漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

常用漢字の表外音(熟語) :直(チ) 値(チョク)

2017年07月10日 | 常用漢字の表外音の熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●直:小学…チョク、ジキ、なお(す)、なお(る)、ただ(ちに) 準1…チ、すぐ、ひた、あたい、じか
(漢検2)
直:チョク・ジキ  外) チ ただちに・なおす・なおる 外じか・すぐ・あたい・ひた
意味:①・・・(⑥あたる。番にあたる。「宿直」「当直」) ⑦あたい。ねだん。「安直」 類)値 ⑧ひたすら。ただ。
掲載熟語等・・・略。表外音の“チ”音の熟語は掲載ナシ

(大字源)意味⑨あたい。ねだん。「価直」・・・「価直(カチ) 」!! おろろいたことに、広辞苑にも「価値・価直(かち)」って載ってた

 *じゃ「安直」ももしかしたら“アンチ”と読むのかと思ったら、こっちは“アンチョク”だけだった(広辞苑・大字源とも)・・・。
  ホントは“アンチ”とも読んでいたのかもしれないが、通用するうちに“アンチョク”だけの読みになってしまったんだろうな・・・
 *で、「安直(アンチョク)」のところに、
  安直(アンチョク):(国)①値が安い。安値。②簡単で便利。
  とあった・・・
 *今度は、①に読みの振りがなく載っていた「安値」の読みがどうなのか気になった・・・訓読みなら「安値(やすね)」で問題ないだろうが、音読みだと「アンチ」なのか「アンチョク」なのか・・・
 *ということで、今度は「値」の表外音“チョク”も調べることになった・・・


●値:小学…チ、ね 中学…あたい 準1…チョク、あ(う)
(漢検2)
値:チ  外)チョク ね・あたい(中) 外)あう
意味:①ね。あたい。ねうち。物のねだん。「価値」「値幅(ねはば)」 ②数の大きさ。「数値」 ③あう。出あう。「値遇」
掲載熟語等・・・略。表外音の“チョク”音の熟語は掲載ナシ

 *「値」の方にも「安値」掲載あるも熟語のみ、読みナシ・・・。
  “アンチ”なのか“アンチョク”なのか、どうにもわからん。
   意味合いからしたら、「安直(アンチョク)」に合わせて読んでおいた方がよいのだろうか、もし音読みとなったら・・・。
   そうすると、これは表外音“チョク”の熟語ということになるか・・・誰か読みわからないかな、手持ちの辞典では限界・・・

 *安値とは異なる、“値(チョク)”の熟語を以下発見・・・
  値日(チョクジツ):①宿直の日。当番の日。②(俗)日直。 *「値」に“あたる。役目や順番に当たる”という意味あり。
 *でも、
  値宿(チシュク):宿直する。とのいする。
  だって・・・。

 値:チ、チョクとも漢音のようで、しかも音による意味分けがないようなので、ちょっとややこしい・・・。

<余談>
ついでに、「値(あ)う」に対応する熟語を「値遇(チグ・チグウ)」以外に以下を発見した。

遭値(ソウチ):であうこと。値も、あう。遭会。 「匈奴の乖乱に遭値す」(漢・宣帝紀)

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古代の文献から・・・畏憚、矜大、朝宗、緝績、市糴・・・

2017年07月10日 | 漢検1級高得点獲得のためには
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●またまた「俾弥呼」(古田武彦 著)を借り出して読んでる・・・もう何度目かわからないくらい・・・
●「古代史」のほうに、「魏志倭人伝」を載せた・・・真面に全文をゆっくり読んだのは久しぶり・・・15、6年ぐらい前から古田さんの著作物を読み始めているが、当初ざっと読み飛ばしていた倭人伝・・・要所については古田さんの著作中の引用文などの解説や解釈があるので当該箇所の文面に触れることは一再ならず、暗記するぐらい読み込んではいたが・・・

●で、気付いたら、漢検1級28-3で出題された「恐惶」の類義語の“いたん”・・・これも、倭人伝に載っている・・・

畏憚」・・・「・・・女王国自り以北には、特に一大率を置き、検察せしむ。諸国之を畏憚す。常に伊都国に治す・・・」

 ・当時、回答はすんなり出たけど、なぜあんなにすんなりと回答できたかと思うと、こういう文面で覚えていたからかも知れない・・・
 ・文例や文章中の熟語として記憶していると、ずいぶんと楽に回答できる・・・

●ちょっと前(27-3)の「恭謙」の対義語“きょうだい”もその類・・・倭人ではないが・・・以前、記事にしたとおり、

矜大」・・・何度も読んでいる古田武彦シリーズにもよくでてくる「旧唐書・日本伝」の中にある言葉・・・
「日本国は倭国の別種なり。 其の国、日辺に在るを以て、故に日本を以て名と為す。或いは曰く「倭国自ら其の名の雅ならざるを悪み改めて日本と為す。或いは云わく「日本は旧小国、倭国の地を併す」と。其の人の入朝するは、多く自ら矜大。実を以て対えず。故に中国焉を疑う。又云わく「其の国界、東西南北各数千里。西界南界、咸大海に至る。東界北界、大山有りて限りを為す。山外即ち毛人の国」と。」


