かなり情報量が減ってきましたが、海外のメディアが東日本太平洋沖地震をどう報道しているかを見ましょう。
【中国】
人民日報 http://j.peopledaily.com.cn/home.html
再建は経済復興を促進する 日本株市場に転機?
「証券時報」が伝えたところによると、日本の野村証券はこのたびの東日本大震災に関連して、このほど次のような見方を示した。
今月11日に発生した東日本大震災は、日本の未来にとって厳しい試練となった。このたびの衝撃が過去20年にわたる日本の経済、社会、政治の不健全な状態を一層強め、これによって経済がデフレの陥穽から脱出することが一層困難になり、また財政赤字からの脱却を一層困難にするのではないか、いった懸念がある。また一方で、地震は日本人の決意を励まして変化の促進剤となるのではないか、日本経済の一つの転換点になり、日本の株式市場を20年続いたベア市場から脱却させるのではないか、との期待も寄せられている。今、評価を下すのは時期尚早だが、地震後に出現した一連の積極的な変化の跡をみると、日本経済は復興の道を歩み、よりよい未来を創出していくことが強く予感される。
▽再建は経済復興を促進する
地震の影響を受けて、われわれは2011年の日本の国内総生産(GDP)の実質成長率予測値を0.4ポイント引き下げて0.9%とすると同時に、2012年のGDP実質成長率予測値を0.3ポイント引き上げて2.5%とした。地震は今年第1-2四半期(1-6月)のGDP実質成長率を0.6ポイント引き下げる見込みだが、経済にすぐに現れる影響は限定的とみられる。またわれわれは経済再建の加速期の予測を2011年第2四半期(4-6月)から同年第4四半期(10-12月)に繰り下げ、加速期になれば再建関連の需要が経済に促進作用をもたらすのは確実だと考える。
現在、資本ストックの損失を確定するのは難しいが、阪神淡路大震災の経験を踏まえておおまかに算定すると、損失額は約12兆7千億円に達するとみられる。
需要をみると、地震による損害、輪番停電、原子力発電所の問題への懸念から、消費者が支出を控える可能性がある。われわれはこうした傾向による実質GDPの減少幅が、損失全体に対するわれわれの予測値を一時的に上回ると予想する。われわれは日本経済は2008年のリーマンショックの時ほどには悪化しないとみている。当時の日本の実質GDPは2四半期に8.1%も低下した。失われた資本ストックが再び備わるようになれば、12兆7千億円(名目GDPの約2.6%に相当)規模の長期にわたる再建需要が生まれることが予想される。
▽ポスト地震市場では控えめな楽観的態度で
地震は悲劇ではあるが、この自然災害は日本がよりよい未来を作り出すための促進剤となる可能性がある。経済学的には、このたびの自然災害は(広い視点でいえば)供給に対する直接的なマイナス影響であり(人材、インフラ、資産に損害を与え、経済活動を停滞させた)、また需要に対する積極的な影響でもある(積極的な影響は時間差効果によって数年にわたり継続する)。GDPに対する影響について言えば、経済の水準とペースとを区別して考えることが必要だ。通常の情況の下では、潜在産出量は低下する(本来あるべき成長ペースと比較すると、当四半期あるいは次の四半期に経済成長ペースは一層低下する)が、その後は経済は急速に成長することになる。
だが菅直人首相の評価に暗示的に示されるように、このたびの地震による影響はGDPが減少するといった単純なことだけにとどまらない。原発の原子炉が破損したことにより短期的な不確定性が増大し、地震による損害が最終的にどれくらいのものになるかがはっきりしなくなった。とはいえわれわれは一連の積極的な事象も目にしており、このたびの事態に対して控えめな楽観的態度を取りうる一連の理由も存在する。
