疑念を持たず、受け入れてしまう傾向にある。様々なことに、「なぜ?」という視点をもっていきたいと感じたとともに、疑問に思ったことはとことん調べ、それを児童・生徒に伝えることができるようにしていきたいと感じた。そういった教科書には載っていないことは、子どもたちも興味津々になるのではないかと考える。私自身、そこまで社会が得意ではないが、このように、学ぶ楽しさを感じることができる授業を受けたら、好きになり、もっと知りたい、という気持ちになる。社会だけでなく、どの教科においても教材研究を入念に行い、児童が知りたい、学びたい、と意欲をもって取り組める授業をつくることができるようにしたい。
☆ 今回の授業は,たくさんの知識があふれていましたが,それらがつながって,最終的に問いの解決に至る感覚がありました。さらに,直接授業後に先生に質問しましたが,自然ともっと知りたい!を引き出す授業で,「あれ,私今無意識だったけれど,気になる,もっと知りたいって思っている!」とびっくりしました。
鏑矢であった理由も,舞いの理由も,日の丸の理由も,どれも心に残りましたし,謙虚で神を信じる日本人の精神を感じました。赤のイメージが残りすぎて,左派の赤に違和感があるくらいです(またそれはルーツが別だと思いますが)。
小学校1年生の歌唱の共通教材に「ひのまる」という曲があります。1番に「白地に赤く日の丸染めて」という歌詞がありますがもしかしたら違っていたのかと思うと面白いです。他の曲でも歌詞を調べてみたり,なぜこれを言うのだろうと考えてみたりすると,背景や感情がもっと見えてくるかもしれません。そもそも,先生は社会のご専門なのに中学の国語の教科書に注目してらっしゃいました。思わぬところにつながる要素がちりばめられていると思うので,自分の専門は○○だから…と枠を狭めてしまうのではなく,もっと広く見て,自分の学びを深めていきたいです。
授業内で,「先生もなんで?て思って調べました」というフレーズがありました。自分が子どもだったら,「これはこういうものだと無理やり思い込まずに,自分の疑問を大切にしていいのだ」と安心すると思いました。私は小中学生時代に,教科書に書いてあることが正しいから覚えればいいと思いこんだり,授業中に先生が取り上げないところはあまり重要ではないとスルーしたりしてきました。しかしこれらは,今後の変化の激しい社会を生き抜いていく子どもにはなじまない態度だと思います。一つ一つの「なぜ?」を大切にして,自分で知りたいと思ったり,どうしたら考えを深めることができるか材料を探したりする子ども,つまり主体的で対話的な子どもたちを育てていくためには,教師自身も「なぜ?」を持ち続け問い続けることや,自分で色々なところに行ったり調べたり聞いたりして考えを持つことがとても重要だと考えました。土井先生は,教材研究を全く重荷に感じないで,と言うか教材研究と思わずに,自分の興味関心を深めてとことん楽しんでらっしゃるので,その姿勢がすごいと思いました。私は,教材研究と聞くとどうしても,構えてしまうのですが,学ぶ楽しさや面白さを伝える前には,まずは自分が楽しく進んで深めていく姿勢を意識したいと思いました。
☆ この授業に参加して、「自分が小・中・高生の頃にこんなに楽しい授業を経験していたら、社会科が苦手教科にならなかったのかな」という気持ちが、率直な感想です。初めに「この絵のおかしいところはどこか」「授業が終わるときには全員答えがわかるようになります」という言葉がけがあることで、何を中心に考えていけば良いのか、思考をする上で一本の芯のようなものがわかりやすくなっているので、苦手・得意に関わらず全員が楽しく参加することができるような工夫だなと思いました。また、立って考えて、考えがまとまった人から座る活動のなかで、うまく考えがまとまらなかったり、全員がわかっていなくても「大丈夫ですよ」のような対応をしてくれることで安心して授業に参加することができました。
☆ 先生の授業を聞いていて、「次はどんな話が来るんだろう」と次を期待している自分がいることに気が付きました。私自身社会科は苦手科目で、いつも社会の時間は憂鬱でした。でも先生の授業は先が気になる授業で、プロの授業って改めてすごいんだなと感じました。一番の理由はパワーポイントのアニメーションにあると思います。映像作品のようなおもしろいパワーポイントばかりで、兵士や源氏の世界に一気に引き込まれました。
