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証券市場の仕組みと役割-2-

2010-05-26 06:24:21 | 社会科関連情報
5月22日に行われた、金融経済教育研究会 赤峰 信 講習会の報告の2回目。

1回目では、株式会社の株を買っても会社にはお金が入らないことを紹介しました。

株主の色々な権利とは・・・



・株主総会への出席:会社へ何か言いたい人にとっては大切。
・配当金:銀行預金の利子よりも・・・
・株主優待:後ほど説明
・売買益:安く買って高く売れば・・・

この中で、まず、配当金について考えてみましょう。



2003年からの5年間を比べてみましょう。
経常利益が減っているのに、配当金は倍近くに増えています。

配当金は、2008年合計で5.5兆円、自社買いは3.5兆円。
すなわち、株式会社は、株主のために9兆円使っているのです。

給料は上げないのになぜ配当金を増やすのでしょうか?

それは、

株主が外国人だからなのです。

こうした株は、株価が上がると株式分割をします。



YAHOO!の株は、'97年11月には1株200万円でした。
しかし、株価が上がったために、1株を2株に分ける株式分割を13回行いました。

1×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2 = 8,192 

すなわち、1株が8,192株に増えたのです。

'06年3月には、1株69,925円 これが 8,192株だから、5億7,282万円 になりました。

しかも、配当は96円×8,192株 = 786,432円 
200万円で買った株が、1年に80万円の配当金を生み出すにまで上がったのです。

もちろん、上がる株もあれば下がる株もありますが・・・

次に、株主優待制度とは?

現在、1,034社が優待制度を実施しています。(09年8月末)

吉野家では、1株で年間6,000円の食事券が配られます。
さらに、配当が2,000円。年間で8,000円です。

今日現在の株価が90,500円なので、毎年、株価の1割近くが返ってくるのです。
 
また、歌舞伎座1,000株の所有者には、1,2等席を年間8枚配られます。
ちなみに今日の株価は、1株3,600円です。

次回は、上場のメリット、デメリットについて考えてみましょう。

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