第一に、地震は日本の政局や財政政策に著しい影響を与えることが予想される。地震発生前には政府与党と野党との間に激しい政治的対立があり、予算案や関連法案の成立が滞って、経済低迷のリスクを生み出していた。だが地震はこのような政治的局面を劇的に変化させており、政界は今後しばらく対立を棚上げするとみられる。また今後一定の期間は、内閣再編や国会の解散、総選挙といった重要な政治的事件は起こらないとみられる。衆議院を通過した2011年度予算案は修正なしで国会を通過する可能性が高い。また赤字融資のための債権発行に関する特別法案が早急に可決される見込みだ。こうしたことから、われわれは地震が政治の安定性を強化するとともに、財政政策決定の柔軟性を高めたと考える。
第二に、より拡張的な財政政策と通貨政策との組み合わせがうち出される可能性がある。これはデフレ問題で苦しみ続けてきた日本には早急に必要なことだ。日本は危機的な財政状況にあり、多くの人が拡張的な財政政策の実施は難しいのではないかとの懸念を抱いている。だが日本と日本政府との間には天地の差があり、日本政府には債務問題が存在するが、日本にはない。08年の世界金融危機から先週月曜日(3月21日)まで、日本の中央銀行(日本銀行)は資産負債表の規模を拡大することはほとんど考えてこなかったため、これから日本国債やその他の資産を購入することにより(金融超過準備を融資に充てる)資産負債表を拡大するだけの力を十分に備えている。
第三に、ここ数年来、日本の「国家ブランドイメージ」が低迷していたが、現在、世界中が日本の遭遇した不幸に同情を寄せている。このほど行われた主要先進7カ国(G7)の会議では、日本と協調して為替市場に介入するという意外な決定がなされたが、ここには世界の日本に対する同情の念が反映されている。日本にはイメージを作り直し、世界における地位を変化させるチャンスがあるといえる。
第四に、今後の日本には一連の再建や新たな建設が必要になる。日本では人口の高齢化により建築分野の労働力が減少を続けており、再建で生まれる建築労働者の需要を受けて、日本は移民政策や労働政策の再考を迫られることになるとみられる。
福島県の原子力発電所、電力不足、為替市場と株式市場には、いずれも大きな不確定性が存在する。われわれの修正後の経済先行き見通しでは、東北地方で大規模な放射能汚染という切迫した情況は出現しない。だが最終的な結果がわれわれの予想よりも悪く、株価が暴落したとすれば、われわれは見通しを下方修正せざるを得なくなる。情報の不断の公開(経済指標と損失の報告を含む)を受けて、われわれは地震の経済への影響を継続的に評価し、必要な場合には予測を修正する。
北京の日本料理店、食材を非日本産に 放射能漏れ影響
日本料理店といえばこれまで、本物の日本の味を楽しめるとして顧客の好評を得てきた。しかし福島での放射能漏れ事故発生後、とりわけ香港で先ごろ日本からの輸入野菜の放射線物質が基準量を超えて検出されたことを受け、北京市内の各有名日本料理店は食材の産地について慎重になっており、各店とも日本産ではなく、欧州産、米国産、国産、果てはインド洋産を謳い、日本近海物ではないことを強調している。「北京晨報」が伝えた。
記者は26日、「将太無二」「黒松白鹿」「久源」などの日本料理店に電話取材したところ、いずれも日本からの輸入食材は使っていないと回答、日本料理のシンボルともいえる鮭についてもノルウェー産という。朝陽大悦城(朝陽JOYCITY)内の「将太無二」店員によると、以前マグロを日本から輸入したことがあったが、今はインド洋から仕入れている。「久源」店員は、鮭がノルウェー産のほか、その他のわさびなど調味料も含めてすべて国産だと強調する。
ランチタイムに記者は、東三環の日本料理店「松子」に普段通り客が出入りしているのを見掛けた。店員によると、ここ数日食材の安全を気にする客が非常に多いという。「私どもの食材は米国産、欧州産。マグロは日本産かもしれませんが、震災前の在庫です」。店員は、店内の食材の衛生管理は非常に厳しく、「問題があれば、これほど多くのお客様はいらっしゃいません」と語る。彼女によると、野菜類も中国の現地産だという。
今回の一件をきっかけに、日本料理店の食材の本当の仕入れ先が明らかになっている。これについて、一部消費者は「これまで日本料理店は食材が全て日本産だとでもいいた気だったが、この一件で食材の本当の産地が明らかになった」と冗談交じりに皮肉っている。
福島原発の周囲で遺体捜索が難航 人数の統計もできず