また、実際に出向くことの大切さも改めて感じました。授業とは一見あまり関係がなさそうな巫女さんの衣装や、那須与一が弓矢を打つ前か後かの写真など、実際に出向いている先生の言葉にはとても説得力がありました。このことから私も生の経験をたくさんして、子供たちに説得力のある授業をしたいと思いました。
☆ とても楽しい授業でした。「へー」「なるほど」と知らないことがたくさんあって、おもしろかったです。自分的には、日の丸の由来を知れたことが一番大きな「なるほど」でした。
資料の量がとても多かったり、実際に現地に行ったりと、どれだけ教材研究をしたかが伝わってきて、すごい!と思いました。また、授業をしている先生が楽しそうなので、私も楽しく授業を受けることができました。私もこれから授業をするときは、まず自分自身が楽しむことを大事にしたいと思います。そうしたら、子どもたちにもきっと伝わると思うので。
学習課題を書いた紙を黒板に貼って、ずっと見えるようにしていて、課題を見失わずに見通しをもって授業に取り組めると思いました。
すぐにインタビューに行けるのはすごい!と思いました。私は緊張したり迷惑かなと思ったりとなかなかできないのですが、本当は色々な人に話を聞いてみたいので、私もできるようになりたいです。
大きすぎる問いに最終的に戻ってこれるように、関連する知識を順にたくさん出しているところが、先生さすがだなと思いました。知識がつながったときの達成感というか喜びというか、そういうのがあって楽しかったです。私もそういう発見があるような研究をしてみたいです。
☆ 先生の授業と私たち学生たちの授業の大きな違いとして、資料の量が全然違うということが挙げられた。 社会という暗記科目を教えるにあたって 頭ごなしに暗記をするのではなく多くの資料や疑問点を用意して 児童生徒に引っ掛かりを持たせることによってイメージを膨らませられるような 授業展開が素晴らしいと感じた 。選択肢を答えさせる時に 我々学生は口頭のみで指示をしていたが、スライドの中に歌詞ができるようにしておくともし万が一 聞き逃した場合でも選択肢が自分の手で表現できるようになるので すぐに真似をしたいと感じた。 かぶら矢に関しての疑問だが国語との関連を図りながら歴史を学ぶことができるため ほかの教科との関連できない学習 にもつながるため とても良いと感じた。 さすがproの授業だなと感じたが 先生がおっしゃるように授業の準備に とても時間がかかる授業内容 だと感じた。 ictなど 教員自らの働き方改革を起こして教材研究にかける時間を捻出することができればこのような素晴らしい授業が展開できるのではないかと感じた。
☆ 莫大な情報をつなぎ合わせて天皇を尊ぶ日本人の精神性に迫っていく授業、とても面白くてためになりました。
学生の模擬授業との一番の違いは扱う資料の量だったなと思います。これだけの情報を授業で使うためには、文献・インターネットを使って相当量の教材研究をしなければ不可能ではないでしょうか。授業をする前に、うまくいくかどうかは大方決まっているのかなと感じました。
扱う資料を見せる順番も考えられていて、非授業者の立場でも知識を結び付けやすかったです。
☆ 平安時代は今の日本の原点ともいえる時代なのだと思いました。今の時代からすると、「あんな扇に敬意を払うなんてあほらし」て思うけれど、それくらい日本の象徴として大切に思っていたのだと感じました。先生の授業は、全員参加型で、周りの子とすぐに相談出来たり、みんなで授業をするといった感じだったので、勉強にもなったし、「社会の授業楽しいな!」と思いました。先生が教員生活を通して学んだ知識を、少しでも取り入れられるように頑張りたいです。
"☆ 学校の授業は、教科書をそのまま教えるというイメージがあるけれど、先生の授業を受けて自分の考えを伝える授業もあるのだと気づきました。実際、扇が描かれた絵が間違っていると考えたことはなく、当たり前だと思っていることに対して疑問を持つことで繰り広げられる授業はとても面白かったです。私自身もYouTubeで歴史の動画をよく見ますが、教科書をただ読むだけでない、板書をすることがメインにならない、教員の面白い話によって進められる授業に魅力を感じています。そのようにして、児童に歴史の面白さを伝えられるのだと思います。歴史に初めて出会う小学校の授業は特に気を付けたいと思います。そのために、先生が仰られたように、教材研究を重ね教科書に書いていない深い内容まで調べ考えることが大切だと思います。
