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飢饉と腹

2011-04-14 06:24:34 | 社会科こぼれ話
以前、ユニセフが『アフリカ子供白書 2008』を発表しました。

未だに基本的な保健的サービス(水・食糧・医療等)を受けられないアフリカの子どもたちのために、国際社会による大規模な投資を求めたものです。



アフリカの飢餓に苦しむ子どもたちを見て気づくことはありませんか?

細い手足にぽっこりとふくれた腹。

どうしてお腹がふくらむのでしょうか?


栄養失調が原因です。

栄養失調とは、食べ物の不足、または栄養が体にしっかり吸収されないとき、偏食によって栄養バランスが崩れたときに現れる異常状態のことです。

十分なタンパク質やエネルギーの不足により、以下のような症状が現れます。

外見:お腹がふくれる、顔がむくむ、目がうつろになる、髪の毛が色あせる、皮膚に張りがなくなる、唇や頬がささむける、髪の毛にシラミがつく

体内:脂肪が失われやせ衰える、内臓が影響を受けて肝臓がしぼみ胃酸の出が悪くなる、腸の吸収能力が弱くなり下痢が起こる、血圧が下がる、脱水症状になる、体力・気力を失う


それでは、なぜお腹が出るの?

蛋白質の欠乏によって起こるのです。

「クワシオルコル」と呼びます。

蛋白質が不足すると、浸透圧のバランスが崩れ、血液中の液体成分が腹腔に流出して、膨張するのです。


他の病気でも、腹腔に水が溜まることがあるそうです。


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