漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

ホウロウに松柏なし (培塿と部婁)

2017年07月21日 | 故事成語類
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・脱線しつづけでも、一応、漢検2<ハ>まで来ている・・・1230頁目・・・あと400頁か・・・

●過去模試や過去記事などで、
「13.培塿に松柏なし」とか「8.ホウロウに松柏無し」とか「(培塿) に松柏無く、薫蕕は器を同じくせず。・・・」とかの読み問題や書き問題を掲載していた。
回答は「培塿 または 部婁 」
 *なお「ホウロウに松柏なし」は一つの表現で、他の表現もいろいろとあるようだ・・・例:「ホウロウに松柏は育たず」とか「ホウロウに松柏を植えず」とか・・・成語のキーワードは「ホウロウ」と「松柏」だから多様な表現になってきているんだろう・・・

●今まで「部婁」のほうは、「培塿」の当て字的な漢字だろうと勝手に理解して、一応、〇〇の一つ覚えのように、「培塿」と「部婁」をセットで覚えていたが、そうじゃないことが分かった・・・両熟語ともチャンとあって、しかも、チャンと「ホウロウ」と読むんだ・・・

<部 ブ  外)ホウ・ホ 外)わける・すべる・くみ・べ・つかさ>
・漢検2にも表外音として「ホウ、ホ 」あり。ただし、「ホウ、ホ」の熟語は掲載ナシ。

(大字源)
 部婁(ホウロウ) :小さな丘。小阜(ショウフ)。
  🈩ホ(漢音)ブ(呉音)・・・略。(漢検2とほぼ同様の字義説明・・・)
  🈔ホウ(漢音)ブ(呉音)・・・🈔小さな丘。「部婁(ホウロウ)・・・同)培」  
 *
  🈩🈔 ロウ(漢音)・・・小さな丘。同)塿 
  ㊂~㊄ ル(漢音)・・・ (略)
  
 部(ホウ)も婁(ロウ)も“小さな丘”という意味があることを初めて知った(ーー;)

(参考)培塿
・以下は大字源から・・・
 *
  🈩ハイ(漢音)バイ(呉音)・・・略
  🈔ホウ(漢音)・・・①おか。「培塿(ホウロウ)」②つか。類)冢(チョウ) ③田のあぜ。

 *塿(ロウ 漢音)
  字義: ①小さい丘。「培塿(ホウロウ)」②つか。小さい墳墓。 ③つちぼこり。


***なお、部(ホウ)も培(ホウ)も“ホウ”音読みの熟語は、「部婁」「培塿」しか見当たらなかった・・・。***
👍👍👍 🐔 👍👍👍
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お知らせ:「懼」 「怕」 関連記事の加筆 ~怕懼、懼怕~

2017年07月21日 | 熟語の読み(音・訓) -その他-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ここのところ、アクセス状況をみると、だいぶ前の、「大壑拐然」(の記事)とか「怕」「懼」関連の記事とかが読まれているようで、なぜなのかなと思っていたけど疑問が氷解。
・ツイッターやブログ内のコメントのやりとりの中などで、当ブログを紹介してくれていたりするかららしい・・・ツイッターのやりとりはよお分からんけど、どうやら、そのようだ・・・
・で、この種のやりとりを見ていたら、その中に、この間の「模擬試験倉庫」の模試34中の「懼怕ー怕れる」問題(答えは「クハーおそ(れる)」)で、「懼怕」は“クハ”読みだけか“クハク”でも良いかが問題になっていたようだ・・・
・当ブログの中では今まで「懼怕(クハク)」と記載しており、今後、混乱も生じそうなので、以下のとおり、関連記事にそれぞれ加筆しておきましたので、お知らせいたします。
・今後は、アクセス状況だけでなく、他の方の、ブログやツイッター中のやりとりやコメントなどもよく読むようにしないとイカンかも・・・そうは言っても全般目を配れるわけでもないので、できれば、気がついたら、また、疑問に思ったら、当ブログにもコメントなり質問なりお寄せいただけるとありがたいと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●「熟語の読み・一字訓読 (その93)&(その94) 很 怎 怛 怕 怦 恁 恊 恍 恃 恤 恂 恬」
<怕:ハ、ハク、おそ(れる)>
・おそ(れる):怕畏(ハイ)=怕懼(ハク)=怕怯(ハキョウ)=おそれる、怕驚(ハキョウ)=おそれおどろく、怕婦(ハフ)=嫉妬深い妻をおそれる、 *四字熟語「欺軟怕硬」 *懼怕(クハク?クハ?)*後記追記参照。=おそれおじる 
・その他:「怕癢花(ハヨウカ)」=さるすべり・百日紅、「怕癢(ハヨウ)」=こそばゆい、くすぐったい
<2017.7.20追記>
「怕懼」と「懼怕」
 *大字源では、
  ・「怕」の項では、「怕懼(ハク)」=おそれる。怕怯(ハキョウ)。
  ・「懼」の項では、「懼怕(クハク)」=おそれる。怕も、おそれる。(なお、下つき熟語で「怕懼(ハクク)」となっている。)
 となっており、大字源の中でも「怕」の音読み分けが明瞭になされているわけではなさそう・・・。

