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風車の国 オランダ -2-

2009-12-17 22:39:20 | 社会科関連情報
ワールドカップの相手国、「風車の国 オランダ」
の特集が、間が空いてしまいました。

今日は第2回、日本とオランダの関係について考えてみましょう。

日本に西洋文明をもたらした国はと聞かれたら?
今の日本人はなんと答えるでしょうか?

戦後は、やはりアメリカです。
戦前は、明治維新以後、イギリスの影響を最も強く受けたと言えましょう。
江戸時代は、オランダなのです。

オランダ船が日本の豊後(今の大分県)に漂着したのが、1600年。関ヶ原の年です。
日本とオランダの交流はこの時から始まりました。
ヨーロッパの大航海時代に、オランダが世界を股にかけて動き始めたときです。
たまたま難破してたどり着いた場所が日本でした。

世界で始めての株式会社として知られる「オランダ東インド会社」は東洋貿易で巨大な富を築き、小国オランダを瞬く間に黄金時代に導きました。
そんなオランダが鎖国時代の日本に多大な影響を与えたのです。



この2枚の写真、似ていると思いませんか?
上がアムステルダム中央駅、下が東京駅です。
実は、東京駅のモデルになったのはアムステルダム駅なのです。
プラットホームの先には海が続いているそうです。

かつて、東インド会社の時代には、ここから西洋の文化が日本へ運ばれてきました。

その受け入れ口は・・・

もちろん長崎 出島です。


今はその周りはすっかりと埋め立てられて、片面の石垣が残っているだけですが、
今では、かなり復元作業が進み、いずれは周囲を海(は無理だが堀?)で囲む計画だそうです。

この小さな島から、世界の情報が日本に入ってきたのです。

明治維新で急速に近代化を果たしたのは、江戸時代にすでにオランダから西欧文明を受け入れる基礎が出来ていたからなのです。

続きます。

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