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国の借金973兆円に

2010-01-26 08:04:32 | 社会科関連情報
今朝の朝刊(中日新聞)の記事です。

国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高が2010年度末で、973兆1625億円に上る見通しとなったことが、政府が国会に提出した予算関連資料で明らかになった。

この話題で、すぐに出てくるのが「国民一人あたり763万円の借金」というものです。

これに、何か違和感を感じませんか?

「わが家は7人家族だから、5千万円を超えている!だけど、5千万円なんてないよ。」
そう考える人も多いでしょう。

そもそも、国債は誰が買っているのでしょうか?少し古いデータですが、平成13年は次のようでした。

郵貯・簡保  20.0%
財政融資資金 15.1%
その他政府部門(公的年金等) 5.8%
中央銀行 14.9%
預金金融機関 19.0%
民間保険、証券会社、証券投資信託等 17.5%
海外 3.6%
家計・対家計民間非営利団体 3.8%  
非金融法人企業 0.3%

海外の3.6%を除くと、すべて国内の資金なのです。
そうです。日本は日本人から借金しているのです。

さらに言えば、私たち国民は、貯金や預金、保険などから間接的に国にお金を貸しているのです。
だから、「国民一人あたり763万円の借金」という表現は、意味のないことがわかります。

おまけに、日本はアメリカの国債を多く引き受けています。
中国に抜かれてしまいましたが、昨年11月の時点で7,573億ドルです。
  ( 出典 http://www.ustreas.gov/tic/mfh.txt )
 このあたりも、差し引いておかないと、正確ではないでしょう。

 だからといって、借金が多くてもよいというわけではありません・・・。

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