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シェイプ・オブ・ウォーター

2018-03-11 06:10:13 | 映画短評
昨日、シェイプ・オブ・ウォーターを見てきました。



アカデミー賞作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞 の4部門を受賞しました。

演技がうまい!

主演のサリー・ホーキンスは、主演女優賞にもノミネートされました。
そのサリー演じるイライザの面倒を見ているジャイルズを演じたリチャード・ジェンキンスが助演男優賞で、イライザの友人、ゼルダのオクタヴィア・スペンサーが助演女優賞ノミネートです。

このあたりは、受賞してもよかったと思えるほどの好演でした。
個人的には、悪役のマイケル・シャノンも憎いほどの演技だと思います。

その他、撮影賞、編集賞、録音賞、音響編集賞と13部門という最多ノミネートで、この1年を代表する映画になりました。

ここからは個人的な感想です。(ネタバレにならないように気をつけますが・・・)

声が出せないイライザの、思いを寄せていく少女のような演技はさすがだと思いました。


 画像出典 http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/trailer/

ただ、その時間が早すぎる?
いきなりのような気がしました。

カットがあったのかと思うほどですが、配給元によれば「アメリカ公開バージョンからの一切のシーンのカット・差し替えはなく、1箇所のみぼかし処理を施しております」とのこと。
(確かにぼかしが1箇所ありました。あのシーンはなくてもあまり関係はなかった。あれがなければR指定は12まで下げることができた?)

「水」が重要な要素の映画です。
水中シーンの美しさは絶妙で、さすがに美術賞、そして撮影賞ノミネート作品です。
また、バスの窓の水滴のシーンは最高でした。(詳しくは映画を見てください。)

そして、「声が出ない」孤児だったイライザ、そして半魚人のような彼、同性愛のジャイルズ、黒人のゼルダ。
こうしたマイノリティーと米ソの確執を取り混ぜて、独特の世界観を創りあげたギレルモ・デル・トロ監督の発想と手腕は見事です。

ただ、好き嫌いは分かれるかもしれません。

もともと、ハリウッドには、キングコングと金髪美人を恋愛関係にする発想がありました。

日本には?
ないと思います。

「つるのおんがえし」のように、人に姿を変えるのが日本の発想です。

島国(ほぼ単一民族社会)と大陸(多民族社会)の違いでしょうか・・・。







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