社楽の会のメンバーで連載している月刊『社会科教育』(明示図書)のグラビア「おもしろ社会科教育:雑記帳」の11月号が出版されました。
今回は私が執筆しました。
4,5,6月号に続き4回目です。
今回のテーマは、社会科研究の基本、フィールドワークです。
関ヶ原駅から、観光案内所、役場、民俗資料館、各武将の陣跡、ウォーランドなどを巡った様子、さらには、フィールドワークのコツを紹介しました。
社会 . . . 本文を読む
吹奏楽の名曲、A・リード作曲「アルメニアンダンス」。
パート1とパート2があり、私も、パート1をコンクールの自由曲にしたことがあります。
5つのアルメニア民謡がメドレーで演奏される組曲です。
どこか懐かしいエキゾチックメロディや8分の5拍子といった日本にはないリズムなど、バラエティに富む曲です。
そのアルメニアは、黒海とカスピ海の間にある、旧ソ連のひとつです。
歴史上、最初にキリスト教を国教と . . . 本文を読む
台風一過。さわやかな日になりそうです。
いよいよ干支を使って計算してみましょう。
まず、法則性を考えてみます。
最初の干支「甲子」の10年前は「甲寅」、20年前は「甲辰」、30年前は「甲午」、40年前は「甲申」、50年前は「甲戌」、そして60年前が「甲子」に戻るのです。
すなわち、十干の部分「甲」は同じで、十二支の部分が「子→寅→辰→午→申→戌」と、一つおきに下がっていくのです。この性質を利 . . . 本文を読む
台風が来ています。お気をつけください。
昨日の続きです。
テーマは、江戸時代に人は「何年前」というのをどうやって計算したのでしょうか?というものです。
結論から言うと、干支(えと)を使っていたのだと思います。
干支は、十干と十二支を組み合わせたものです。
十二支は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥で、年賀状でおなじみです。
それに対して、十干は私たちにはなじみ . . . 本文を読む
台風18号が直撃するかもしれません。ご準備怠りなく!
これも多い質問です。
元号ってどうやって覚えるのですか?
干支って何のためにあるのですか?
う~ん。まず、元号について考えてみましょう。
今は、「一世一元の制」を採っており、天皇が変わらない限り元号は変わりません。
しかし、明治より前は、「改元」といって、天皇在位中でも吉事や凶事があると変えていました。一代の天皇で6~7回代 . . . 本文を読む
「石」の話題の続きです。
「石」とは、米の容積であり、領地の広さでしたね。その他の視点を考えてみましょう。
【 兵 力 】
司馬遼太郎の『関ヶ原』だったかと思いますが、戦国時代の戦闘員の動員能力は、およそ「1万石につき250人」だったと書いてありました。
19万石の石田三成は、250×19=4750。
関ヶ原の戦いでの石田軍は約5000人と言われているので、なるほどという数式です。
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昨日の続きです。
「1石」とは、容積の単位であり、一般には米の容積(180リットル=2.5俵)ということが分かりましたね。
また、重さや面積、通貨の単位のもとになっていることも分かりました。
これをふまえて、武士の給料について考えてみましょう。
幕府に仕える旗本や御家人は、大きく2通りの給与制でした。
一つは、知行(ちぎょう)取りで「石」で表示されます。
もう一つは、蔵米(くら . . . 本文を読む
校長日記時代、いくつかの質問をいただきました。生徒、保護者、同僚などからです。
最も共感した質問は次のものでした。
「江戸時代の何万石の石の意味がよく分かりません。」
そうですよね。
私もよく分かりませんでした。
なぜなら、「石」はいろいろな使われ方をするからです。
しかし、「石」を知ることは、日本人を知ることにつながります。
「石」の前に、当時の単位がどのようにして決まった . . . 本文を読む
G20って?
先月、米ピッツバーグで主要20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)が開かれ、来年以降の定例化が決まりました。
それではG20はどこ?
これまでのG7が、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカ合衆国の7か国です。
これに欧州連合、そしてロシアが加わり、さらに、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ . . . 本文を読む
昨日紹介した「御成敗式目」は、何度読み返してもおもしろいと思います。
当時の武士の生活が垣間見え、今でもありそうな出来事が起こっていたことが分かります。
なかでも、51条の大半が、「所領」「財産」「相続」、すなわち土地に関することなのです。
武士にとって、いかに土地が大切であり、「自分の領地を保証してくれる」「新しい領地がもらえる」しくみが鎌倉幕府を支えたことがわかります。
だからこそ . . . 本文を読む
「社会科こぼれ話」は、岩南中時代の校長日記をリメイクしています。
今日の話題は、「御成敗式目」。
「御成敗式目」は、1232年に執権・北条泰時を中心に協議された武士政権のための法令です。全51条は聖徳太子の17条を3倍したものといわれています。
現代語訳がありますので、全文を読んでみましょう。
http://www.tamagawa.ac.jp/sisetu/kyouken/kamak . . . 本文を読む