また、戦いが行われた場所の現在はどうなっている現在の暮らしと近い内容と結びつけられることで、より実感が湧き面白さになると思いました。
私が授業をする際にも、教科書の内容をそのまま教えるのではない授業を意識して作っていきたいです。
☆ これまでに小中高の歴史の授業で源平合戦について学んだり、国語の授業で「扇の的」について学修したりしてきましたが、まだまだ知らないことがたくさんあることを実感しました。もともと日本の歴史は好きで、高校のときも日本史を選択していましたが、それでもまだまだ歴史の奥は深いのだなと思いました。大学に入ってから、歴史について触れる時間がほとんどなかったので、今までに覚えたのに忘れてしまったことがたくさんありますが、久しぶりに歴史について学びたいなという気持ちになりました。
「扇の的」については、土井先生の目の付け所が面白いなと思いました。私も中学生の頃に同じ内容の授業を受けましたが、「なぜ鏑矢を使ったのか」ということは考えもしませんでした。そもそも矢に種類があることにも気付いていませんでした。きっと今までに学んだことの中にも視点を変えてみると「なんで?」と思うことがいくつもあるはずです。事実だけを学んだり知ったりするだけでなく、視野を広くして様々なことに興味をもつことの大切さを感じました。また、自分から疑問を見つけることは総合的な学習の時間でよく行われる「探究」にもつながることだと思います。ちょっとしたきっかけが大きなことに繋がっているのだと感じました。
「なぜ鏑矢を使ったのか」について考えていくときに、様々な資料が出てきました。「扇の的」は古文の学習のために使われる教材ですが、歴史的な資料や絵などと関連している部分がたくさんあり、教科の枠を超えた繋がりがあることを改めて実感しました。実際に私が高校生の頃、古文で学習した文章(大鏡など)について、人物の相関関係や背景などを歴史の資料集でなんとなく確認することが好きでやっていたことをふと思い出しました。「国語だから国語に関することだけ」「社会だから他の教科は関係ない」のではなく、様々な学びがつながっていることを意識していく必要があると思いました。
☆ 一つのテーマで、舞は神様を降臨させるための儀式であること。平と源は苗字ではなく姓、平氏は赤、源氏は白、姓はお金を払って買うことができ、織田信長や徳川家康らも欲しがった、平氏は天皇とくっついていた、源氏にとって平氏は敵だが天皇(神)に対する敬意はもっていた、那須与一は天皇に対する敬意から鏑矢を使って扇を支える棒を射った、神宮と神社の違い、鏡はご神体であり、神輿などの装飾に描いてあるなど、たくさんの学びがあった。しかも、これらの学びが豆知識的に授業に散りばめられていて、更なる発見を期待して授業が進むのが楽しかった。全く知らないことをたくさん詰め込むのではなく、知っていそうで知らないこと、知ったつもりになっていたことなどの知識を適度に使うことで授業がとても面白くなり、興味関心が湧くことがわかった。また、絵などの資料から「なぜ?」を見つけるのは疑問がもちやすくて良い方法だと感じた。授業中大切になる要素は黒板に貼っておいていつでも確認できるようにしておくことで、ややこしいところにもつまずかずに授業を受けられることがわかった。授業の肝になる部分で「なぜ?」を説明し、共有することで自分が理解できているか確認することができるし、理解できていなかった子は周りの説明で理解することができるので取りこぼしが無さそうであると感じた。授業の最後だけでなく、途中でも効果的に使えることがわかった。
