漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その83:準1以下):甲(コウ、“カン”) 甲冑(“カッ”チュウ)・・・

2017年07月02日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●29-1までに間に合わず、かつ、事故のため中断していたシリーズを再開しています。漢検2の頁とは順不同です。

●準1以下の漢字については、自分の調べたいところ(不明なところ、興味あるところ抔)のみ、調べて記載していますのでお含み置きください。
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<甲:中学…コウ、カン 準1…かぶと、よろい、きのえ、つめ>  語句【甲板】かんぱん、【亀甲】きっこう ⇦ 漢字ネット掲載の熟語
(漢検2)
意味:①こうら。外側をおおうかたいから。また、つめ。「甲殻」「指甲」
   ②きのえ。十干の第一。
   ③等級の第一位。「甲種」「甲乙」
   ④よろい。「甲冑(カッチュウ)」
   ⑤かぶと。
   ⑥かん。声の調子の高いこと。「甲高(カンだか)い」
   ⑦「甲斐(かい)の国」の略。「甲州」
下つき:亀甲(キコウ)・(キッコウ)・装甲(ソウコウ)・鉄甲(テッコウ)・鼈甲(ベッコウ)
大見出し:〈甲斐〉(かい)〈甲斐甲斐〉しい(かいがい-しい)〈甲斐絹〉(かいき)〈甲斐〉性(かいショウ) 甲冑(カッチュウ) 甲(かぶと) 甲鉢(かぶとバチ) 甲虫(かぶとむし)〈甲乙〉(かるめる) 甲声(カンごえ) 甲高い(カンだか-い) 甲所(カンどころ) 甲走る(カンばし-る) 甲板(カンパン) 甲(きのえ) 甲子(きのえね) 甲乙(コウオツ) 甲殻類(コウカクルイ) 甲骨文字(コウコツモジ) 甲状腺(コウジョウセン) 甲高(コウだか)
甲虫(コウチュウ) 甲兵(コウヘイ) 甲羅(コウラ) 甲論乙駁(コウロンオツバク) 〈甲矢〉(はや)

<甲(カン)について>

*大字源:カン(慣用音) コウ(漢音) ・・・掲載音熟語は甲板(コウハン・カンパン)以外はすべて“コウ”音読み・・・
*漢検2では、カン読みのことばは、
・甲声(カンごえ):高く響いて聞こえる声。高く鋭い声。かん高い声。
・甲高い(カンだか-い):声や音の調子が、高く鋭い。「―い声が響く」  
             *広辞苑では「甲高い・“疳”高い」、他の国語辞典なども同様。
・甲所(カンどころ):①三味線などで、そこを押さえれば決まった音が出る弦の箇所。
           ②物事の重要な部分。「仕事の―を押さえる」「勘所・肝所」とも書く
・甲走る(カンばし-る):声が鋭く、高く響く。「―った子どもの声」
            *広辞苑ではこれだけ。ネットや他の国語辞典では「甲走る・“癇”走る」となっているものもある。
            また、「“疳”走る」と書いている文章(青空文庫)も幾つかあり。
・甲板(カンパン):船の上部の広くて平らな床部分。デッキ。「―に出て涼む」 「コウハン」とも読む。

*漢検2の意味⑥「かん。声の調子の高いこと。「甲高(カンだか)い」」の意味は大字源には見当たらず、色々と調べたら
「甲(かん)とは - コトバンク -
 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 甲の用語解説 - 日本音楽の用語。「カン」「干」 とも書く。一般に高い音域の音をいい,「乙 (おつ) 」に対する。場合によっては1 オクターブ高いことをいい,また,単に高い音域で歌われる特定部分をもいう・・・」
とあり、漢語ではなく和語での意味のようだ・・・、たぶん。やっとわかったような気がする。

<甲冑(カッチュウ)の甲(カツ)について>
*いくら調べてもわからん・・・“カツ”“カッ”音はないし、語源やネットでいろいろ渉猟してもよくわからない・・・なぜ“カッ”チュウと読むのか・・・誰か、わかる人がいたら教えてほしい・・・
*大字源で見ると、
「甲冑(カッチュウ):よろいと、かぶと。武具。(易・説卦)(天武紀・上)(字類抄)」とある。
・この中の<易・説卦>が一番出所が古そうだったのでネットでみたら
(易経あるいは周易の「説卦伝( せっかでん)」)

 説卦伝・・・「 ・・・ むかし、聖人が易を作ったのは、神のような明らかな徳に奥深く助けるために メドキ(筮竹)を産み出したものである。・・・離を火と為し、日と為し、電と為し、中女と為し 、甲冑(かっちゅう)と為し、戈兵(かへい)と為し・・・」とあった。
ただ、この甲冑の原文に読みが振ってあったわけではないし、当時の(古代中国の)人たちが“カッチュウ”と読んでいたのか、その後の後世の人たちが“カッチュウ”と読んできたのか、よくわからない・・・
*結局、古来から“通用”している読みなので“甲冑(カッチュウ)”と読むしかないのだろう・・・“コウチュウ”とか“カンチュウ”とかで載っているものは見たこと無いし・・・

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熟語の読み・一字訓読(その82:準1以下):湛(タン、チン) 

2017年07月02日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●29-1までに間に合わず、かつ、事故のため中断していたシリーズを再開しています。漢検2の頁とは順不同です。

