あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

平成25年度 第4回教師力アップセミナー

2013-10-13 06:56:18 | 日記
昨日は、平成25年度 第4回教師力アップセミナーが大口町立大口中学校で開催されました。

講師は、セミナーの常連 野口芳宏先生です。

第1部は、国語の模擬授業「作文ワークの話」でした。







いつものように、短い無駄のない言葉で価値づけていきます。

昨年に引き続き、「学習用語」の必要性について、熱く語っていただきました。

先日の付属中での町田 健先生の講演記録で、私はこう補足しました。

これは、構造主義の祖といわれる、ソシュール(後述)のシニフィアン-シニフィエという理論です。蝶を例にすると

 シニフィアン= 意味するものごと →「チョウ」という音声
 シニフィエ = 意味されるもの →「蝶」のイメージ

  しかしフランス語では

 シニフィアン= 意味するものごと →「パピヨン」という音声
 シニフィエ = 意味されるもの →「蝶」「蛾」のイメージ

 フランス語圏の人は、「蛾」の概念がなく、「蝶」と「蛾」を区別していないのです。
ソシュールは、物に名前(蛾)が付くことにより、物の秩序(蝶と蛾の区別)ができると考えました。


確かに社会科用語も同じです。

「八方位」という学習用語があるから、「北東」「北西」「南西」「南東」という方位を教えます。

「十六方位」を学習すると、「北北東」・・などの方位名を覚えます。

しかしここまでです。

ところが、航海に使う羅針盤となると、それでも不十分なので、32方位が登場します。
「北」と「北北東」の間に「北微東」という方位名があるのです。

私たちは、言葉を知らないから、32方位の感覚もありません。
まさに、ソシュールがいうように、物に名前が付くことにより、物の秩序ができるのです。

国語の学習用語も同様です。

教える側に「段落」「一段落一話題」という用語がなければ、教えることはできません。
子供が意識できないのも当然です。

学習用語の重要性がわかります。



第2部は、会員の授業実践「岩倉中学校 松井綾子教諭」でした。

今日始めてみた指導案と授業の動画を見て、あれだけ鋭い、的確な指導ができるところは
驚異的でした。


第3部では、日本の誇り-皇室125代の謎-というテーマでお話ししていただきました。

「出自」に誇りを持たないと、人は元気になれないという話が印象的でした。


中條高徳 氏の著作「おじいちゃん戦争のことを教えて」「子々孫々に語りつぎたい日本の歴史」「日本人の気概」致知出版
を読んでみたいと思いました。




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。