福島県警は25日、福島第一原発の半径10キロ圏内では、地震と津波による犠牲者の遺体の捜索ができておらず、詳細な人数もまだ把握できていないことを明らかにした。
自衛隊の偵察機は、地震後に原発周辺にある多くの都市が津波の被害を受けたことを確認している。しかし、その後放射性物質の漏えい事故が発生したことで、捜索・救援隊員らはこれらの地域で遺体を捜索することができなくなってしまった。
警察当局によると、現在、これらの地域の死者・行方不明者数の統計を取ることはできないという。
警察庁が25日に明らかにしたところによると、同日夜9時の時点で死者は1万102人、行方不明者は1万7053人に上った。うち、被害の大きかった宮城県の死者は6097人、岩手県の死者は3092人に上っている。
中国人帰国、日本は労働力不足に直面
チャイナネットhttp://japanese.china.org.cn/
福島の英雄たちに初インタビュー
福島県立医大付属病院で、シートに覆われて治療を受けに行く福島第一原発の作業員(25日)
放射能検査を待つ人の列、疲れきった顔がちらほらうかがえる。髭は剃っておらず、疲労困憊の様子で、目の下にはくまがはっきり表れている。
「英雄フクシマ50」と称され、命の危険を冒して、国を核の脅威から守るために勇猛果敢に立ち向かっている彼らの姿は、世界中に衝撃を与えた。英「ザ・デイリー・テレグラフ」は原子力発電所近くの津波被害を受けた港町で、東京からやってきた消防隊に出会い、「名もなき英雄」たちの取材に成功した。
消防隊員福留さん 「逃げたい気持ちは少しもなかった」
しんとした明かり一つない真っ暗な夜、3号機で水素爆発が発生。東京の消防隊の災害緊急部隊「ハイパーレスキュー隊」を率いて現場に入った福留和彦さんは、ヘッドライトを頼りに、原子炉から煙と蒸気が出ているのを見た。海水を注入し、原子炉を冷却するように指示を受けていた。「我々は政府のためにやっているわけではなく、東京都のためにやらなければという思いだった」と話す。彼らは一か八かの最後の賭けに出ていた。運命は天にゆだねられたのだ。
最も危険な任務はその晩11時頃にかかってきた1本の電話から始まった。その時、家にいた福留さんは「電話の内容は簡潔だった。隊員を招集し、福島へ行くよう指示された」と話す。
奥さんに福島の原発に行くと話すと、奥さんはとても動揺していたという。しかし、精一杯の冷静な態度で、福留さんに「気をつけて」と言った。
「妻はちゃんと分かっていたんだ。落ち着いているほうが、私を心配させないと」と福留さん。
福留さんの心には、「任務を放棄したい」という気持ちは少しもなかったという。それよりももっと違う思いが念頭にはあった。「原発に向かう道中も、心は驚くほど穏やかだった。でも、みんなの心の中にはたくさんの不安もあった。それは見えない敵に立ち向かう恐怖だ」と福留さんは話す。
(以下略)
・ 福島原発の周囲で遺体捜索が難航
· 放射性物質、2-3週で地球を一周
· 日本経済、原発危機で大打撃 外国人20万人が日本から退避
· 現場からの報道「日本の被災者は将来に茫然」
今回の災害は、津波がもたらした損失が地震よりはるかに大きかった。宮城県北部は海岸と山脈が連綿と数百キロも続き、その間に「一面が海、三面が山」の小さな盆地が数多く点在している。こうした小盆地では沿海部に徐々に主要な町や村が形成され、今回の津波では甚大な被害が出た。記者が訪れた南三陸町や大槌町、女川町、大船渡などがそうだ。特殊な地形と被害の深刻さは、今後の復興に特殊な問題をもたらした。もとの土地に再建できるのか――。
23日に南三陸町の佐藤仁町長を取材した。「宮城県全体でも、南三陸町の防災事業は一、二を争う。町は防災訓練を毎年行っており、町民の防災意識は非常に強い。だが、大自然の威力に人の力が及ばないのも確かだ」。町長によると、1960年のチリ津波の際、水の高さは2メートルを超え、誰もが最大の津波だと感じたという。その後の防災体制と基準はこの津波をもとに制定。だが、今回の津波の威力は前回をはるかに上回り、20メートルを超えた。
