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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その89:準1以下):中 その2 

2017年07月06日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●29-1までに間に合わず、かつ、事故のため中断していたシリーズを再開しています。漢検2の頁とは順不同です。
●準1以下の漢字については、自分の調べたいところ(不明なところ、興味あるところ抔)のみ、調べて記載していますのでお含み置きください。
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・やっぱり「中」・・・終りまでやっちゃお・・・途中で脱線するとこんがらがりそう・・・
・1級漢字だけではありませんが、ちょっとお役に立ちそうなものもありそう・・・


中聖(チュウセイ):酒にあたり二日酔いすること。聖は清酒。 *「聖に中(あ)たる」と訓むんだろう・・・。

中二千石(チュウニセンセキ):漢代の制度で、職階制を俸給の石数で表したもの。最高の大将軍・三公が月棒350石、
               次が中二千石で月棒が180石、その下に、二千石・比二千石・千石などがあった。
               すべて穀物と銭と半々で受けた。中二千石は二千石に満ちるの意。石は斛と同じ。
 -参考-
 (漢検2)
  良二千石(リョウニセンセキ):人民のための善政を行う地方長官のこと。
                 中国、漢代の郡の太守の年俸が二千石であったことから。〈『漢書(カンジョ)』〉

  *広辞苑:(漢代に郡の太守の年俸が二千石だったからいう)太守・地方長官をほめていう語。りょうじせんせき。
  *デジタル大辞泉:《中国漢代、郡の長官の年俸が二千石であったところから》よい政治を行う地方長官。すぐれた知事
  *以下、ウイキペデイアから抜萃。
   ・二千石は主に郡太守などの高官が該当し、中二千石、真二千石、二千石、比二千石の4種類に分かれていた。
    中二千石:いわゆる九卿が該当した。毎月180斛を支給された。
    真二千石:前漢末の州牧などが該当した。毎月150斛を支給された。
    二千石 :郡太守や太子太傅、司隷校尉などの官が該当した。毎月120斛を支給された。
    比二千石:郡都尉や丞相司直、光禄大夫、中郎将などが該当した。毎月100斛を支給された。
   ・これらを総称して「吏二千石」と呼ぶことがあった
   ・漢代に郡太守の代名詞として使われたことから転じ、知事などの地方長官を「二千石」と表現する用法がある。

中孚(チュウフ):易の六十四卦(カ)の一。兌下巽上(ダカソンショウ)。名称の表す意味は、心の中に孚(まこと)あること。

中傅(チュウフ):宦官のこと。中官。

中冥(チュウメイ):ゆうぐれ。「日 出でて政を聴き、中冥に至る」(家語)

中霤(チュウリュウ):古代に行われた五つの祭りの一。(詳細説明あるも略・・・)霤は雨だれ受け。➪五祀(ゴシ)
 (参考)
 漢検2「霤」 意味:①あまだれ。また、したたり。類)溜(リュウ) ②あまだれうけ。あまどい。「霤槽」 ③のき(軒)。
 (注)「霤」に現行“あまだれうけ”という訓は無い。

 五祀(ゴシ):①中国の家庭で行う五種の祭り。春は戸(入口の神)、夏は竈(ソウ)(かまどの神)、季夏は中霤(室内の中央の神)、秋は門(門の神)、冬は行(道路の神)を祭る。 ②そのほか五種の神の祭りが種々ある。

中牢(チュウロウ):羊と豚の供え物。また、ごちそう。少牢ともいう。  対)大牢(=太牢)
 (参考)大牢(=太牢) *漢検2にも説明あるが、大字源から・・・
  ①牛・羊・豕(豚)の三種をそろえた供え物。天子・諸侯の行う社稷(シャショク:土地や穀物の神)の祭りに供える。 対)少牢 
  ②牛・羊・豚のそろった料理。りっぱなごちそう。

中心(チュウシン)より面目(メンボク)に達す:心の底から至情が発し自然と顔に表れる。
 *孟子の中の言葉のようだ・・・「チュウシンより・・・」で出されたら、何も考えずに「衷心」と書きそうだ・・・

中(チュウ)を執りて権(ケン)無し:中立の立場を執ることにこだわり、時と場合によっては変化すべきことを知らない。権は、物の軽重を量る分銅。その場に応じ、軽重を量って事のよろしきにかなう意。 
*これも孟子の言葉。知らなければ、「ケン(剣)」と書いちゃいそうだ(苦笑)

