バーンズ 交響曲第三番 作品89/Third Symphony op.89/大阪市音楽団を紹介します。
2010年 6月12日 ザ・シンフォニーホール(大阪市) 指揮 秋山和慶 大阪市音楽団の第100回記念定期演奏会で、2003年より特別指揮者・芸術顧問に就任している秋山和慶氏のタクトの下で演奏された2010年のライブ録音で、まさに記念碑的な名演。
ジェイムズ・バーンズが、1994年に作曲した吹奏楽のための交響曲でアメリカ空軍軍楽隊の委嘱を受けて作曲したが演奏されませんでした。1996年6月13日、大阪市北区のザ・シンフォニーホールにて、木村吉宏の指揮、大阪市音楽団の演奏が初演です。
作曲者バーンズ自身によると、生まれたばかりの娘ナタリーを亡くした直後の時期に本格的に作曲に取り掛かっており、自身の感情を最も吐露した作品となっています。タイトルを付けるとするなら「悲劇的」（"Tragic"）とするのがふさわしいであろう、とスコアの解説に記しているほどです。
この曲はベートーヴェンの「交響曲第5番」やマーラーの「交響曲第5番」、あるいはショスタコーヴィチの「交響曲第5番」といった、「暗から明へ」「苦悩から歓喜へ」の伝統的図式によっています。チャイコフスキーの5番もそうですね。
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