もとの土地で復興する場合、今回の津波をもとに新しい基準を制定するとしても、今後の可能な状況に十分対応できるのだろうか。記者の質問に、佐藤町長は、自信はないと率直だ。今回の災難に町長も町民も大きな無力感と喪失感を味わった。しかも高さ20メートルの防波堤を建設するには、巨額の予算が必要になる。
別の土地で復興するにしても問題がある。こうした海辺の町や村の背後には奥深く数十キロの山地が広がっており、利用できる空間は限られる。地元を離れて復興するには、沿海部の山脈より西の場所、内陸部へと移らなければならない。日本の行政下では、土地や予算といった多くの現実的な難しさに直面する。
佐藤町長は、現段階では、もとの土地で復興するつもりだと話す。だが、取材した町民にはむしろいろいろな考えがあった。南三陸町で魚屋を営んでいた62歳の山内正文さん。「家があんな風に壊され、廃墟に建て直したいと思っても、少なくとも1年半はかかる。再建後は、多くの人が生活の仕方を変えるだろう」
宮城県気仙沼市。漁民の吉田さんも被害を受けた。漁民にとっては海が家であり、漁港は財産だったが、もう「港」も「人」もなくなった。残った漁民は生活に便利なところへと移るだろう。ここの町や村を再建するのはおそらく非常に難しい。
多くの被災者が将来に茫然とし、多くの問題を抱えていた。「将来どうなるなんて、言えない。政府は行方不明者の捜索や犠牲者の身元確認、救援物資の調達で疲れきっている。まだ、私たちと再建について話し合う時ではない」。体育館に避難している小野寺幸江さん。「いまは食べものや飲み物は心配ないが、結局、こうした生活はいつまでもできないが、お金も石油もないから、ここで待つしかない。今後、仕事はどうなるのか。できることなら、すぐにここを離れて、別の場所に落ち着きたいと本当に思う」
· 中国が寄贈したポンプ車が福島第一原発に到着
· 福島の英雄たちに初インタビュー
· 中国人帰国、日本は労働力不足に直面
大紀元http://www.epochtimes.jp/
<中国人ブログ> 日本への憎しみ、なぜ氷解しはじめたのか
3月15日、天津市泰達スタジアム。サッカーAFCチャンピオンズリーグ、グループEのガンバ大阪と天津泰達がここで対戦した。試合前、両チームの選手と観衆が、東日本大震災で亡くなった方々へ黙祷を捧げた。
「10年前では想像できない一幕だ」。国内紙・時代週報の主筆、李鉄さんが自らのブログでこう綴った。「10年前は卑怯な民族主義者らがアメリカの9・11テロを喜んでいた。10年後の今日、彼らがもっとも憎むはずの日本が大震災に苦しんでいるが、人々の態度は10年前と大きく違った。多くの人が日本のために祈り、同じ人間として支援の手を差し伸べ、さらに、日本の美徳を謙虚に見習おうとしている」。李さんは、中国人の日本に対する憎しみが、今回の震災をきっかけに融け始めていると書きつづり、その理由についても分析した。以下はその抄訳である。
※ ※ ※
悲しみと同情と敬意が主流になった
今回の震災で、日本の救助体制と人々のマナーが、メディアの震災報道の焦点の1つとなった。多くの中国人はインターネットを通じて、震災にひるまない日本の強さと自信に触れることができ、日本の人々が巨大な災難に直面しながらも取り乱すことなく、秩序を守るという高い民度を目の当たりにした。「人類滅亡の日が本当に存在するなら、災害中の日本のようであってほしい」と心から敬服の意を表すネットユーザーもいる。
もちろん、震災を喜ぶ民族主義者もいなくはない。しかし、彼らを待っているのは多くのユーザーの批判である。「あなたは病気だ。治さなきゃ」はその中の一節だ。
10年前と比べると、隔世の感を禁じ得ない。あの恐ろしい民族主義の炎はなぜ急に消えつつあるのだろうか。
「偽・大・空」民族主義の破産
「偽・大・空」は中国を席巻した民族主義の特徴と言えよう。
まず「偽」(虚偽性)について話そう。プラトンの洞窟の比喩では、洞窟に閉じ込められた囚人が、外の世界に背を向け、壁に投影された変形した影で外の世界を想像するという。この比喩は「憤青(若い民族主義者)」たちにぴったりだ。彼らが滑稽な「愛国」論理を信じ込んでいるのは、彼らが小さい時からずっと偏った情報と理論に接してきたためだ。
