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1月3日の社説は・・・

2019-01-03 05:35:42 | 社説を読む
今日も元日に続き、大きく俯瞰する社説が並ぶでしょう。

朝日新聞
・ 1989年と今の世界 民主と自由の命脈を保て

読売新聞
・ 日本経済再生 成長力高め安定軌道に乗せよ

毎日新聞
・ 次の扉へ ポスト平成の年に 象徴の意義を確かめ合う

日本経済新聞
・ 政治秩序かえた制度を改修する時

産経新聞
・ 御代替わり 感謝と敬愛で寿ぎたい 皇統の男系継承確かなものに

中日新聞
・ ビアンキ議長の挑戦 年のはじめに考える

※ いろいろと並びました。

何とビアンキさんが社説になりました。
中日です。
「生粋のニューヨーカーで、仏教や禅に興味を持ち、三十一年前に初来日。犬山市で中学の英語講師として働いた経験もある知日派のビアンキさんだけに、日本の地方議会の病巣を象徴する言葉として、問題意識を込めて“前例”を強調したように映ります。

 日本の地方議会で恐らく初の外国出身の議長です。市議四期目の二〇一七年五月の議長選に出馬し、劣勢予想をはね返し、一〇対九で議長になりました。

 勝因は、地方議会改革にかける熱き思いが同僚議員にも伝わったからでしょう。「改革とは、市民の役に立つ議会になるよう機能を上げること」と、明快です。

 そうした議会に変革するため、ビアンキさんは「議員同士の討論」「政策立案と提言の力の向上」「市民参加」の三本柱を立て、その実現に努力してきました。」

興味深い内容です。


朝日です。
「冷戦を勝ち抜いたと思われた民主主義と自由の理念が今や、敗北しようとしているのか。

 英国の歴史家、E・H・カーは、国際政治において理想主義は常に現実主義に否定されてきたと指摘した。ただ、現実の追認だけでは何も生まれないのも歴史の教訓だという。

 だから、理想は絶えることなく語られなければならない。なぜならばそれは「人間の思考がはじまる本質的な基盤」だからだ、とカーは説く。

 敗戦後の日本は国連加盟を果たした翌年の57年、初めての「外交青書」を発表した。このなかで示された3原則は、(1)国連中心(2)自由主義諸国との協調(3)アジアの一員としての立場の堅持――だった。

 実際には歴代政権は対米追随にほぼ終始してきたが、3原則は長らく日本外交の大方針であり続け、今も色あせない意味合いを持つ。」

E・H・カーが出てきました。
『歴史とは何か』(岩波新書)を思い出します。


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