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シャッターアイランド

2010-04-19 06:09:48 | 映画短評
昨日、シャッターアイランドを見てきました。

「謎解きに参加せよ」というキャッチコピーが気になっていましたが、謎解きをするような余裕はありませんでした。

もう一度見直したい・・・、正直そう思っています。

けっこう難しい映画でした。

確かに、「謎解きかも?」という要素は散りばめられています。

閉ざされた島不気味な島。奇妙な精神病院。異常に多い警備員。
善人なのか悪人なのか分からないドクター。個性的な患者。
どうやって行くのか分からない灯台。

時折出てくる過去の回想場面、そして悪夢。

どれが現実なのか、観客を混乱させます。

そして、決してホラー映画ではないのですが、セットやレオ(主演:レオナルド・ディカプリオ)の演技が、恐怖感をもたせています。

そう、どの役者の演技もすばらしく、音楽も効果的。
照明も工夫され、映像美も楽しめます。


ここから、内容に入ります。
ネタバレではありませんが、あまり予備知識を得たくない人はここから先は読まないでください。



    ↓

映画のテーマは、ナチスの収容所で多くのドイツ兵を殺した元兵士の罪悪感(トラウマ)と、仕事で家庭を顧みるのを怠った罪悪感が重なった男の葛藤(だと個人的には思います)。

だとしたら、「この線は平行です」とか「脳は・・・」とある宣伝は気にしない方がよいのではと思います。
その手の、クイズ的な要素は感じません。

あくまでも、人です。

見所は、とにかくレオ。
演技の巧さもさることながら、人としての、父、夫、職業人としての葛藤の姿を見てほしいと思います。

そして最後のレオ(テディ)のセリフの意味を考えてみてください。

意味が深い映画です。

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