星野成実先生の『新任教師の仕事 社会科 授業の基礎基本』(小学館)を紹介します。
今回は、Part2 社会科Q&A より 自分で学習する調べ学習では何を指導すればいいですか
星野先生の回答です。
A 調べ学習を行う目的は、二つあります。一つ目は内容です。調べたいことが分かるということです。二つ目は技能です。調べ方を身につけるということです。この二つについて指針を示すのが教師の仕事になります
そして、次の2点をポイントに挙げています。
1 「入口」「出口」を明確にする
2 調べる方法・手順を考えさせる
私も、子ども達の調べ学習を中心に授業を組み立ててきました。
その方法にはふた通りあります。
① 全員に課題を与えて、全員が調べてくるもの。
② 小集団ごとに異なる課題を与えて、ある程度の期間を取って調べて発表するもの。
前者は、短時間で調べることができるちょっとした課題です。
星野先生が書いているのは、前者のことでしょう。
後者は、深い課題です。
ここでは、後者について考えてみましょう。
私は、一人につき年間3~4回の調査・発表機会を設けてきました。
前年に、年間計画を立ててしまいます。
その一例です。
http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/nenkankari.htm
4月当初に、調査の方法、まとめ方を指導します。
その一例です。
http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/TYOUSA.HTM
質問を依頼するときのために、手紙の書き方からモデルを示します。
大単元の始まる前に、調査する範囲を決め、課題を決めます。
発表までに、調べる時間が最低1ヶ月は必要です。
手紙で調査するグループが多いからです。
さらに、1サークルに1時間ないし2時間の調査タイムを設定します。
方向性や途中経過を教師が確認するためです。
それ以外は、授業後や休み時間の活動になります。
その間も、進度をチェックして、アドバイスは欠かせません。
発表日が近づくと、調査内容、発表内容を確認し、その発表が生かされるような学習課題、授業展開を考えるのです。
調査グループは、自分が発表する授業の時間は、教師の視点で授業に参加します。
級友のレディネスなどを把握しながら、発表を臨機応変に修正していきます。
これを繰り返すことで、社会で生きる力を蓄えていくのです。
このブログでの関連記事は・・・
『社会科 授業の基礎基本』-1-
『社会科 授業の基礎基本』-2-
『社会科 授業の基礎基本』-3-
『社会科 授業の基礎基本』-4-
『社会科 授業の基礎基本』-5-
『社会科 授業の基礎基本』-6-
『社会科 授業の基礎基本』-7-
『社会科 授業の基礎基本』-8-
『社会科 授業の基礎基本』-9-
『社会科 授業の基礎基本』-10-
『社会科 授業の基礎基本』-11-
『社会科 授業の基礎基本』-12-
『社会科 授業の基礎基本』-13-
『社会科 授業の基礎基本』-14-
『社会科 授業の基礎基本』-15-
『社会科 授業の基礎基本』-16-
『社会科 授業の基礎基本』-17-
『社会科 授業の基礎基本』-18-
『社会科 授業の基礎基本』-19-
『社会科 授業の基礎基本』-20-
『社会科 授業の基礎基本』-21-
『社会科 授業の基礎基本』-22-
『社会科 授業の基礎基本』-23-
『社会科 授業の基礎基本』-24-
『社会科 授業の基礎基本』-25-
今回は、Part2 社会科Q&A より 自分で学習する調べ学習では何を指導すればいいですか
星野先生の回答です。
A 調べ学習を行う目的は、二つあります。一つ目は内容です。調べたいことが分かるということです。二つ目は技能です。調べ方を身につけるということです。この二つについて指針を示すのが教師の仕事になります
そして、次の2点をポイントに挙げています。
1 「入口」「出口」を明確にする
2 調べる方法・手順を考えさせる
私も、子ども達の調べ学習を中心に授業を組み立ててきました。
その方法にはふた通りあります。
① 全員に課題を与えて、全員が調べてくるもの。
② 小集団ごとに異なる課題を与えて、ある程度の期間を取って調べて発表するもの。
前者は、短時間で調べることができるちょっとした課題です。
星野先生が書いているのは、前者のことでしょう。
後者は、深い課題です。
ここでは、後者について考えてみましょう。
私は、一人につき年間3~4回の調査・発表機会を設けてきました。
前年に、年間計画を立ててしまいます。
その一例です。
http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/nenkankari.htm
4月当初に、調査の方法、まとめ方を指導します。
その一例です。
http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/TYOUSA.HTM
質問を依頼するときのために、手紙の書き方からモデルを示します。
大単元の始まる前に、調査する範囲を決め、課題を決めます。
発表までに、調べる時間が最低1ヶ月は必要です。
手紙で調査するグループが多いからです。
さらに、1サークルに1時間ないし2時間の調査タイムを設定します。
方向性や途中経過を教師が確認するためです。
それ以外は、授業後や休み時間の活動になります。
その間も、進度をチェックして、アドバイスは欠かせません。
発表日が近づくと、調査内容、発表内容を確認し、その発表が生かされるような学習課題、授業展開を考えるのです。
調査グループは、自分が発表する授業の時間は、教師の視点で授業に参加します。
級友のレディネスなどを把握しながら、発表を臨機応変に修正していきます。
これを繰り返すことで、社会で生きる力を蓄えていくのです。
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