4月1日。新年度のスタートです!
アジアインフラ投資銀行が話題の中心か?
今朝の社説を見てみましょう。
朝日新聞
・ 政府と沖縄―捨て石にしてはならぬ
・ AIIB―関与は十分だったのか
読売新聞
・ 対「北」制裁延長 拉致問題進展へ手段を尽くせ(2015年04月01日)
・ 巨大地震対策 訓練と検証が実効性を高める(2015年04月01日)
毎日新聞
・ アジア投資銀行 関与へ作戦立て直しを NEW (2015年04月01日)
・ 首都直下地震 減災への道筋を確かに NEW (2015年04月01日)
日本経済新聞
・ 若者が魅力を感じる農業の将来像描け
・ 新人と向き合う職場づくりを
産経新聞
・ 辺野古移設 話し合いの土俵を整えよ
・ 桐生9秒87 日本人の可能性に胸躍る
中日新聞
・ 航空機の安全 死角はもうないのか
・ ストーカー対策 身近に頼れる相談先を
※ アジアインフラ投資銀行を2社が取り上げました。
毎日です。
「アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を政府が見送った。創設時のメンバーとして設立協定づくりに加わるには、3月末までに参加意向の表明が必要とされたが、従来の慎重姿勢を崩さなかった。
期限を目前にして、多数の国が雪崩のように参加を表明し、創設メンバーは40カ国を上回る見込みだ。ぎりぎりまで態度を保留していた韓国や豪州も加わるという。」
参加表明の期限が過ぎて、結局、米国と日本だけが主要国で取り残された形になってしまいました。
その理由は中国の資金力です。
AIIBから融資を受けた国が、中国の鉄を使ってインフラ整備を進める。
その工事のおこぼれをもらいたい国々が参加を表明したいのです。
「それなら、組織の枠組み作りから関与し、自国の提案が反映されるよう、内から発言する作戦の方が賢明だったのではないだろうか。」
これにも一理ありますが、日本はアジア開発銀行を支えてきた立場です。
中国は自国の利益を得やすいように、いわば対抗としてアジアインフラ投資銀行を設立しようとしているのは明らかです。
「価値観を共有する国々と連帯し、主張すべきを主張した後、受け入れられない内容となれば、国会が承認拒否すればよいのだ。」
「価値観を共有する国々」は欧米でしょう。
しかし、欧米は出資金の率が低く、あまり主張するとは思えません。
「ではこれから何をすべきだろう。
設立協定の内容について情報収集に努めるのはもちろんだが、もっと根源的な問題について考えてみたい。変化するアジアで日本はどのような地位を目指すのか、中国が影響力を増大させている現実とどう向き合っていくのか−−などである。」
具体的には・・・アジア開発銀行の改革です。
「新興国の意見がもっと反映されるような体制づくりや、中国が「官僚的」「煩雑」と批判する融資案件承認手続きの改善など、ADBもよりよい機関に自己改革できるはずだ。」
「米国とは違い日本はアジアの国である。AIIBに限らず、今後このような中国やインドが主導する構想と向き合わざるを得なくなろう。「慎重」だけでは戦略にならない。」
総じて毎日は、「始めから参加すべきであった」という論調です。
朝日は
「大切なのは、AIIBが望ましい貸し手になるのかどうかだ。」
やや慎重です。
「このところの日中政府間関係の脆弱(ぜいじゃく)さが情報収集に影響してこなかっただろうか。」
かつての自民党には中国との太いパイプがありました。
それが野党に転落し、そのパイプが細くなってからは、対立が濃くなり今のような現状です。
「戦後の国際金融は米欧を中心に動いてきた。日本は長年、米国とともに歩むことで一定の地位を保ってきてはいる。しかし、中国の台頭で、その秩序は大きく変わろうとしている。今後、日本はどういう立ち位置をとるのか。AIIBはそんな問題を日本に投げかけている。」
その通りです。
アジアインフラ投資銀行が話題の中心か?