☆ 扇の的を習ったときはなんとなくこういう話と丸暗記していたけど、なんで扇に日の丸の形があるのか、なぜ那須与一が鏑矢を使たのか、なぜ舞をおどりだしたのか、言われてみると確かにという疑問が今の国旗の話や名字の話に繋がっていて非常に面白かったです。ちょうど塾で扇の的を教えているところでもあったため、なんでこんなことしたんだろうと言っていた中学生に的確な答えを示すことが出来るようになると思います。これほどの話を広げるために教材研究をするのはすごい大変だと思いました。先生の経験が長いからこそできることでもあると思うし、扇の的、源平合戦といった他教科との関連や日常的に知ってたらすごいと思われる知識は知的好奇心をくすぐられるため、そのようなことを授業にちょうど良く取り入れる方法を考えてみたいなあと思いました。一限目の授業も聴講していたのですが、そちらの話も現代の社会問題につながる話がアンネの日記を中心に広げられていて、ユダヤ人について、パレスチナ問題について全然知らない状態から、ちゃんと勉強になりました。このような学びがある授業を作れるように頑張りたいと思います。
☆ 源平合戦を紐解いていくとまさか、日の丸の由来にまでつながっているとは思わなくてとても驚いた。授業の初めのほうに「最後にこの写真に違和感を持つことができたらOK」とおっしゃっていたが、最後に全員が一瞬で違和感に気付き、すぐに座ることができたのがとても印象的であった。これは、先生の中で抑えてほしいポイントが明確になっているため、授業を受ける側も何を知ってほしいのかを的確につかむことができたためではないだろうか。一貫して赤地に金の丸印が鏡(神)を表しているということを伝えていたのもそのためだと考えた。また、前回、テーマを選ぶときに感じたのが、様々なテーマがある中で、ちょっとした疑問がもとになっているものが多いと感じた。今回の源平合戦も先生が「なぜ?」と思ったことがもとになっていたし、そのほかにも最近のニュースがもとになっているものもあった。なので、身近にアンテナを張り、題材探しをすることが大切であると感じた。今回の全員参加の場面で最も印象に残っているのは、スライドに選択肢とグーとパーのイラストを表示していた点である。言葉で説明するだけでなく視覚的に示すことで何度も説明しなくてよくなり、子ども達も集中して取り組むことができるのではないか。
☆ 今日の授業の学びとして、現地に行った資料や大河ドラマのワンシーンなど写真を効果的に使うとイメージがしやすいと感じた。文章だけでなく映像としてとらえることができるから。しかし、それを実現するための教材研究の量に驚かされるばかりであった。授業の内容としては、生徒がそもそもどっちが源氏と平氏?という部分で引っかかることや神社と神宮の違い、服装が違うのはなぜ?という躓くところを正確に把握し、細かな説明や議論の場にして解決をしているなど、生徒の思考を綿密に考えられているからこそ思考がスムーズに行えるのだなと思い、参考にしたいと思った。
また、議論をする際も答えにはならないがヒントが散りばめられていることで0から1を生み出すのではなく、0.5の状態にしてから考えさせるような段階的な授業の流れになっていて構成の部分でも参考にしたい部分がとても多かった。一番初めに大きな問いを出し、それを解決するための知識を小出ししていき、最後は結論にたどり着くという構成で授業が終わった時に一種の達成感を味わうことができ、生徒の喜びや自身につながる授業であると思った。
☆ 授業の途中で色や旗、巫女さんなどの知識がめあての答えとして最終的にどのようにまとまるのか不思議に思いながら受けていたが、各パーツが繋がったときに全ての謎が解決してとても面白かった。一つの知識を「なんでだろうね?」と問いかけて疑問を持たせたまま次のパワポに移っていたから、私も「〇〇だからじゃないかな」と積極的に考えながら参加することができた。徳川家康が源家康であることも初めて知り、だから家康は天皇から離れた政策ばかりだったのだなと納得がいった。
また、選択肢を答えさせるときに口頭だけで「パーかグーを出して」と言うのではなく、パワポの中に手の形の絵を入れていたのが印象的だった。自分たちも同様の形式をやったし他の班でもほぼ取り入れられていたが、視覚情報を入れている班はなく、口頭のみで聞き取りづらいこともあった。他にもめあて・平氏源氏の色など大事な要点を掲示しているのを通して、視覚情報が如何に理解しやすいかを改めて実感した。1人に対してだけでなく、教室の後ろに座っている子にも同じ情報を与えるには、ICTの活用が必須であるなと感じた。
