白いページ

綺麗にプレスされたワイシャツは


あなたが袖を通すまで静かにクローゼットに


玄関にはお気に入りの革靴が待機中


ひと足早く出掛ける私は二人分のコーヒーをドリップ



起こさずあなたの寝顔をテーブル越しで眺めながら


丁度いい具合に淹れられたことに満足しながらほろ苦さを楽しむ


少し開いたレースのカーテンから朝の光が射し込んでいる


気持ちよさそうに寝息を立てている


あと30分寝られるから


起こさないようにそっと出掛けます


出来たてを飲んで欲しかったけど


温めなおしても今日は上出来


毎回じゃなくてもいい



そうね三度に一度はそんな朝があっていい