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熟語の読み・一字訓読(その88:準1以下):中 その1 (準1以下といっても実質1級記事)

2017年07月06日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●29-1までに間に合わず、かつ、事故のため中断していたシリーズを再開しています。漢検2の頁とは順不同です。
●準1以下の漢字については、自分の調べたいところ(不明なところ、興味あるところ抔)のみ、調べて記載していますのでお含み置きください。
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・「中」の記事(その1)です・・・また脱線中・・・横道に逸れ始めている・・・
・準1以下の「中」ですが、熟語はほとんど1級漢字絡みのものです・・・


中馗(チュウキ):①中逵(チュウキ)に同じ。馗は、道。②しいたけの異称。

中逵(チュウキ):四通八達の道の交わる所。 同)中馗
 *この熟語は過去記事にあった・・・
  「新・手賀沼散歩1105 詩経からの成語 四字熟語 居諸 好仇・・・2014年11月05日 | 新・手賀沼散歩(漢字修練)」
  「・・・②「赳赳たる武夫は 公侯のコウキュウ  (好 仇)」
   <解説>(原文:「肅肅たる兔罝(トシャ) 中逵(ちゅうき)に施す 赳赳たる武夫は 公侯の好仇・・・」
    兔罝(としゃ):兎を捕る罟(あみ) 
    中逵:途中に同じ。ここでは兎の通りつけている道をさす。 
    好仇:「仇」は相手となって並ぶ仲間のこと。相手・仲間・友達の意味。(「仇」の読みに「つれあい」とあります。 ) ) 」

中饋(チュウキ):①婦人が家庭内で食事の世話をすること。女の仕事。②婦人。妻。
 ー参考ー
  <饋:キ、おく(る)、すす(める)、おくりもの、たべもの> 
  (漢検2)
   意味:①おくる。食物や金品を贈る。おくりもの。「饋遺」「饋糧」
      ②すすめる。神仏に食物を供える。貴人に食事をすすめる。また、たべもの。食事。「饋食」「饋饌(キセン)」 類)①②餽(キ)
  *漢検2「たべもの」訓なし(意味欄には“すすめる、たべもの”とあり)
  *「饋」の音訓整理、熟語などは過去記事に沢山あります・・・ここでは略。

中觴(チュウショウ):酒宴の半ば。中酒。 
 *宴会や披露宴などで“チュウショウ(中觴)ですが、ここで・・・”なんて言っても誰も分からない・・・ヘタすると嫌われる・・・

中霄(チュウショウ):なかぞら。中天。中宸。 *広辞苑にもあり。

中宸(チュウシン):なかぞら。中空。

中殤(チュウショウ) :わかじに。十二、三歳から十四、五歳で死ぬこと。  

            長殤(チョウショウ):16歳~19歳  *広辞苑にも記載あり
            中殤:12歳~15歳
            下殤(カショウ): 8歳~11歳
            無服之殤(ムフクのショウ):~8歳以下  (注)大字源では左記“8歳”となってる。

 (注)「漢検1級 28ー②に向けて  故事成語類 問題② 2016年07月20日 | 故事成語類」
   無服のショウ(殤):(むぶくのしょう)7歳以下で死ぬこと。父母はこのため忌服しないからいう。*この辞典では“7歳以下”となってる。

  *「中」とは関係ないが・・・「殤」に“わかじに”以外に“戦死者”の意もあり。
 
  国殤(コクショウ):国のために命を捧げた者を傷(悼)むこと。(楚辞・九歌 国殤) 国のため戦い犠牲になった人のこと。

中冓(チュウコウ):
 (大字源「中」の項)夫婦だけいる寝室。家の奥まった所。転じて、夫婦のむつごと。(詩経)
 (大字源「冓」の項)家の奥まった所。あるいは、宮中の奥まった女官のいる所。また、一説には、夜中。他にも種々の説がある。
           「中冓之言、不ㇾ可ㇾ道也」(詩経)
 
 -参考-
 (漢検2) *意味②に、“へや”ってあるわ・・・この意味だったのかあ・・・
 冓:コウ、く(む)、かま(える)
 意味:①く(組)む。組みたてる。かまえる。類)搆(コウ)・構  ②へや
 
