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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

北溟(北冥)・南溟(南冥) 南柯vs南華  鵜梁vs鵜翼 

2017年07月30日 | 故事成語類
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・漢検2、全然すすまん・・・颱風5号のように迷走中・・・今日も「北(ホク)」の“北溟・北冥”から脱線・・・
(トラは襤褸負けするし、気分悪かったけど、先ほど、読売が焼売にサヨナラ勝ちしてくれたのでちょっと気分持ち直した、へへ。)

北冥・北溟(漢検2掲載熟語)

関連成語類

北溟に魚あり、その名を鯤と為す(荘子) 対)南冥  南冥は天池なり(荘子)

北極に羈羽あり、南冥に沈鱗あり(韓愈「北極、李観に贈る詩」(の一節))

 (以下、“漢文委員会”ブログから借用)
 *羈羽:旅人のことを言うのであるが、下句が魚のことなので、故郷を離れた鳥と訳すのが妥当。
 *南溟:南のはての海。
 *沈鱗:水底深くもぐったままの魚。人に認められないことのたとえ。
 (天下世界の北のはてにふるさとを遠く離れた鳥がおり、南のはての海には水底深くもぐったままの魚がいる。)

(大字源)南柯 南華
南柯(ナンカ)の夢:①(有名な故事にもとづく・・・内容略・・・)槐安の夢。
          ②人生のはかないたとえ。
          ③(国)後醍醐天皇が笠置山で楠木正成を夢みたこと 
          ④(国)小説。「南柯記」に基づいて滝沢馬琴が作った「三七全伝南柯夢」の略。
 *③、④の意味は知らなかった(汗)

南華(ナンカ・ナンゲ):①「南華真経(ナンカシンキョウ・ナンゲシンギョウ)」の略で、「荘子」の別称。
            ②(国)うそつき。変人。また、愚者。「荘子」に寓言(たとえ話)が多いのでいう。

 *「南華」については以下の過去記事で“ナンカ、ナンガ”と読んでいますが、大字源では“ナンカ、ナンゲ”ですのでご留意ください。
   ・syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第9回 「8.ナンガ(南華)を読むを悔ゆ」
   ・漢検1級 27-②に向けての学習状況  その8 南華 広辞苑から・・・2015年07月20日 | 日記
   ・故事成語類 「南華の悔い」と「南柯の夢」・・・なんとも紛らわしい・・・2015年01月11日 | 故事成語類
   ・故事成語類(実践問題その6)2014年08月06日 | 故事成語類
    「治世の要は、半部の論語、出世の要は、一巻の南華(なんが・なんか)あり。」

 余談1:「南」については他の成語などもありますが、すでに紹介済みなので詳細略。
   南山・・・南山不落、南山之寿、「南山を錮(コ)すと雖も猶 隙(ゲキ)あり」など
 余談2:あまり関係なさそうだが、「南阮」という熟語を発見・・・
   南阮(ナンゲン):晋の阮咸・阮籍などをさす。道路の南側に住んでいたので、こういわれた。また、みな貧しかったので、転じて貧者をいう。

(大辞典)鵜翼(テイヨク):小人が朝廷に仕えているたとえ。・・・以下略・・・
・以前の記事で、
 「維(こ)れ、鵜(テイ)、梁(リョウ)に在り。其の翼を濡さず・・・」(詩経) (注)文中「、」は当方挿入。
 「鵜梁」(テイリョウ)という熟語で有名です。覚えておいて損はないかも(^^)
 *「鵜」とは、ここではペリカンのことだそうです。鵜が梁(流れを堰き止めて魚を獲る造作。”やな”のこと。)の上にあり、翼を濡らす苦労を為さず、魚を得ていること。転じて、つまらない人物が本来つくべきではない高い地位についているという意味。
 と、説明していたが、大字源には「鵜梁(テイリョウ) 」という熟語は載っていなかった。「鵜翼(テイヨク)」も同じような意味だと思うので、合わせて記憶しておいたほうが良いと思います。

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コメント (3)
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対義語・類義語 ~またまたまたマトモ、難度は中~大~ 

2017年07月30日 | 類義語・対義語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●今度も難度は中より少し大くらいか・・・新出多し、うち4問ぐらいは難度ある語かも・・・普通のレベルの人は5つぐらいできれば上出来^^・・・発想・勘の良い人は、+1~3問は上乗せできそう・・・いや、もっと出来ちゃうかも・・・どや、どや・・・
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<対義語・類義語問題>
*1.~5.は対義語。6.~10.は類義語です。