しかし、ここ数年のインターネットの普及で、洞窟から外の世界に踏み出した人が増え、多くの人は真実の世界が見えた。また、実世界を入念に観察することで、人々はたくさんのことに気づいたのだ。たとえば、いわゆる「我々を滅亡させようとする」帝国主義はただの仮想敵であるに過ぎず、戦後の日本の飛躍は、戦争や略奪で実現したのではなく、人々の懸命な働きと制度の改善によるものだということ。また、日本人も中国人と同じように戦争を嫌い、戦後の日本人は侵略や専制に強い嫌悪感を持っていること。さらに、四川大地震で日本の救助隊が真摯に中国人の命を助け、日本の街角の至るところに募金箱が設置されていたこと、などなど。
一方で、憤青らが支持した国内ブランドに毒ミルクが出現し、輸入ミルクを飲まなければ、中国の赤ちゃんは飲むミルクがないという事態になっていた。
憤青らは、強大な政府は強大な国家を意味すると信じ込んでいたが、この2年間で彼らが目の当たりにしたのは「国進民退」という現実である。
憤青らは、自国企業の発展が彼らの福利につながるとも信じ込んでいたが、しかし、彼らを一番搾取しているのは外国企業ではなく、まさに自国の巨頭たちだという事実にもやっと気付いた。
このすべてはこの社会の真実の姿である。が、これらとは対照的に、偽りと想像ででっち上げられた仮想敵は一度も姿を現したことがない。それどころか、仮想敵を作り立てた者の汚い意図が見え隠れしている。それはつまり、外部からの脅威を煽ることで内部への批判をかわし、対内搾取の時間稼ぎをするということだ。
次に「大」について話そう。卑怯な民族主義は往々にして、自らの民族が直面するすべての困難を、一括して他の民族の圧迫のせいにしたがり、外敵でも片付ければ勝利がおのずと手に入るかのように振る舞う。
しかし、これらの「大きな」目標はことごとく人々の「具体的な」目標で砕かれている。ネット上では、憤青の一言が常に多くの批判の的となっている。いくつか例を見てみよう。
憤青「アメリカと戦うなら、俺は1カ月の給料で支援する。台湾と戦うなら、俺は全財産で支援する。日本と戦うなら、俺は命で支援する」
反憤青「街頭の万引きさえも叱責できない民族が、よくも声高々に日本と戦うなんて叫んでいる。生きている同胞にさえ関心の目を向けない民族が、よくも軽々しく亡くなった同胞を忘れないなんて口にする」
憤青「日本から釣魚島(尖閣諸島)を取り戻そう!」
反憤青「自分の家も取り壊しから守れないのに、釣魚島を取り戻してどうするの?」
憤青「日本製品をボイコットしよう!」
反憤青「私は粗悪製品だけボイコット。メラニン入りミルクはいかが?」
憤青「日本車に乗る人はみな卑怯者だ。今度見かけたら叩き潰すぞ」
反憤青「なるほど。軍隊の車はみな日本産の高級車よ。百万元以上の腐敗の産物、1台でも叩き潰してみな。トヨタのSUVの警察車両に、あなた達はツバでも吐けるの?」
最後は「空」について話そう。「愛国」には「愛すべきもの」が存在しなければ、虚勢を張ることで終わってしまう。ここ数年来はびこってきた民族主義には実は内核がなく、「排外主義」というものがそのすべての使命と特徴になっている。愛国は理由なき尊大となり、「愛国行為」を暴力や武力に訴えることが多かった。
このような民族主義は短命に決まっている。多くの人は今、愛国は日本を憎むことではなく日本に学ぶこと、地道に文明の進歩を追求することだと自覚したのだ。多くの人はさらに、中国の発展を阻むのは、他の国ではなく、自国の民度の低さであることに気付いた。日本を見る中国人の目は、憎しみから学びの目に変わりはじめている。
【韓国】
中央日報http://japanese.joins.com/
果たして日本はまた立ち上がるのか(1)
11日に東日本大地震が起きて2週間が過ぎた。報道機関と研究機関は大地震の経済的影響を分析するのに忙しい様子だ。地震に続いた放射能漏出が依然として緊迫した状況で、経済的影響を論じること自体が時期尚早でもあるが、あまりにも韓国経済に及ぼす影響が大きいこともあり、さまざまな角度からさまざまな種類の見通しが出てきている。否定的見通しもあり、すぐに良くなるという肯定的見解もある。混乱する見通しだが影響が及ぶ時間帯を順番に見れば大まかな輪郭は選り分けられる。
