元号と干支

　台風１８号が直撃するかもしれません。ご準備怠りなく！

　これも多い質問です。
　元号ってどうやって覚えるのですか？
　干支って何のためにあるのですか？

　う～ん。まず、元号について考えてみましょう。

　今は、「一世一元の制」を採っており、天皇が変わらない限り元号は変わりません。
　しかし、明治より前は、「改元」といって、天皇在位中でも吉事や凶事があると変えていました。一代の天皇で６～７回代わることはざらにありました。
　後花園天皇は９種類の元号が使われました。

　ここをご覧ください。
　http://www.nnc.or.jp/~a-si/gen-700.html
　　


　元号を覚えるのは難しいようです。

　昔の人は、むしろ、干支（えと）を活用していたそうです。

　たとえば、江戸時代に人は「何年前」というのをどうやって計算したのでしょうか。
　寛文５年に生まれて元禄１３年になくなった徳川光圀は何歳でなくなった？

　結論から言うと、ここで干支を用いたと思われます。

　子、丑、寅、……の十二支と、甲（きのえ）、乙（きのと）、丙（ひのえ）、……の十干とセット。
　ちなみに、甲子園は「甲子（きのえね）」という干支の年につくられました。
　年賀状でおなじみの十二支はともかく、十干の方はあまり聞かれませんが、西暦が採用される前はとても便利でした。

　たとえば今年の干支は「己丑（つちのと うし）」です。
　10年前の1999年は己卯（つちのと　うさぎ）、20年前の1989年は己巳（つちのと み）と、いずれも最初に十干の「己」がつきます。
　だから、「己」のつく年なら、10の倍数年前とすぐに分かるのです。

　ここまでのことは、次のサイトを見るとわかりやすいと思います。
　http://homepage1.nifty.com/gyouseinet/calendar/10kan12shi.htm

　続きは次回…。