1.諧和 2.天瑞 3.椎魯 4.峻拒  5.秉公
6.霊屋 7.詔書 8.九泉 9.陋巷 10.躋躓

<語群>
( びょうちょう、ほうげい、こうぼう、きゅうえん、こうろ、ちふ、しょうこう、しあい、けいじ、ぼうげん )
👍👍👍 🐔 👍👍👍

1.(難問か諧和(カイワ・カイカ)
デジタル大辞泉  諧和(かいわ) 1 やわらいで親しみあうこと。調和。 2 音楽の調子などがよく整っていること。
漢検2:①なごやかに親しむこと。仲よくすること。「万民―」類)協調 ②音楽の調子がよくととのって心地よいこと。
「カイカ」とも読む。
≒和諧:協調する。   *「和解」:①仲直りする。②性質が温和で寛大。
(既出)
⇔携離(けいり) :そむき離れる、背反すること
 携弐(けいじ) :そむき離れる、仲たがいする
 携隙(けいげき):そむき離れてすきまができる、仲たがい

(注)“仲違い”の対義語としては「和解」のほうが適切かも・・・「諧和・和諧」の対義語として辞書類に載っているわけではない。一応、ほぼ対義として通用しそうと勝手に判断しているのでご留意ください・・・。一般的には、和解 ⇦ 仲違い関連の熟語となると思う。

(参考)“仲違い”のその他類義語
 ・「携弐」「携隙」
 ・漢検2掲載の熟語の中で見つけた“仲たがい”の類義語 (現時点)
 ・内郤(ないげき)  争隙(そうげき)  釁隙(きんげき)  鬩牆(げきしょう)  内訌  訌争  紛訌・・・
 *このほか、「軋轢」、「確執」、「葛藤」なども類義語に当たるかもしれない・・・
2.(既出)天瑞地符(チフ)地上に現れるめでたいしるし。
3.(新)髦彦⇔駑鈍・・・椎鈍・・・
(広辞苑)俊才、俊彦、俊茂、俊髦、俊士、 俊髦
(大字源)髦傑、髦彦、髦士、髦俊
犀利、叡悟⇔椎魯
漢検漢字辞典第2版に「おろ(か)・・・「椎鈍(ツイドン)」」と追加。「椎魯(ツイロ)」なども同じ意味。
4.(新出)逢迎(ホウゲイ)(漢検2掲載熟語):①人の機嫌をとる。転じて、こびへつらう。迎合。 ②出迎える。③接待する。もてなす。もてなし。
峻拒
5.(新出)私愛:(広辞苑):①ひそかに愛すること。②えこひいき
=私阿 私愛 偏私 偏頗 依怙 贔屓 
⇔ 秉公(漢検2)

6.(新出)霊屋(レイオク):(広辞苑)神霊をまつった屋舎。みたまや。霊廟。
=廟宇、廟堂、廟兆(=みたまや。兆は墓地。) 廟室、廟寝(ビョウシン):みたまや。前にあるのを廟、後にあるのを寝という。寝は、廟に祭られる人が生前に用いた衣服を納めるところ。
7.(新出)黄榜(コウボウ)(漢検2掲載熟語):①天子の勅命。黄紙に書いたのでいう。②(故事から)財産の多い者をいう。
*他に、
 黄紙(コウシ):①黄色の紙 ②詔書
 黄麻(コウマ):①みことのり。唐代に詔勅を黄麻紙に書いたのでいう。②つなそ。
*勅命:(広辞苑)①天皇の命令。みことのり。勅諚 ②明治憲法下で、法律・勅令の形式によらず、天皇が表示した命令。詔書・勅語・御沙汰などの種類があった。
(参考・既出)鳳銜(ホウガン)。詔勅。鳳詔(ホウショウ)。制誥(セイコウ)。制詔。詔命。 誥命(コウメイ)=天子がつげるみことのり、誥勅 ・・・
8.(新出・難問かも黄廬(コウロ):地下のこと。黄泉。・・・黄泉➪冥土・九泉(広辞苑) *九泉には、“墓地。墓場”の意もあり。
 黄墟(コウキョ):あの世。黄泉。
9.(既出だが難問窮閻(キュウエン):むさくるしい里。陋巷。又、場末のちまた。閻は、里中の門。
(既出)
 窮閻漏屋(きゅうえん(の)ろうおく):裏路地のあばらやのこと。「窮閻」は貧しい町の中。狭く汚い町の中。「閻」は巷(ちまた)の意。一説に里中の門。「漏屋」の「漏」は「陋」に通じて、あばらやの意。また、雨の漏る家。 出典:荀子 類)窮巷陋屋 窮巷陋室
10.(既出だが難問かも躋躓(セイチ):昇降・・・詳細不明・・・要・再調査。字通からだったかも・・・。➪(2017.7.29追記)字通:昇降 大漢和:上ることと下りること。昇降。「躓、下也」。
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コメント (4)
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