☆ 授業の流れが本当に考えられている授業であった。まずは巫女さんの衣装の色など「え、こんな知識が関係があるの?」というような知識の紹介がいくつかあった。しかし、最終的にはその知識が全て理解するためには必要な知識でここで繋がるんだととても驚いた。先生が実際に現地まで行って取材をされているということも驚いた。教師も学び続けることがとても大切だなと感じた。
また、このような授業で多くの子どもたちが「学ぶこと=楽しい」と思ってもらえるのではないかなと思った。最初から真似はできないが、少しずつ自分の授業にも活かしていきたい。"
☆ 授業全体を通して、児童に考えさせる工夫がそこかしこにちりばめられており、1時間児童に考えさせないタイミングがない授業だと感じた。授業の中のメインとなる2つの発問以外にも、源氏と平氏の違いや、神社と神宮の違いなど、様々な発問があり、しかもそのすべてが1時間の中でつながっていくので、1時間完結のドラマを見ているような気分になった。問いかけをたくさん行い、それらを後で一気に解決していく授業は大学生である自分はとても楽しめたが、小学生たちに同じような授業を行った時に児童たちがついてこられるかが疑問だった。土井先生は特に授業の序盤、児童の問いかけを大切にしながら授業をしているように感じた。そして、児童の声があまり聞こえて来ない場面では積極的に机間指導を行ったり、児童に起立させて話し合わせたりと、児童の声を聴くための工夫をしていた。15回の講義を通して学んだ授業の工夫がわざとらしくない形で使われており、大変参考になった。
☆ 源氏平氏は江戸時代になっても続いていることは知っていたが、紅白の色にも意味があって分かれていることに驚いた。神社と神宮の違いには考えもしなかった。神事に対する見識が深まったので、改めて伊勢神宮などに訪れたいと思った。また、天皇は日本の象徴であるということを戦後間もない出来事の話を聞いて納得できた。また、錦の御旗が戦の士気にかかわったことから那須与一が鏑矢を使ったこと、直接扇を打たなかったことはその通りだと思った。そして、黒革おどしの男が舞を舞ったことは今までよく分からず納得できないでいた。初めは、那須与一の腕に感心して待ったと思っていた。しかし、巫女の舞から神を降ろすために舞ったことはその通りだと思った。
☆ この授業を通して、純粋に楽しい授業だと感じました。「楽しい」と感じることで授業への意欲は自然と湧き、授業に参加しようとする気持ちが出てくることが実感できました。その理由について考えると、知らないことを知ることができるからだと思いました。授業テーマである那須与一はなぜ鏑矢を使ったのか、はもちろん授業中に出てくる、神社と神宮の違い、巫女さんの着ている袴の色の違い、平氏と源氏についてなど、それはなんで?知りたいという気持ちを自然と感じしていました。だからこそ、授業をしっかりと聞いていたい、参加していたいと思いました。したがって、授業で扱うトピックの重要性をこの授業で改めて学ぶことができたように思います。そして、そのトピックについて教師自身が好奇心をもって、楽しく行うことが大事なのだと感じました。土井先生が楽しそうに、笑顔で授業を行っている姿を拝見して、授業を受けている緊張感というものが良い意味で和らいでいました。緊張感があると全員参加型授業どころではないと思いますが、そういった教師の姿というのが授業の雰囲気を作り出すのだと思いました。また、授業中の声掛けについても、学ぶ点がありました。笑顔で話しかけ、積極的に「どう?」「お、すばらしい。」など決して教師の自己満足のための机間指導ではなく、学習者が話し合いや考えを深めることができる空気を作っており、大変勉強になりました。この授業では、知らないことを知ることができる、そして説明できる喜び、楽しさ、授業に参加する楽しさを実感するとともに、教師に求められている好奇心や働きかけについて学ぶことができました。
☆ 国語の授業で何気なく学んでいた文章からここまで深い学びがもたらされるとは思っていませんでした。教師の関心から始まった単元が現在の紅白の認識や皇室の在り方にまでつながっていくということを知り、点と点が線になっていくような授業になっており、授業を受けた者としてとても楽しく学ぶことができました。全員参加型授業を通して、最初の授業目標が最終的には全員が自然と声に出して言えるようになっていたのも一人一人が授業に対して前のめりに受けていた何よりの証拠ではないかと感じました。