まず今後数カ月間の超短期見通しは当然否定的だ。世界銀行は今回の地震の被害規模が1995年の神戸大震災より約10倍深刻だとみている。日本が国内総生産(GDP)の約3~4%に達する衝撃を受けるという推算もある。世界経済に及ぼす影響は主にグローバル部品供給網の混乱として起きる。世界の半導体生産の20%を担当する日本から部品を供給される各国の電子業界が打撃を受けている。また、各国の自動車・航空機産業も部品調達が困難になっている。今回の大地震の余波で米国の経済成長率が0.5ポイント下落するという見通しも出てくる。
しかしこうした否定的影響はそれほど長引かないという見解が多い。楽観的見通しの根拠は、「災害は強力な復旧需要を引き起こし、経済成長にかえってプラスになる」という経験的観測だ。例えば89年のサンフランシスコ地震や95年の神戸大地震の時も経済的打撃はわずか数カ月で終わりすぐに回復した。また、国際通貨基金(IMF)は日本政府が復興にかかる費用を十分に耐えられるほどの財政能力があるとみる。そのため「約1年後には輸入が地震以前の状態に戻り、輸出は80%水準まで回復するだろう」としている(世界銀行見通し)。要するに災害で経済が一時的に打撃を受けるだろうが復旧需要の増大でじきに回復するという見通しだ。
それなら経済に及ぼす衝撃波が落ち着いた後に日本経済は過去の位置に戻れるだろうか。楽観論の立場からは、今回の事態が日本人が特有の集団的結集力を回復する、禍転じて福となす機会になるとみる。そこでみんなが一緒に力を合わせ日本経済が新しい跳躍期を迎えると期待する。
しかし悲観論も少なくない。今回の大地震は過ぎ去っていくさまざまな事件のひとつではなく、時代を分ける転換点ということだ。何より繰り返される地震と放射能漏出にともなう恐怖が以前にはなかったことであり、長期間持続するという見通しだ。放射能に対する恐怖は日本人の消費をはじめとする経済活動意欲を大きく冷え込ませるだろう。繰り返される地震の脅威とともに放射能への恐怖による生産と消費萎縮が続けば復興需要にともなう経済回復は短期にとどまり、日本経済はまた長い不況の泥沼にはまりかねない。
より深刻なのは危機状況で日本人をまとめる中心グループが見られないという点だ。かつて日本の近代化の裏には侍という中心グループがあり、第2次世界大戦敗戦後に成し遂げた急速な再建の裏にはエリート官僚グループがあった。彼らが作ったマニュアルにより国民は一糸不乱に動くことで力を得た。しかし合理的予測を上回る意外性と複雑性が絡まった事件が相次いで起きたことによりマニュアルはこれ以上作動せず、官僚に対する信頼度も崩れた。
日本が厳しくなれば韓国や中国にも良いことはない。韓日中3カ国は経済的に相当に統合されており、一方の軸が崩れれば残りの軸も大きな影響を受けるためだ。われわれは日本が自ら危機を克服してまた立ち上がってくれることを願う。しかしさまざまな可能性を念頭に置きあらかじめ備える必要がある。日本企業を韓国に迎えられるよう企業環境を改善するのもそのうちのひとつだ。
朝鮮日報http://www.chosunonline.com/
東日本巨大地震:「初めて経験する3重災難」(下) [2011/03/28 09:00:26]
それでも、そこまでは何とか耐えることができた。翌朝、テレビで津波の惨状を知ると、1日中テレビを見ながら涙が止まらなかったという。夫も隣で泣いていた。江口さんは「新聞の広告まで1行も漏らさず読んだのは初めて」と語った。大津波が襲い、廃虚となった街をテレビで見たとき「まるでコンピューターグラフィックスで作った画面を見ているような気持ちでした」と話す。それほど現実に起こった出来事とは信じられなかったということだ。
地震発生の翌週からは、毎日の出勤がまさに「地獄」だった。普段、自宅から会社までの通勤は1時間ほどだが、地震以降は2時間、いや3時間でもいい方だった。電車は足の踏み場がないほど混雑していた。会社には交通手段が断たれ、家に帰れない社員も少なくなかった。会社の「災害対策委員会」が備蓄しておいたカップめん・パン・水でしのいだという。社員たちは日常の勤務を続けたが、そうした状態では仕事が手に付くはずもなかった。