 *他の辞典やネットなどでは「怕懼(ハク)」「懼怕(クハ)」の読みとなっているものもあるようである。こちらの方が読みとしては統一性があるような気がするが・・・いずれにしろ、どっちで読んでも良さそうだが、「怕(ハ)」で読んでおいたほうが無難な気はする・・・


●「熟語の読み・一字訓読 (その103)&(その104) 懶 懿 懼 戈 戍 戔 戛 戡 扁 」
<懼:ク、グ、おそ(れる)、おどろ(く)>
・おそ(れる):畏懼、懼怖、懼憚=おそれはばかる、懼怕(クハク?クハ?)*後記追記参照。=おそれおじる、・・・ほか多数あり。
・おどろ(く):駭懼、驚懼、懼然・・・「おそれる」意もあり・・・
<2017.7.20追記>
*懼怕(クハク?クハ?)・・・懼怕(クハ)と読んでいる辞典もあるようである。「怕」は(音による意味分けでは)“ハ”で読んだ方が良いような気もするが・・・当方で調べた辞典(大字源、字通か大漢和)では“クハク”だった。


●「漢検1級 27-③に向けて その92  悖 怕 」
<怕:ハ、ハク、おそ(れる)>
・音訓すべてあり。熟語はナシ。当て字で、<怕癢樹(さるすべり)>。「怕(おそ)れる」。音による意味分けもないが、意味で「①おそれる、こわがる ②しずか、心やすらか」。・・・意味の②は訓読みには無いじゃないか!!
・大字源・大漢和では音分けあり・・・(漢字源には「ハク」音なし)
 「ハ(漢音)」=おそれる、はじる、はずかしがる・・・・「怕畏」「怕怯」「怕驚」「怕羞」「怕婦(ハフ)(=嫉妬深い妻をおそれる)」・・・
 「ハク(漢音)」=しずか、やすらか、無為、無欲のさま・・・「怕乎(ハクコ)=何もしないさま」=「怕兮(ハクケイ」 *「兮(ケイ)」は対象外漢字、漢文の助字の一つで語調をととのえるための字。
・ついでに、
「怕癢花(ハヨウカ)」=さるすべり・百日紅、「怕癢(ハヨウ)」=こそばゆい、くすぐったい 
という熟語もありました。

<2017.7.20追記>
「怕懼」「懼怕」
 *大字源では、
  ・「怕」の項では、「怕懼(ハク)」=おそれる。怕怯(ハキョウ)。
  ・「懼」の項では、「懼怕(クハク)」=おそれる。怕も、おそれる。(なお、下つき熟語で「怕懼(ハクク)」となっている。)
 となっており、大字源の中でも「怕」の音読み分けが明瞭になされているわけではなさそう・・・。

 *他の辞典やネットなどでは「怕懼(ハク)」「懼怕(クハ)」の読みとなっているものもあるようである。こちらの方が読みとしては統一性があるような気がするが・・・いずれにしろ、どっちで読んでも良さそうだが、「怕(ハ)」で読んでおいたほうが無難な気はする・・・

👍👍👍 🐔 👍👍👍
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする