Quoraより 最近の若い世代が保守的な理由
Q 最近の若い世代は体制寄りで保守的と 聞きますし、世論調査など見てもそう 感じます。そうなった理由は何でしょう?
なるほどと思う回答を紹介します。
操られにくくなったから、すなわち、
情報リテラシーを磨く環境が発展してきたからです。老人世代、昭和世代は、得られる情報が、いわゆるマスメディアと個人的な人間関係に限定された環境で生きてきました。
そうして得た情報はマスメディアによるフィルターによって偏向していたり、情報が欠損していたり、有り体に言うと「操作された」情報でした。
得られた情報そのものが偏っていたので、どうしても昭和世代の民衆は偏った考えを持つようになりました。
ソ連崩壊まで、日本のマスコミは社会主義的な考えをリベラルとよび、良いものであるとする情報発信をしていたので、多くの民衆はそのように洗脳されていました。また、アメリカによる占領政策によって、戦前の日本の国情や文化が恐ろしい悪魔のようなものであるという考えが広められ、国旗や国家は殺戮の象徴だというような歪んだ思想がもてはやされてきました。
しかしソ連崩壊後共産主義は化けの皮が剥がれ、社会主義礼賛は廃れてゆき、現代の若者に昔は共産主義が素晴らしいものだと思う人がいっぱいいたのだと言っても信じてもらえない世の中になりました。
そのうちインターネットが普及し若者はマスコミに汚染されていない情報を直接手にすることができるようになりました。ただしネットの情報は玉石混淆で、リテラシーがないとクズ情報に踊らされます。
情報の海に触れる事で、現代の若者は情報リテラシーが磨かれ、昭和世代とは比較にならないレベルで情報を取捨選択する能力を身に着けています。
例えば私の娘(小6)は、昭和世代の私を遥かに凌駕する情報リテラシーを有しています(笑)。↓
さてご質問の「若者は保守的」とのご意見ですが、ここで言う「保守的」というのは、現政権の施策政策に概ね満足し、これでいいと考えていることですね。
逆に、保守的でない=革新的=反体制的であり、若者は安保闘争や幕末の志士のように反体制的なのが普通であるのに、何故現代の若者は反体制でないのか、若者に不利益な政策も多い現代日本にどうして異を唱えないのか、という疑問が根底にあるのだと拝察します。
それは現代日本の若者には高度な情報リテラシーが備わっており、「マスコミの煽動」「外国からの情報操作」などに対する判断能力や情報の取捨選択能力が昭和世代より遥かに高いからなのです。
情報を俯瞰的に取捨選択しながら得ることができる若者が多く、彼等は日本の政府がまあまあ正当な民主主義的な過程を経て組織されそこそこ正当な政策を執行し、国がベストではないかもしれないがベターな選択をしているということが直感的にわかるのです。
また、情報リテラシーが高い故に朝日新聞のような偏向マスコミによる「ルサンチマン煽り」にも汚染されないので、日本の政治は集合知的な調和とバランスが取れており、大規模な変革の必要がないこと、下手に変革するよりは現状維持のほうがリスクが少ないことを感覚的に理解しているのだと思います。
そのため、若者の多くが現状に異を唱えないので、「保守的」に見えるのです。これを昭和世代が「若者は政治を諦観している」などと揶揄するのは筋違いです。何故なら若者には上述の通り昭和世代よりも判断力があり、諦めているのではなく無駄な反体制行為に走らず、諦観ではなく静観しているだけだからです。
私もそう思います。