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勇気づけの学級づくり-8-

2018-01-19 05:36:40 | 学級経営・学級づくり
赤坂真二先生の講演内容を主観的に紹介する8回目。

学級づくりの診断にQ-Uを活用しているところが増えてきました。
『楽しい学校生活を送るためのアンケート』というもので、多くのデータから裏付けられた優れものです。

Q-UのHPから、その説明を引用してみます。
【出典】http://www.toshobunka.jp/eigyo/q-u.htm

Q-Uでがわかること
子ども個人と、学級集団の情報から、不登校、いじめ、学級崩壊などの問題に対応するデータが得られます。
・不登校になる可能性の高い子どもはいないか
・いじめ被害を受けている可能性の高い子どもはいないか
・各領域で意欲が低下している子どもはいないか
・学級崩壊に至る可能性はないか
・学級集団の雰囲気はどうか
以上のような、情報が得られます。

アンケートの結果を集約すると、次のような表に表すことができます。

それぞれのカテゴリの簡単な説明は下記の通りです。

<学級生活満足群>
学級内に自分の居場所があり、学校生活を意欲的に送っている児童・生徒

<非承認群>
いじめや悪ふざけを受けてはいないが、学級内で認められることが少ない児童・生徒

<侵害行為認知群>
他の児童となんらかのトラブルがある可能性が高い児童・生徒

<学級生活不満足群>
耐えられないいじめや悪ふざけをうけているか、非常に不安傾向が強い児童・生徒。特に要支援群の児童・生徒はその傾向がさらに強く早急な支援が必要。

以上が引用です。
おおよそ、右上に固まっていれば、問題が少ないクラスということになります。

さて、赤坂先生のクラスは、最初はどうであったか?



比較的、学級生活への意欲は高いが人間関係でトラブルを持っている子や被害者意識の強い子、自己中心的な子が多いことがわかります。
また、学級がおもしろくない子も少なくありません。


このQ-Uを開発した河村茂雄先生は「学級づくりで、集団も学力も伸びる」と断言しています。
その「集団が伸びる」とは何が伸びるのでしょうか?

赤坂先生は次のように考えています。



「良好な人間関係」を作るのは大切だが、それがゴールではない。
トラブルが起こっても、自分たちの力で解決していこうとする「自治」を目指すべきだと。

「教育基本法」の第一条に「教育の目的」がかかれています。
そこには平和で民主的な国家及び社会の形成者の育成とあります。
「良好な人間関係」の先には、「社会の形成者」の育成というゴールがあるのです。

では、具体的にどうするか?

次回に続きます。



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