久しぶりに素面で帰宅。
時間持て余した。
電気カーペットへゴロンと寝っ転がってみる。
横の本棚にある「がんじょり」に目が留まる。( 一一)
読んだ。
いがらしみきお最大の武器は影だということに気づく。
画に描きこまれた、薄ボンヤリとした影。
著者の得意技なのか。
不穏な空気が漂ってくる。
そして「みんなサイボー」の中でも描かれている、
暗闇の中にボンヤリと映る人の表情。(-_-;)
いがらしみきおの漫画の魅力。
山の中に建てられている神社。
バラック小屋のような物置。
底に流れる暴力の音。理不尽な出来事。良いも悪いもない運命論。
「かむろば村へ」でもキーワードの様になっている、
*本当に神様なら人間のことなんかに関心がない*が
不吉なメッセージが飛び込んでくる
でも絶望はない。
限りなく良くないことが進行している世の中でも希望は消えていない
ただ人間の作った「物差し」で計ってばかりいると真っ黒な穴にはまってしまった。
そんな悪夢に魅せられるように読んでしまうのだ