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証券市場の仕組みと役割-1-

2010-05-25 06:53:14 | 社会科関連情報
5月22日に行われた、金融経済教育研究会 赤峰 信 講習会の報告をします。

いきなり問題です。

仮にトヨタ自動車の株を買ったとします。その金はどこへいく?

みなさんどう思いますか?

何人かに聞いてみたら、ほとんどが「トヨタ自動車」という答えでした。

しかし、トヨタ自動車には1円も行きません。

エッ、なぜ?
と思った人は、先へ進んでください。

そもそも企業が資金を集めるにはどうするのか?

銀行からお金を借ります。
ただし、担保が必要となります。



そこで、株式を発行し、投資家からの資金を集めるのです。
それが株式会社です。
その仲介を行うのが、証券会社です。

よく、「株式を公開し、広く資金を集める会社」と説明されていますが、それは誤りです。
全国に120万社ある中で、株式を上場(公開)しているのは3,700社だけです。

知られた中では、サントリーやJTB,竹中工務店などは非上場会社です。

株式会社のメリットは?



1 投資金額を小さくする:多くの人が投資しやすくします。

2 会社が倒産しても、投資した金額以上の責任はありません。:有限責任といいます。

3 いつでも売ることができます。

株主にはいろいろな権利が与えられます

株式会社が、初めて、または追加して株式を発行して現金を得るのが発行市場です。
ここで株を買ったお金は、会社に入ります。

しかし、株式が上場され、証券取引所(流通市場)で買った株のお金は誰の所にはいるか?

もちろん、売った人のものになるわけです。

明日に続きます。

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