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哲学入門60 シュヴァイツアー 名言

2019-03-19 05:06:40 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第60回、 シュヴァイツアー 名言  です。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=YJ5oQ5MRwO4

少年少女の伝記の定番といえば密林の聖者「シュヴァイツアー博士」。
医師のイメージが強いのですがもう少し詳しく見てみましょう。

アルベルト・シュヴァイツァー(1875年 - 1965年)は、ドイツ出身のアルザス人で、ドイツ系の神学者・哲学者・医者・オルガニスト・音楽学者。

ジャン=ポール・サルトルは伯父シャルル(1844年 - 1935年)の孫(いとこにあたるアン・マリ-の息子)にあたります。
ルノーの前代表取締役のルイ・シュヴァイツァー(Louis Schweitzer)はいとこの孫に当たり、また、弟パウル・シュヴァイツァーは指揮者シャルル・ミュンシュの姉エマと結婚しました。
華麗なる一族です。

産業革命以降、自然と人間社会の調和が崩れます。

20世紀にはいると、生命への畏敬の念を取り戻し、自然と共生しようという思想が生まれます。

シュヴァイツァーがその一人です。

彼は子育てについての名言を残しています。

「子育てに3つのルールがある
  1 手本を示すこと
  2 手本を示すこと
  3 手本を示すこと   」

なるほど・・・・。これに尽きます。

彼は、戦争を始めとする人間が生み出した非人間的状態に直面し、その克服のために、生命への畏敬を説きました。

生命への畏敬とは
「自分は、生きようとする生命に囲まれた、生きようとする生命である」との自覚に基づく、全て生命あるものへの畏敬の心です。

彼は、デカルトによる文明による心身二元論を批判し、人間の倫理的な立場を、人間だけでなく、全ての生命を敬い、助ける事にあるとしました。

二元論は、心と精神を別々に考えるために、道具化して考えることができるのです。
目に見えない心が、目に見える自然を支配できると考えたのです。

シュヴァイツァーは分離することを批判し、全ては繋がっていると考え、自分と相手も、もちろん自然も敬いの対象になると考えたのです。
生命の尊重は全てに優先すると考えたのです。

共生です。





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