☆ なぜ与一が鏑矢を打ったのかという謎を解決するために、実際にその地へ訪れているのがすごいと思った。教師自身の好奇心がなによりの起点だということを今回改めて感じた。授業の初めにいくつかの謎を提示して、それが授業が進むごとに解決されていく感じが、とても楽しかった。姓と名字が別々だということを今回初めて知りました。有名な武士の姓をもっと知りたいと思った。ひとつの問が、次の問へとつながって、授業がすいすい進んでいく感じがしました。源氏池の場所や数、袴の色にも、必ず理由があるのだと知って、何事も理由を追い続けることが深い教材研究につながるのだなと思いました。歴史と現代の事実がつながっていくのが、すごく面白かったです。ただ、「赤色は舞う資格がある」と言われるだけだと、じゃあなんで赤はいいのかな、と思いましたが、実際に天照大神の話を聞いたら、すごく納得しました。日本の日の丸を、これまでは太陽かな、くらいにしか思ってませんでしたが、まさか源平の時代の戦いの結果が、白地に赤丸のルーツだとは思いませんでした。なんにせよ、与一の弓の技はすごいなと思います。
☆ 一度は見聞きしたことのある平家物語の絵と話から、紅白の起源であるという話をしながら平家物語の原文と現代語訳を読んで「与一はなぜ鏑矢を使ったのか」「黒革おどしはなぜ踊ったのか」という教師の疑問を共有するところから授業が展開しており、自然と「確かに、何でだろう?」という雰囲気に繋がっていると感じた。鏑矢と中差に切り替えているところを取り出してそれぞれの命中率の違いに着目し、扇を射るときには鏑矢、そして黒革おどしを射るときには中差を使っているということを印象付けて、「与一はあえて扇を狙わなかった」という結論にたどりつくことで、「狙わなかったのはなぜ?」という疑問に繋げて本題へと切り込む流れは、入念な教材研究によって、点と点のように散りばめられている内容を線で繋げたことの成果であると実感すると同時に、教材研究はただ単に授業を計画するのではなく、授業としての質を高めるための準備であるということを考える機会となった。小さな疑問とその解答を並べていき、最終的に授業全体での大きな問いとそれに対する解答がまとまる状態に持っていくことは、事前に十分な準備をしていなければできないということを痛感した。
特に、授業を進める中で、平家物語にまつわる土地の写真を共有しながら、源氏と平氏に関する知識を共通認識として持たせているところは、私自身があまり詳しくない分、とても興味を持って聞くことができた。また、源平と紅白の関わりについて様々な要素と関連させることで、平氏の掲げた赤地に金の日の丸の扇を射抜くことが天皇への不敬にあたるということを知っていた与一が鏑矢を使って外しにいったという答えを得ることに繋がることが分かった。ただ内容を説明するだけではなく、共通項などを持ち出して考える機会を十分に与えていることが伝わり、加えてグループやペアでの話し合いなども設けられており、授業を受ける側を常に意識した授業作りは基本として欠かせないものであると実感した。
☆ この題材は国語でもよく扱われるが、私自身この扇の的を読んでいて不思議に思ったことがなかったので、文章の一つ一つに注目することも大切だなと感じました。子どもたちが疑問に思ったことについて授業で扱うことができると、子どもたちが主体的に学んでいけると思いました。また、前回の授業の内容に注目して、そこから広げる授業展開が子どもの興味を引きやすいと思いました。授業の中では、とてもたくさんの資料や写真が出てきて、口頭での説明だけでなく目で見て理解しやすいものばかりになっていました。視覚教材は学ぶ意欲に繋がる重要なものであると思うので、できるだけ多くの視覚教材を用意したいです。日本各地の神社や神宮についても触れることで、日本についてより詳しくなるし、地理の分野にも繋がっていくと感じました。そして子どもたちが慣れ親しんでいる教材であったり人であったりなどについて疑問を持たせていくことで、知りたいという気持ちを湧かせることができると思いました。社会は知識を教えるものになってしまいがちだと思うけど、疑問を持たせて考えさせることが社会を楽しい・面白いと思わせる工夫であると思いました。知識を詰め込まれている感じがなく、頭に入って来るようにしたいと思いました。