今朝の社説を見てみましょう。
朝日新聞
・ 政府と沖縄―捨て石にしてはならぬ
・ AIIB―関与は十分だったのか
読売新聞
・ 対「北」制裁延長 拉致問題進展へ手段を尽くせ(2015年04月01日)
・ 巨大地震対策 訓練と検証が実効性を高める(2015年04月01日)
毎日新聞
・ アジア投資銀行 関与へ作戦立て直しを NEW (2015年04月01日)
・ 首都直下地震 減災への道筋を確かに NEW (2015年04月01日)
日本経済新聞
・ 若者が魅力を感じる農業の将来像描け
・ 新人と向き合う職場づくりを
産経新聞
・ 辺野古移設 話し合いの土俵を整えよ
・ 桐生9秒87 日本人の可能性に胸躍る
中日新聞
・ 航空機の安全 死角はもうないのか
・ ストーカー対策 身近に頼れる相談先を
※ アジアインフラ投資銀行を2社が取り上げました。
毎日です。
「アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を政府が見送った。創設時のメンバーとして設立協定づくりに加わるには、3月末までに参加意向の表明が必要とされたが、従来の慎重姿勢を崩さなかった。
期限を目前にして、多数の国が雪崩のように参加を表明し、創設メンバーは40カ国を上回る見込みだ。ぎりぎりまで態度を保留していた韓国や豪州も加わるという。」
参加表明の期限が過ぎて、結局、米国と日本だけが主要国で取り残された形になってしまいました。
その理由は中国の資金力です。
AIIBから融資を受けた国が、中国の鉄を使ってインフラ整備を進める。
その工事のおこぼれをもらいたい国々が参加を表明したいのです。
「それなら、組織の枠組み作りから関与し、自国の提案が反映されるよう、内から発言する作戦の方が賢明だったのではないだろうか。」
これにも一理ありますが、日本はアジア開発銀行を支えてきた立場です。
中国は自国の利益を得やすいように、いわば対抗としてアジアインフラ投資銀行を設立しようとしているのは明らかです。
「価値観を共有する国々と連帯し、主張すべきを主張した後、受け入れられない内容となれば、国会が承認拒否すればよいのだ。」
「価値観を共有する国々」は欧米でしょう。
しかし、欧米は出資金の率が低く、あまり主張するとは思えません。
「ではこれから何をすべきだろう。
設立協定の内容について情報収集に努めるのはもちろんだが、もっと根源的な問題について考えてみたい。変化するアジアで日本はどのような地位を目指すのか、中国が影響力を増大させている現実とどう向き合っていくのか−−などである。」
具体的には・・・アジア開発銀行の改革です。
「新興国の意見がもっと反映されるような体制づくりや、中国が「官僚的」「煩雑」と批判する融資案件承認手続きの改善など、ADBもよりよい機関に自己改革できるはずだ。」
「米国とは違い日本はアジアの国である。AIIBに限らず、今後このような中国やインドが主導する構想と向き合わざるを得なくなろう。「慎重」だけでは戦略にならない。」
総じて毎日は、「始めから参加すべきであった」という論調です。
朝日は
「大切なのは、AIIBが望ましい貸し手になるのかどうかだ。」
やや慎重です。
「このところの日中政府間関係の脆弱(ぜいじゃく)さが情報収集に影響してこなかっただろうか。」
かつての自民党には中国との太いパイプがありました。
それが野党に転落し、そのパイプが細くなってからは、対立が濃くなり今のような現状です。
「戦後の国際金融は米欧を中心に動いてきた。日本は長年、米国とともに歩むことで一定の地位を保ってきてはいる。しかし、中国の台頭で、その秩序は大きく変わろうとしている。今後、日本はどういう立ち位置をとるのか。AIIBはそんな問題を日本に投げかけている。」
その通りです。