春日太一。時代劇・映画史研究家。そんな肩書きを持つ。
「天才・勝新太郎」を読んだときまさか10歳下に驚愕。
春日氏はこのエッセイを連載すること断り続けていたらしい。
なせなら…
「研究家」を名乗る身として、筆者が最も心がけてきたのは原稿の中に「一人称」を使わないこと…中略…
…一読者としては映画を通して自分語りをする文章が大嫌いだった。P5 抜粋
これを冒頭で読んで引っくり返った。ここに「映画感想文」をp書いているときっていつも
話しがそれていき最後は「自分語り」に終始するからだ。
でも似ている。
オレと似た経路をたどっている。
そうオレにとっても映画は現実逃避だ。
いやでいやで仕方なかった高校生時代。土日をつかって名画座へオールナイト上映を通った。
引きこもらなかったけど、完全に心は閉じていた。友達も作りたくなかったし出来なかった。
はやく実家から脱出したかった。地元から脱出したかった。知らない人たちの街に住みたかった。
春日氏は10年の引きこもりを経て日大で日本映画の研究に邁進した。
おれも映画監督になりたくて映画を貪り観続けた。
でもオレは監督も映画評論家もなれなかった。漫画家にも。
なにが違ったのだ。
自分と向き合って肚を決めることが出来なかった。
中途半端だった。誤魔化していた。嘘をついていた。自信が無かった。
中途半端に大学生活を送り新卒でサラリーマン生活を送り…結婚…離婚…
表面上はどうでもいい。
内面できっちり向き合って生きてこなかったのだ。これが俺の最大の失敗。
人生を無駄にしてしまったことです。
親が決めるのじゃない、先生が決めるのじゃない、上司が決めるのじゃない。
人の目を気にして世間体を気にして生きる事の虚しさ。
出口など見つけられもしない。
人は、世間は、お前のことをこれっぽっちも気にしちゃいないのに。まるで喜劇だ。
だけど全否定しないよ。今は。
失敗も無駄も恥もすべて自分の人生だから。
受け入れます。
だけどここからが大事なんだけども、残りの人生をどうやって幸せになるか。
過去の大失敗にどう学んで生きるか。
それこそ最大のテーマです。
また書くけど、「現実逃避」は悪くない。逃げることは悪じゃない。
神様だって罪びとのための「逃れの街」用意したではないか。…北方謙三「逃がれの街」より
ダメなのは俺みたいに中途半端なこと。
地の果て海の果て逃げつくして自分自身としっかり向き合う・対話すること。
なのだよ。やっぱり最後は自分語りてしまったよ。プロの作家にはなれんな。
「天才・勝新太郎」を読んだときまさか10歳下に驚愕。
春日氏はこのエッセイを連載すること断り続けていたらしい。
なせなら…
「研究家」を名乗る身として、筆者が最も心がけてきたのは原稿の中に「一人称」を使わないこと…中略…
…一読者としては映画を通して自分語りをする文章が大嫌いだった。P5 抜粋
これを冒頭で読んで引っくり返った。ここに「映画感想文」をp書いているときっていつも
話しがそれていき最後は「自分語り」に終始するからだ。
でも似ている。
オレと似た経路をたどっている。
そうオレにとっても映画は現実逃避だ。
いやでいやで仕方なかった高校生時代。土日をつかって名画座へオールナイト上映を通った。
引きこもらなかったけど、完全に心は閉じていた。友達も作りたくなかったし出来なかった。
はやく実家から脱出したかった。地元から脱出したかった。知らない人たちの街に住みたかった。
春日氏は10年の引きこもりを経て日大で日本映画の研究に邁進した。
おれも映画監督になりたくて映画を貪り観続けた。
でもオレは監督も映画評論家もなれなかった。漫画家にも。
なにが違ったのだ。
自分と向き合って肚を決めることが出来なかった。
中途半端だった。誤魔化していた。嘘をついていた。自信が無かった。
中途半端に大学生活を送り新卒でサラリーマン生活を送り…結婚…離婚…
表面上はどうでもいい。
内面できっちり向き合って生きてこなかったのだ。これが俺の最大の失敗。
人生を無駄にしてしまったことです。
親が決めるのじゃない、先生が決めるのじゃない、上司が決めるのじゃない。
人の目を気にして世間体を気にして生きる事の虚しさ。
出口など見つけられもしない。
人は、世間は、お前のことをこれっぽっちも気にしちゃいないのに。まるで喜劇だ。
だけど全否定しないよ。今は。
失敗も無駄も恥もすべて自分の人生だから。
受け入れます。
だけどここからが大事なんだけども、残りの人生をどうやって幸せになるか。
過去の大失敗にどう学んで生きるか。
それこそ最大のテーマです。
また書くけど、「現実逃避」は悪くない。逃げることは悪じゃない。
神様だって罪びとのための「逃れの街」用意したではないか。…北方謙三「逃がれの街」より
ダメなのは俺みたいに中途半端なこと。
地の果て海の果て逃げつくして自分自身としっかり向き合う・対話すること。
なのだよ。やっぱり最後は自分語りてしまったよ。プロの作家にはなれんな。