☆ 国語との関連を図りながら歴史について学ぶことで、持っている知識が深まったり、新たな発見が見つかったりする点で参考にするべきであると思いました。また、古文を読んで内容理解をしただけでは、得ることのできないものがこの授業にあると思いました。また、資料は配布されているが、パワーポイントで文中のキーワードを示すことで目線が上になるし、着目する部分が分かりやすかったです。説明するだけの時間、クイズをする時間を分けるのではなくて、説明の中で簡単なクイズを入れることで、児童の集中力を保てることができるし、退屈な気持ちにならない工夫がなされていたということが分かりました。また、パワーポイントだけではなくて、重要な部分は(源氏は白、平氏は赤など)は、紙にして黒板に貼ることで常に見ることができるので、ICTとこれまでの授業の良さを融合させながら授業を行うことで効率的に学びを与えることができることが分かり、参考にしたいです。
☆ 授業の中で先生が「自由につぶやいて」や「隣の人知ってるから聞いてごらん」といった投げかけをしていて、授業を受ける側はそのように言われると、授業に入りやすいと感じました。また、自信がなくても発言することで、教師が拾ってくれることもあるので、子どもたちは挑戦してみようと取り組むことができるのではないかと感じました。
本時の授業内容について、子どもたちが誰一人答えを知らない発問を授業の初めに投げかけ、疑問をもたせて授業を進行していました。授業の中で、少しずつ内容をつなぎ合わせ、知識を数珠つなぎのようにつなげて考えていく過程で、わかったことや気が付いたことをもとに、本時の授業のゴールを達成することができたように感じました。授業後には多くの子ども(学生)が自分なりの考えを持つことができたようにも見えました。先生の授業の組み立て方、進め方に改めて驚きました。私自身も、“全員がわからない課題に対して、協力したり、自分で考えたりすることで、(全員が参加して)解決していく”授業を行いたいと思います。
縁起にこだわりをもつ古来の考え(赤白の組み合わせ)は卒業式や入学式の横断幕にも影響しているのかと感じました。教科書の記載事項を教えるだけでなく、教師が実際に出向いて調査したことをもとに、教科書以外の学びも絡めて、教科横断的な学びやより深い学びを行いたいと思います。
☆ 那須与一について学習する授業だとおもっていたが、天皇家との関係性や、その後の歴史上の人物、織田信長や徳川家などとの関係性にも着目して進めていたため、多角的に学ぶことができました。また、土井先生自身が授業を楽しんで行われていたように感じました。そのことから、授業を行うときには指導者自身が楽しむ必要があると感じました。指導者が楽しんでいることで、学習者も自然と活動に着いてくるとおもいました。実際に土井先生の授業の中でも私たち自身も楽しんで受けることができました。ありがとうございました。
☆ いろいろな疑問が授業が進むにつれて解決していくのが面白かったです。授業というより謎解きみたいでワクワクする授業で、気付いたら授業のめあてを達成できていたという感じでした。この授業から、教材研究の仕方・重要性を学びました。社会科というと教科書に書いてあることを前から順番に覚えていくような授業を自分は今まで受けてきたけれど、教科書に書いてあることだけではだめだなとあらためて思いました。実際にその場所に足を運んでみたり、教師も「なぜ?」といつも疑問をもつことを大切にしたり、授業の技術だけでなく教材研究も大事にしていきたいです。
☆ 国語の古文を読みながら歴史の深い部分についても触れ、他教科との連携を図る授業とはまさにこのことなのだと感じました。とても面白かったです。パワーポイントにも工夫が散りばめられていて、子どもたちを惹きつける授業は教師の準備にかかっているのだなということを改めて感じました。正直こんなに手の込んだパワーポイントを見るのは初めてだったので、刺激と勉強になりました。
この振り返りのマイニングです。