不安な生活が続く中、23日には「泣き面にハチ」とでも言うべき「水道水の恐怖」に見舞われた。福島原発事故の影響で、東京・首都圏地域の浄水場から基準値以上の放射性物質が検出されたのだ。「あのとき、『目に見えない物の恐怖』を初めて知りました。定年退職し、今は関西地方に住んでいる元上司が、2リットル入りのミネラルウオーターを9本送ってくれました。つらい時期ほど人とのつながりが大切だということをあらためて感じました」
江口さん家族はこの水を1日1本ずつ、節約しながら飲んでいる。幸い、24日には放射性物質の検出量が基準値以下になったが、江口さんは「しばらくはご飯を炊く水、飲料水はミネラルウオーターを使うつもり。それでも、うちには子供がいないので、赤ちゃんがいる家庭に比べれば不安は少ない方」と気遣いを見せた。
そして「一番近い国である韓国の人々が一番早く支援活動を始めてくださったことは、非常にありがたく思います。10年前に駅で日本人を救おうとホームに飛び込んで亡くなった韓国人男性(李秀賢〈イ・スヒョン〉さん)のご両親が義援金を送ってくださったというニュースを見ました。韓国の人々の温かい気持ちは忘れられません」と感謝の気持ちを語った。最後に、江口さんは「日本人の心の中には今、『世界一の努力で社会を再建しなければ』という気持ちがこみ上げています」と力強く語った。
東日本巨大地震:「初めて経験する3重災難」(上) [2011/03/28 09:00:18]
地震・津波・原発事故…「日本はどうなるの」
東日本巨大地震 日本の大手化粧品会社「カネボウ」の広報・ブランドグループ社員、江口貴久江さん(41)は「このような不安を感じたのは生まれて初めて」と語った。3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震や津波のショックを乗り越えることだけでも容易ではないのに、福島第一原子力発電所の事故まで重なり、放射性物質に対する恐怖で飲料水や食料品が非常事態に陥っているからだ。江口さんは、毎日が不安の連続だという。
「今回のことは、世界のどの国も経験したことのない3重(地震・津波・原発事故)災害。最近『日本という国はこれからどうなるのだろう』と考えるようになりました」
江口さんは大地震が起きた3月11日午後2時46分、東京都港区虎ノ門にある本社ビル21階のオフィスにいた。日本で暮らしていれば地震にある程度慣れているものだが、江口さんでもこれまでに経験したことのない大きな揺れが2分ほど続いた。まるでビルが左右に1メートルずつ傾いたかのように感じた。社員たちは悲鳴を上げ、化粧品や本が棚から落ちてきた。江口さんは「あのときは本当に終わりだと思いました」と振り返る。
その日は横浜にある自宅に帰れなかった。歩いて帰れば1-2日かかるかもしれない。そこで、六本木にある妹の家に泊まった。横浜に帰ったのは翌日午前だった。家の中はめちゃくちゃになっていた。冷蔵庫のドアが開き、食料品が飛び出していた。その晩は相次ぐ余震のため、ほとんど目を閉じることもできず、夜を明かした。
東日本巨大地震:被災地仙台を行く、本紙特派員ルポ [2011/03/28 08:57:44]
東日本巨大地震:「外国人窃盗団」などのデマ飛び交う [2011/03/28 08:57:09]
東日本巨大地震:原発付近の海水のヨウ素濃度1850倍 [2011/03/28 08:45:23]
東日本巨大地震:東電、3号機のプルトニウム漏れ調査せず [2011/03/28 08:44:39]
東日本巨大地震:「福島の放射性物質流出、チェルノブイリ以上」 [2011/03/28 08:43:40]
東日本巨大地震:韓国で放射性物質検出、その経路は? [2011/03/28 08:21:18]
東日本巨大地震:韓国で微量の放射性物質検出 [2011/03/28 08:20:37]
東日本巨大地震:コーロン、仙台の高校に義援金 [2011/03/28 08:19:55]