●29-1文章題の「朝宗」もその類・・・

 ・倭王・武の上表文(宋書・倭国伝から)中に、「・・・累葉朝宗して歳に愆(あやま)らず。・・・」なんてある。が、この「朝宗」は、もう一つの意味のほうではあるが・・・よく読んで覚えていたときに、辞書を引いて、もうひとつの意味も理解しておけばな、と反省・・・

●ということで、魏志倭人伝に戻ると、全文中、とりあえず気になった熟語を2つほど紹介・・・「市糴」は前から知っていたけど、「緝績」という熟語があることは知らなかった・・・

緝績(シュウセキ)」 ・・・これ、過去記事にも掲載しているが・・・

「禾稲(カトウ)、紵麻(チョマ)を種(う)え、蚕桑・緝績(シュウセキ)して細紵(サイチョ)、縑緜(ケンメン)を出だす。その地には牛・馬・虎・豹・羊・鵲(ジャク)無し。兵に矛・楯・木弓を用いる。・・・」

 *緝績(シュウセキ)=(大字源)糸をつむぐ

市糴(シテキ)」

「・・・良田無く、海物を食して自活し、船に乗りて、南北に市糴す。・・・」
「・・・田を耕せども、猶 食するに足らず。亦、南北に市糴す。・・・」

 *市糴(シテキ):(大字源)穀物を買い上げる  (参考)市糶(シチョウ):(大字源)市場に売り出す米

●何も漢検1級受検のために読んでるわけではなく、逆に、もう一つの趣味である古代史をよく理解するため(文献などを読むため)に漢字も勉強しているというのが正しいのだが、ま、こういう趣味があると相乗効果で、漢検1級受検もやりやすいのは確かだ・・・。

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熟語の読み・一字訓読(その335):胥

2017年07月10日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その335)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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●以前の記事(「2014年12月23日 新・手賀沼散歩(漢字修練)」)も含めて再整理したものです。

<胥:ショ、ソ、しおから、たが(いに)、みな、こやくにん>
(漢検2)
胥:ショ・ソ しおから・みな *「たが(いに)、こやくにん」訓の掲載ナシ。でも下記のとおり、熟語はアリ・・・。
意味:①しおから。塩づけの肉。 ②たがいに。あい。「胥謀」 ③みな。ともに。 類)諸  ④小役人。「胥吏
下つき:華胥(カショ)
大見出し:
胥吏(ショリ):①役所の小役人。 ②中国、宋(ソウ)代以降、役所の長によって採用された下役人。
華胥(カショ):平和で自由な理想郷。華胥の国。「・・・の夢(楽しい、めでたい夢)」
華胥の国に遊ぶ(カショのくににあそぶ):よい気持ちで昼寝をすること。

・しおから:
 蟹胥(カイショ):蟹のしおから(大)

・たが(いに):
 胥胥(ショショ):相楽しむ  *他に「胥胥」:「解け散じるさま」(大)の意もあり ←蟹の肉のところで使われている。 
 胥虐(ショギャク):相虐する
 胥怨(ショエン):相うらむ
 胥匡(ショキョウ):相互にただす
 胥葉(ショヨウ)・胥成(ショセイ):葉が相重なり茂ること
 胥命(ショメイ):(春秋のとき、諸侯が相会して(血を歃(すす)って盟わず)ただ、約束することをいう。

・みな:
 胥役:①みな役に服する
 胥戚:みながうれえること
 淪胥(リンショ):①相ともに率いる。②相ともに滅びること。胥は、相の意。
  ー文例ー 
 ・吾れ死せば本藩は悉く淪胥と覚え候
 ・彼の泉流の如し、淪胥して破るることなからんや (相率いてともに亡ぶの意。詩経・小雅)

・こやくにん:
 胥役:②下役・小吏
 胥吏(ショリ):役所の小役人。下役。胥鈔(ショショウ)。君主から正式に任命された者でなく、役所の長によって採用された役人。
 胥人(ショジン):小役人。小人。胥隷。
 胥徒(ショト):小役人や小使
 胥蠧(ショト):悪役人
 猾胥(カツショ)=わるがしこい小役人 
 胥里:年貢係(字通)
 里胥(リショ):村の小役人(大字源)
 
・その他(上記の訓のいずれかに対応すると思われるが、区分・分類が難しい熟語)
 胥靡(ショビ):
  (大漢和)①刑徒の称、宮刑を受けた者(一説に、相随って軽刑に坐した者、更に、一説に、相つながれた者) 
       ②空しく何もないこと、貧をいう 
       ③城の名
  (大字源)宮刑を受けた者。一説に、相従うの意で、鉄の鎖で数珠つなぎにする。また、その刑を受けた者。刑徒。囚徒。
       また一説に、貧困の意とし、頭の空っぽな人間をいう。

 薫胥(クンショ):他人の罪に連座して罪せられること。胥は、ともにの意。淪胥(リンショ)。
          一説に、腐刑に処せられること。(参考:薫腐(クンプ)=去勢する刑罰。腐刑。宮刑。)

 胥附(ショフ):親附する(下を率いて上に親しませること、又、疎遠な者を親しませること、その臣)
         *「たがいに」の意か?「臣」の意味なら「こやくにん」の意か・・・?

 跟胥(コンショ):
 (*「跟」のところで、以下、整理している。
  「跟従=したがう、ともの者、従者=跟胥(コンショ)=跟人=跟随(コンズイ)=人を頼り、後ろについていくこと。また、従者。」)

 胥疏(ショソ):野菜を探し求める。疏は、蔬に同じ。

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