●準1以下の漢字については、自分の調べたいところ(不明なところ、興味あるところ抔)のみ、調べて記載していますのでお含み置きください。
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<湛:タン、チン、たた(える)、あつ(い)、しず(む)、ふか(い)、ふけ(る)>
(漢検2)
*音による意味分けあり。
🈩タン ①たたえる。水が満ちている。「湛然」「湛湛」 ②あつ(厚)い。ゆたか。 ③ふける。おぼれる。
🈔チン ①しずむ。しずめる。類)沈 ②ふか(深)い。
「湛」から始まる言葉:湛える(たた-える) 湛然(タンゼン) 湛湛(タンタン)
湛然(タンゼン):①水が満ちあふれているさま。 ②落ち着いて静かなさま。
湛湛(タンタン):①水が満ちているさま。 ②重厚なさま。 ③露の多いさま。

(主として大字源から) 
 *漢検のように、必ずしも“タン”“チン”の音による意味分けがはっきりとは為されていない熟語もあるが・・・
 *また、現行音の“タン”“チン”以外にも音が多い・・・

・たた(える):
 湛水(タンスイ):(①川の名 ) ②水をたたえる。また、たたえた水。
 湛然:(タンゼン):①水のいっぱい満ちているさま ②落ち着いて静かなさま (③元の耶律楚材の別号)
    ((タンネン):唐の天台宗の高僧・・・)
 湛湛:㊀タンタン:(①真実で重厚なさま) ②清く澄んでいるさま (③積み重なったさま)
    ㊁テンテン・タンタン:露の多いさま *大字源では“テン”音(漢・呉音)のところに“テンテン・タンタン”とある。
    ㊂タンタン・チンチン:水が深くみちているさま
    ㊃チンチン:水の激しい音のさま 同)沈沈
 湛碧(タンペキ):水を青々とたたえたさま
 湛盧(タンロ)・湛盧之剣(タンロのケン):春秋時代の呉王・闔閭の名剣。深く澄んで黒いという。 *“ふか(い)”にも対応するか・・・
 湛露(タンロ):①一面に置いた露。繁露。 
         ②詩経・小雅の編名。天子が諸侯とうたげをすることを詠じたもの。転じて、豊かな恩恵、特に主君の恩の深さをたとえていう。
 淵湛(エンタン):水をふかくたたえたさま
 凝湛(ギョウタン):水が集まって清く澄んでいる。転じて、心が清らかで静かなたとえ。

・あつ(い):
 湛恩(タンオン・チンオン):深い恩。厚い恵み。厚恩。大恩。 ・・・大字源は両読みだが、“厚い恩”なら“タンオン”、“深い恩”なら“チンオン”ってことか?

・しず(む)
 湛漸(チンゼン):落ち着いて静か。沈潜。
 湛湎(チンメン):しずみおぼれる。酒色などにふける。 同)沈湎

・ふか(い)
 湛静・湛靖(タンセイ・チンセイ):ふかくしずか。湛寂。
 湛寂(タンセキ):深くて静か。湛静。  *ここは“ふかい”意味なのに“タン”音読みになってる・・・
 湛冥(チンメイ):奥深いこと。深邃。
 湛憂(タンユウ・チンユウ):深くうれえる。
 黯湛(アンタン):(畳韻)薄暗く奥深い。
 清湛(セイタン):清く深いこと
 
・ふ(ける)
 湛酒(タンシュ):酒におぼれる
 湛溺(タンデキ・チンデキ):ひたりおぼれる。物事にふけりおぼれる。
 湛楽(タンラク):度の過ぎた遊楽。淫楽。 同)耽楽

・その他
 湛濁(チンダク):どろ。沈んで汚れたもの。 *湛(チン)に“どろ。おり。”の意味あり。
 湛淡・湛澹(タンタン):(畳韻)①水の満ちあふれているさま。また、波のうねるさま。 ②速いさま。
 湛潭(チンジン):(畳韻)水の揺れ動くさま 
  *潭(タン、シン)で、“ジン”読みを初めて見た・・・🈩タン(漢音)。~ 🈪シン(漢音)ジン(呉音)。かつ、漢字源では「ふち(淵)」の意味でなく「きし、みぎわ」の場合は“シン・ジン”読みとなっている。
  *ここでは畳韻なので、そこまでの意味はないようだ・・・また、現行音“ジン”はナシなので、覚える必要はないかもしれない・・・
  *「潭」字も再度整理しておく必要がありそうだ・・・以前の記事は全部“タン”音読みの記事ばかりだったので・・・。なお、漢検2も掲載されている熟語はすべて“潭(タン)”音読み。

(参考)
「漢検1級 28-3向け <熟語の読み・一字訓読>その7&その8 2016年12月19日 | 熟語の読み(音・訓) ー問題編 」

<熟語の読み・一字訓読>その7
1.拆肝 - 拆く
2.湛湎 - 湛む 
3.湛冥 - 湛い
4.湛恩 - 湛い 
5.湛酒 ー 湛る 

<熟語の読み・一字訓読>その7 解答
1.たくかん - さ(く) *肝を裂く=真心を示す
2.ちんめん - しず(む)
3.ちんめい ― ふか(い)
4.たんおん・ちんおん - あつ(い) 
  *大字源は両読み。「あつい」意なら“タン”音が適切か・・・湛恩:深い恩、厚いめぐみ、厚恩、大恩 
  *あつい、ふかい、両方の意味あるからかも・・・。
5.たんしゅ ー ふけ(る)  *「湛溺」(たんでき・ちんでき):ふける・おぼれる、しずむ・・・これも両方の意味にとれるからかも・・・

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