『』中尾隆一郎(PHP)
より紹介しています。
今日は、『P&G式 「勝つために戦う」戦略 』です。
A・G・ラフリー (著), ロジャー・マーティン (著), 酒井泰介 (翻訳)
朝日新聞出版 (2013/9/6)
危機に陥ったP&Gが変革を断行し、世界最強の消費財メーカーへと躍進できたのはなぜか。売り上げ2倍、利益4倍、市場価値1000億ドルに成長させた名経営者と、Thinkers50(経営思想家トップ50)の経営学者が明らかにする!
2000年からの10年間、A・G・ラフリーとロジャー・マーティンはP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)の改革に熱心に取り組んだ。この間、P&Gの売り上げは2倍になり、利益は4倍になった。一株当たり利益は年換算で12%ずつ上がった。S&P(スタンダード&プアーズ)500が全体として下降基調にあるなかで、株価は80%以上も上がった。市場価値は倍以上になり、P&Gは世界で最も価値のある企業の1社になった。P&Gは10年以上にわたって、より大きな価値、競争優位性、そして業績をたたきだし続けたのだ。本書はその改革、そしてそれを形作った戦略へのアプローチをめぐる物語である。
戦略を欠く企業はいずれ死ぬ。偉大な発明や製品のアイデアは、企業を誕生させ、しばらく価値を生み、市場で勝たせてくれる。しかし、どんな業界や事業にも、永続的な競争優位性を保証してくれるアルゴリズムなど存在しない。
本当に重要なのは、「勝つために戦う」戦略である。偉大な組織――企業であれ、非営利団体であれ、政治団体であれ、官公庁であれ――は、「戦うために戦う」戦略をとってはならない。勝つために戦おう。
●目次
序論 戦略の本当の働き
第1章 戦略とは選択である
第2章 勝利とは何か
第3章 どこで戦うか(戦場)
第4章 どう戦うか(戦法)
第5章 強みを生かす
第6章 管理システム
第7章 戦略を考え抜く
第8章 勝機を高める
結び 勝利への飽くなき追求
補遺A P&Gの業績
補遺B 戦略のミクロ経済学と二つの勝ち方