FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

そして夜は蘇る

2021-12-16 22:25:57 | 雑感等々
おとといの夜、一瞬迷ったが酒を飲む。

一口飲むごとに乾いた感情が潤ってくる。

淀んだ世界が煌めいてくる。

そうだ。

原尞の処女作そのものだ。

ハードボイルドな世界は無いが、題名だけが立ち上がる。

酔うと世界がぶあああっと息づいてくる。


夜が甦りオレの人生にも光があたる。


そんな錯覚を見せられて気を失う数時間が煌めくのだ。


気が付けば水曜の明け方6時ちょっと前。

まだ酔いがさめないのか気分は悪くない。


体が覚醒し始めたとき二日酔いの地獄を味わうのだ。


酒場の喧騒と客同士の喧嘩と笑い声とXmasBGMと味など分からなくなった水割り。


思い出したくもない情景と音。


そう。もうこれでヤメだ。と守れない約束を独りごちる。


それでいい。いつもそれで一歩また進むのだ。


誰にも言わない。

誰にも言わない。


夜が甦った瞬間は憶えているから。




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