漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その335):糴 糶

2017年07月11日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その335)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<糴:テキ、か(う)、かいよね、いりよね>
<糶:チョウ、う(る)、うりよね、だしよね、せり>
(漢検2)
糴:テキ、か(う)、かいよね、いりよね
意味 :①かう。穀物を買い入れること。「糴糶(テキチョウ)」 ②かいよね。買い入れた米。いりよね。対)①②糶(チョウ)
大見出し:〈糴取(せどり)〉:同業者間の売買の仲介をして手数料を取ること。また、その人。「競取・糶取」とも書く。

糶:チョウ、うりよね、う(る)、せり *「だしよね」の訓掲載ナシ。
意味:①うりよね。売りに出す米。だしよね。また、穀物を売り出すこと。対)糴(テキ) ②せり。せりうり。競売。
下つき:糴糶(テキチョウ)
大見出し:〈糶取(せどり)〉:同業者間の売買の仲介をして手数料を取ること。また、その人。「競取・糴取」とも書く。
      糶(せり):①多くの買い手に値段をつけさせ、最高値の人に品物を売る方法。せり売り。競売。「・・・に掛ける」
            ②競争すること。せり合いをすること。「競り」とも書く。
      糶市(せりいち):せり売りの市。売り主が複数の買い手に価格のせり合いをさせる市。「競り市」とも書く
      糶売(チョウバイ):①米を売ること。売り米(よね)。 ②せり売りすること。競売。

=主として大字源から=
<糴>
糴価(テキカ):買い入れる米の値段。
糴穀(テキコク):穀物を買い入れること。
糴糶(テキチョウ)穀物を買うことと、売ること。
糴買(テキバイ):穀物を買うこと。
貴糴(キテキ):相場より高く米を買い入れる。
市糴(シテキ):穀物を買い上げる 
平糴法(ヘイテキホウ):豊作のときに政府が穀物を買い入れ、凶作のときにその穀物を安く売り出す制度。売り出すのを平糶(ヘイチョウ)という。
和糴(ワテキ) :人民各戸と合意の上で政府が民間から穀物を買い上げる。実際は名目だけの場合が多い。糴は、米を買い上げる意。対)和糶
帰糴(キテキ) :米をおくる 
遏糴(アツテキ):隣国が買い入れる穀物をとどめる=米穀の輸出を止める

*ほかに、「増糴」「販糴」・・・

<糶>
糶糴(チョウテキ):①穀物の売り買い。糴糶。 ②売り出す米と買い入れる米。
糶米(チョウベイ):米を売ること。
販糶(ハンチョウ):米を売り出す。
平糶(ヘイチョウ):(平糴法のところを参照)
和糶(ワチョウ):売り手と買い手とが合意で価を協定し、その価で政府が穀物を売る。糶は米を売る意。対)和糴
市糶(シチョウ):市場に売り出す米

*ほかに、「貴糶」「倹糶」・・・

<四字熟語関連>
糶糴斂散(チョウテキレンサン):「糴斂(テキレン)」と「糶散(チョウサン)」
糴斂=斂糴
斂糴(レンテキ):米価が安いときに買い上げる(あつめる)こと。

<故事成語関連>
百里、樵(ショウ)を販(ひさ)がず 千里、テキ( 糴 )を販がず :物事を行うには場所・時を考えることが大切

<その他>
松陰全集第3巻
「・・・五覇の五命(注:春秋五覇の5カ条の盟約)に言えることあり・・・又五命の内「糴(かいよね)を遏(とど)むるなかれ」というも・・・」

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熟語の読み・一字訓読(その93:準1以下):儲 賃 亭

2017年07月11日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●29-1までに間に合わず、かつ、事故のため中断していたシリーズを再開しています。漢検2の頁とは順不同です。
●準1以下の漢字については、自分の調べたいところ(不明なところ、興味あるところ抔)のみ、調べて記載していますのでお含み置きください。
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<儲:チョ、もう(ける)、そえ、たくわ(える)> 語句【儲君】ちょくん、【国儲】こくちょ
(漢検2)
意味 :①もうけ。もうける。 ②たくわえる。たくわえ。「儲蓄」類貯 ③そえ。控え。 ④あとつぎ。皇太子。「儲宮」
下つき:皇儲(コウチョ)・帝儲(テイチョ)
大見出し:儲位(チョイ) 儲君(チョクン) 儲嗣(チョシ) 儲蓄(チョチク) 儲ける(もう-ける) ・・・

*「そえ」に対応する熟語が無かったので調べた。
(大字源)
 儲書(チョショ):控えの書籍。予備の蔵書。
 儲両(チョリョウ):控えとなる者。第二の者。皇太子をいう。

<賃:小学…チン 準1…ジン、やと(う)>
(漢検2)
意味 :①報酬や代償として支払う金銭。「賃金」「運賃」 ②やとう。やとわれる。
熟語等:略

*「やと(う)」に対応する熟語が無かったので調べた。
(大字源) チン(慣用音) ジン(漢音)・・・“ジン”音熟語ナシ
賃作(チンサク):雇われて働く。賃傭(チンヨウ)。
賃書(チンショ):雇われて文字を写す。筆耕
賃舂(チンショウ):人に雇われて臼をつく。
賃傭(チンヨウ):雇われて働く。

<亭:中学…テイ 準1…チン、あずまや>
(漢検2)
亭 :テイ 外)チン 外)あずまや

亭(チン):庭園での休憩や展望用に設けた小さい建物。亭子(テイシ)。あずまや。「チン」は唐音。

*他に、“チン”音読みの熟語・・・大字源には掲載ナシ。
*“あずまや”を意味する亭(チン)関連の熟語・・・漢検2掲載熟語・・・

 亭子(テイシ):「亭(チン)」に同じ。
 涼亭(リョウテイ):庭園などに造った、涼しさを得るためのあずまや。

 それぞれ、亭子“チンス”とか涼亭“リョウチン”とかとも読むのかと思って調べたが、“チン”読みは載っていなかった。

*その他
 亭午(テイゴ)=正午  亭は“いたる、あたる”意。 *大字源、広辞苑ともに掲載あり。

 亭育(テイイク):造物主が万物を生成すること。亭毒。同)停育     *亭に、“そだてやしなう”意あり。
 亭毒(テイドク・テイトク):造物主が万物を育て養うこと。毒は、化育する意。亭育。 *同上

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コメント (2)
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