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愛知県高校入試問題 Bグループ 社会科の問題を解く(2)

2020-03-11 18:03:15 | 社会科関連情報
前回に続いて、愛知県高校入試問題 Bグループ 社会科の問題を解く(2)地理編を紹介します。


(1)は簡単です。比べると「文」マークがないことがわかります。
ポイントは「過疎」と漢字で書けるかどうかです。
この漢字指定は、外国籍の生徒には厳しいかもしれません。

(2)の「日本三大人工林」は、私はこれまで聞いたことはありません。
もっとも、「静岡県、奈良県、三重県」とあるので、知らなくても影響はありません。

X・Y・Zを確定しましょう。
Yはパルプで静岡県が確定します。
Xは漁業がほとんどないので奈良県が確定します。
従って、Zは三重県です。

あとは、丁寧に読み取ればよいのです。
それほど難しくはありません。

(3)は、今回の中で、唯一の愚問(失礼!)です。
桜の開花は、ソメイヨシノで判断しています。
ソメイヨシノはクローンなので、1カ所が早ければみんな早いはず。
あえて問題にする以上、「引っかけかな?」と思ってみたら、「みんな早い」でした。 
少し,がっかりしました。


これはおもしろい!
以前、広島などで、未知の大陸が問題に出ましたが、同じような発想です。
しかも、実在です。
思考力を測るには、このように学校で教えていないことを出すしかないのです。
従って、学校で行う定期テストは、ほぼすべて知識・理解なのです。

(1)良問です。
ただ、「日本とイギリスの時差9時間」は、なくてもよかったのかな・・・と思います。
あっても、わからない生徒にはわかりませんが・・・…。

本初子午線から135度はイ、ブラジルはその反対です。
冷静に考えればそれほど難しくありませんが、ちょっとビッックリしますよね。

(2)は常識、ないしはむしろ理科の知識です。
Ⅱの資料はほとんど意味を成しません。むしろ、余計に情報を与えて混乱させようとしているのかもしれません。
南半球の白夜を選べばよいのです。
初めて見るような、よい問題ですね。

(3)これもヘビーな問題です。
AからD, aからe を組み合わせていることがすばらしい!
この問題をつくった人に会いたい気分です。

まずは特定しましょう。
人口が多いアジアのAは容易です。
残りの中で、国の数が多いヨーロッパがBであることもわかります。

北アメリカと南アメリカの面積と人口????

ここで、b・c・eが生きてきます。
アメリカ、カナダのあるcが北アメリカ、残りが南アメリカです。
まるで、パズルを解いているみたいです。 

④はより多くの国を流れているXですね。これは簡単です。

こうやってみてみると、一見難しそうですが、一つ一つは冷静に考えればわかる問題ばかり。これが良問なのです。

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