《 先生とじゃんけん 》
ある授業の一場面。
いかにもおもしろそうな実験だ。
授業中に、「やってみたい人」と呼びかけたらたくさんの手が上がった。
意図的指名が必要な場面でもない。
さて、どうする?
見ていたら、手を挙げた全員でじゃんけんを始めた。
いつまでたっても決まらない。
参観者からは失笑。
教師は焦ってきた。
このようなときは次のようにする。
「やりたい人、挙手。」
「そのまま、先生とじゃんけんをします。」
「最初はグー・・・」
「負けとあいこの人は手を下ろして」
これで、3分の1に減る。
もう一度やれば、さらに減る。
最後は、残った2,3人でじゃんけんをすればよい。
実は、これは、誰でも知っていて、やっている方法だと思っていた。
後で教えてあげたら「そんな方法があったのですね」と言われた。
誰でも知っていそうなことでも、実は知らないこともある。
大人でもそうだから,子どもならなおさらである。
教訓にしたい。