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5月3日の社説は・・・

2015-05-03 05:10:06 | 社説を読む
「憲法記念日」です。関連記事が並ぶでしょう。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 安倍政権と憲法―上からの改憲をはね返す

読売新聞
・ 憲法記念日 まず改正テーマを絞り込もう(2015年05月03日)
・ 温室ガス削減 原発活用で高い目標に挑もう(2015年05月02日)
 
毎日新聞
・ 憲法をどう論じる 国民が主導権を握ろう

日本経済新聞
・ 憲法のどこが不備かもっと説明せよ
 
産経新聞
・ 憲法施行68年 独立と繁栄守る改正論を 世論喚起し具体案作りを急げ
 
中日新聞
・ 「不戦兵士」の声は今 戦後70年 憲法を考える 

※ 憲法が並びました。
 読み比べのチャンスです。

朝日です。
「自民党の最大の狙いは9条改正だ。だが、国会にも世論にも根強い反対があり、改正は難しい。そこで、まずは野党の賛同も得て、大災害などに備える緊急事態条項や環境権といった国民の抵抗が少なそうな項目を加える改正を実現させる。9条に取り組むのは、その次だ。

 「憲法改正を国民に1回味わってもらう」という、いわゆる「お試し改憲」論である。」


讀賣です。
「きょう施行68周年を迎えた日本国憲法は、一度も改正されたことがない世界で希有けうな存在だ。
 日本の社会や国際情勢の劇的な変化に伴う、憲法と現実の乖離かいりを解消する必要がある。与野党は、憲法改正論議に本腰を入れねばならない。」


毎日です。
「そのうえで、あえて見直す必要があるとすれば、それはどこか。例えば、衆院と参院の関係など、統治機構の改革によって、政治家の質の向上を図るのも一つの考えだ。政治による発議をただ待つ、受け身の姿勢ではなく、改憲することの是非も含め、議論の優先順位は私たち国民が決める姿勢を持ちたい。」


日経です。
「東日本大震災では多くの行政機能がまひした。自衛隊や警察・消防が臨機応変にできる活動にさまざまな制約がある現体制のままでよいわけがない。憲法に緊急事態条項を新設することには、与野党の枠を超えて賛同する声がある。

 大規模な自然災害で国政選挙ができない場合の国会議員の任期の延長も定めておいた方がよい。

 にもかかわらず、なかなか議論が煮詰まらないのは、改憲論者の中に、戦争放棄を定めた9条の改正こそが本丸であり、緊急事態条項は前哨戦にすぎないなどと軽くみる気分があるからではないか。」


産経です。
「なぜ憲法改正が必要か。大きな理由の一つは、さきの前文規定とともに、9条が国の守りを損なってきたことだ。それは、憲法が擁護すべき大切な価値さえ国家として失いかねないということだ。

 大切な価値とは、日本の独立や国柄、領域、国民の生命財産である。同時に、米国はじめ民主主義諸国と共有する自由の価値観、基本的人権、法の支配などだ。」 


中日です。
「昨年は集団的自衛権の行使容認、今年は安全保障法制…。政権の次の狙いは憲法改正でしょう。戦後七十年の今こそ、しっかり憲法を考えたいものです。」


改憲派と護憲派。大きな開きがあります。

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