男には二種類のタイプがいる。
流れと空気を読んで、いち早く勝ち馬に乗り換える男。
危うい社内の空気に気付いていても負け馬に乗り続ける男。
処世術なのかそれは?
義理人情のシガラミを無視してフットワーク軽く切り捨てる非情さ。
結局は自分と自分の家族が一番。
それはある意味正しいとも思う。
でも、
でも、今じゃねえんだよ!と踏みとどまる男もいる。
それは損な生き方かもしれない。家族は迷惑かもしれない。
沈みかけた船から脱出することはネズミでもできる。
恩もなにもない。自分と自分の身内さえ無事ならいい。
でも人間性は隠せない。
必ず、尻尾が出る。
上手く立ち回ったつもりで穴にはまる奴らを沢山見てきた。
今は本当にいい時代。
一皮むいて本性がもろに出る時代。
いい人顔の仮面がそこらに落ちている。
利害関係が浮き出す世の中だからいい。
勝ち馬に乗り損ねた奴らと今は挽回を計っているいる。
のろまと言われてもいい。
負け犬と言われようが関係ない。
プラスマイナス人生観。
勝ち逃げで人生終了はできないよ。
負け越しもない。
だから今は、残りの負け犬どもは共に腐らずに。
社長も落ち込んでるばっかりじゃなくここで気持ち新たに入れ替えろ。
見込んだ奴が見捨てても、見抜けなかった方が甘かったのだから。
あんたは俺を含めて残っている連中に心細さを感じているだろうが仕方ないんだよ。
別れた人に未練たらたらはやめろ。
五十代の全盛期を思い出せ。
さっさと退職金払って、あんな野郎忘れちまえ。