社会科教育法の窓より05目標に準拠した評価による指導の改善を紹介します。
ここから https://www.youtube.com/watch?v=NH0VfJe_-ok
関西学院大学「社会・公民科教育法」第5回授業の動画です。授業者:倉橋忠。
テーマ「目標に準拠した評価による指導の改善」の授業です。
今回は、まず初めに、受講生がどのような授業のできる社会教員を目指すのかを、各自で確認してもらいます。そのツールとして、授業者が作成した「授業力を評価するルーブリツク」を使います。評価対象にするモデル授業は、自分の受けてきた中学校や高校時代の社会科の授業です。客観的に授業を観察することを体験してもらうための一コマです。次に、「目標に準拠した評価」が登場してきた歴史を概観します。わが国の教育評価は、戦前の絶対評価、戦後の相対評価、相対評価の欠点を補うために考案された個人内評価、さらに観点別評価の登場と推移してきました。そして、20世紀末には「目標に準拠した評価」の徹底がうたわれますが、学校現場では依然として、相対評価観から抜け出せず、授業を見直す契機もつかめないまま今日に至ります。1970年代中頃に「すべての子に学力を保障するべきである。そのためには授業には到達度目標が据えられなければならない」と主張する到達度評価が登場しまた。その後、教育評価のあり方が見直され、到達度評価の趣旨は「目標に準拠した評価」という形で、教育評価の実践的な指標として結実します。2021年度から完全実施となる、学習指導要領と生徒指導要録は、それを明確にしています。 この授業では、「目標に準拠した評価」に対応する指導と評価の一体化を目指し、診断的評価、形成的評価、総括的評価に3区分する評価概念で授業の改善を提案します。さらに、具体的な試験問題の作成方法についての概略を紹介します。
03中学校社会科の学習指導における留意事項/社会科教育法の窓
04社会科公民的分野の指導内容・指導計画/社会科教育法の窓