 *どこかで見た熟語だと思っていたら、過去記事で掲載してたわ・・・。

 「28-3に向けて <四字熟語&故事成語類>その16 2017年01月13日 | 四字熟語」
  中冓之言(ちゅうこうのげん):夫婦、男女の戯れ言。「中冓」は屋敷の奥にある部屋で、夫婦の寝室のこと。
  出典:詩経「チュウコウ(中冓)の言は道(い)うべからざるなり、道うべき所なれども之をいえば醜ければなり」 類):閨中之言

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熟語の読み・一字訓読(その334):躇 躔 躡

2017年07月06日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その334)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<躇:チョ、チャク、ふ(む)、ためら(う)、たちもとお(る)、こ(える)、わた(る)>
(漢検2):チョ・チャク ふむ・ためらう・たちもとおる・わたる  *こ(える)訓の掲載ナシ。
意味 :①ふ(踏)む。足でふむ。 ②ためらう。たちもとおる。ぐずぐずする。「躊躇(チュウチョ)」 ③こ(越)える。とびこえる。わたる。
下つき:躊躇(チュウチョ)
<躊躇〉う(ためら-う) 躊躇(チュウチョ) 躊躇逡巡(チュウチョシュンジュン)
(大字源)
 🈩チョ(漢音):ためらう、たちもとおる、心の緊張が解ける・・・ふむ・・・等。
 🈔チャク(漢・呉音):(順序を)とびこえる。
・ふ(む):躇歩(チョホ) 躇足(チョソク) 躇蹈(チョトウ:あしぶみする)  *躇歩・躇足:地に足をつける(ふむ)意のようだ。
・ためら(う)、たちもとお(る):踟躇(チチョ:たちもとおる。行きなやむさま。) 躊躇(チュウチョ) 
・こえ(る)、わた(る):躇階(チャクカイ:階段を一段ずつでなく、飛び越して降りる。)

*大字源によれば、「躊躇」には、「①進み退くさま。ぐずぐずする。たちもとおる。」のほか、
 「②心の緊張が解ける。躊躇満志(チュウチョマンシ):心の緊張が解け、ゆったり満足する。」という熟語・言葉と意味が掲載されていた。
(注)漢検2では(勿論)、「躊躇:決心がつかず迷うこと。ぐずぐずと、ためらうこと。」のみ。

<躔:テン、めぐ(る)、ふ(む)、まつ(わる)、から(まる)>
(漢検2)
テン ふむ・めぐる  *「まつ(わる)、から(まる)」訓の掲載ナシ。
意味 :①ふむ。足でふむ。 ②めぐる。めぐって行く。
*大字源には以下の熟語しか掲載ナシ。他の辞典はまだあるかもしれないが・・・
 躔次(テンジ):中国天文学で、天の赤道を基準にした座標系 
 躔度(テンド):日・月・星などの動きを示す。天の赤道を分けて三百六十度とする。

<躡:ジョウ、ふ(む)、は(く)、お(う)、のぼ(る)>
(漢検2)ジョウ ふむ・はく・おう・のぼる
意味 :①ふむ。ふみつける。 ②はく。はきものをはく。 ③おう。追いかける。 ④のぼる。高い地位にのぼる。
下つき:追躡(ツイジョウ)
大見出し:躡足附耳(ジョウソクフジ) 躡む(ふ-む)

・ふ(む)
 躡景(ジョウエイ):影を踏む(注1) 
 躡足附耳(ジョウソクフジ):(略)
 踏躡(トウジョウ):(意味記載ナシ)
 跨躡(コジョウ):またがりふむ
・は(く)
 躡蹻(ジョウキャク):くつを履く。遠方に旅立つこと。
・お(う)
 躡景・躡影(ジョウエイ):(大字源は右記の意味のみ) ①日のひかりを追う。②秦の始皇帝の名馬の名(注2) 
 躡蹤(ジョウショウ):足跡を踏む。人の後を追う。
 躡敵(ジョウテキ):敵の後を追う。
 追躡(ツイジョウ):後から追いかける。追迹・追跡。
・のぼ(る)
 登躡(トウジョウ):ふみのぼる。(高い地位に)のぼる。

 (注1)大漢和も「日影を追う=速やかに行く」という意味なので“お(う)”にも対応すると思うが、(書下ろしの説明で)「景(かげ)を躡(ふ)んで軽々しく騖(は)す」>とも書いてあるので、一応、“ふ(む)”にも対応しているとみなした。この熟語は「お(う)」の項にも記載している。
 (注2)「追風」、「白兔」、「躡景」、「追電」、「飛翮」、「銅爵」、「晨鳬」。
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